2005年11月26日放送

#60『路地がある「和み」の空間を持つ家』
東京都世田谷区・栗本邸


今回は、「帰りたくなる家」がテーマの栗本邸。
限られた空間を「和みの場」へと変える視覚効果と空間利用のアイデアをご紹介します。

まずは玄関を開けてすぐに広がる「通り庭」。
縦の空間は約7mもの開放感あふれる吹き抜け。
そして横の空間は中庭へと一直線に続く、栗本家ご自慢のスペースです。

玄関脇には白一色で統一された清潔感と光にあふれるバスルームがあります。
隣の家との距離が近いため壁に窓をつくらず、天窓から自然光をとり、幻想的な空間を生み出しています。

通り庭に沿った引き戸を開けると、そこには趣のある和室が広がります。
この和室こそ栗本邸のテーマ「帰りたくなる家」の真髄。
通り庭に面しておよそ20センチの段差をつけることで、高すぎず低すぎず、心地よい縁側風の懐かしいつくりになったのだそうです。

続いて2階は光あふれるリビング。
手すりや柱を細くし、縦横に走らせることで白い壁に影を映し、立体感を演出しています。
昼と夜の影の濃さで、さらに表情に変化を生み出すそうです。


■ 極意ナビPlus

栗本邸の「和み」を生む空間づくりの極意は、縦の空間を広くとり、圧迫感をなくすことです。

(1) 窓を上部に配置することで、目線の高さを上方に向け、開放感を生む
(2) 1階に「通り庭」をつくる

栗本邸のダイニングからは、屋外の緑の借景を楽しむことが出来ます。
ここが家の中で一番くつろげる空間なのだとか。
室内の壁と外壁を同じ素材で統一。目地を内から外へとつなげることで、広さを強調しています。

そしてロフトから屋外に出ると、テラスがあります。
陽光をいっぱい浴びたテラスは、ご主人のたっての希望でつくられました。
天気のいい休日はここで日光浴をするのが楽しみだとか。

空間を広く感じさせ、さらに廊下を遊ぶという「和み」をテーマにした栗本邸。
広くはない敷地の中で、制限があるからこそ施された様々なアイデア。
栗本邸は都会の生活を楽しむ工夫と、ご夫妻の笑顔に溢れていました。


■ 設計 : 荘司建築設計室
住所: 東京都港区三田1-8-1 伊藤ビル2F
電話: 03-5484-0959


次回の住まいの極意は、
『緑と暮らすリビング』です。
お楽しみに!


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