インタビュー

樋口三郎左衛門役 宅麻 伸さん

「かつての日本には、それだけ魅力のある人物がいたということですよね。」

現場では周囲に笑顔の絶えない、宅麻伸さん。スタッフやキャストに楽しい話題を持ちかける姿は、まさにムードメーカー。そんな宅麻さんへのインタビューは、宅麻さんならではの明るさで、頑張る若者への応援メッセージに溢れています!

今回の作品は、軍の参謀である黒田官兵衛と竹中半兵衛を中心に描いた作品ですが、もし、どちらかを選択するとすれば、参謀になりたいですか?
それとも参謀がほしいですか?

参謀がいる、というのには憧れますよね。この世界でも、そういう関係の方達を見ているので、うらやましいなと思う部分はあります。
けど、僕は1人でやるのも好きだから、自分でいろいろ考えたり、動いたりするのは面白いです。
ただ男の立場で言うと、男が男に惚れるっていいですよね。惚れるほどの相手がいるというのが、一番いいかもしれない。自分が惚れられるのは大変ですよ。どれだけ魅力が必要なんだ…って話ですから(笑)。

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そういう意味では、惚れられた側の織田信長・豊臣秀吉・徳川家康は
本当に魅力ある人物だったということですね。

そうじゃないと、歴史に残るようなリーダーにはなれなかったんじゃないかな。かつての日本には、それだけ魅力のある人物がいたということですよね。
今の日本に、リーダーとして三武将ほどパワーのある人がいれば、世の中ももう少し良くなるでしょうね。

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「1人でやるのも好き」ということですが、ご自身の中に参謀とリーダーの
両面を持っていらっしゃるのかもしれませんね。

役柄や状況によって、「ここは俺がしっかりしなきゃいけない」とか「ここは状況をただ単に楽しもう」とか、常に自分の中で葛藤しているわけですから、両面を持っていると思いますね。
特に、この世界は団体で作品を作り上げていきますから、流れがいい時もあれば、悪い時もある。自分は、現場で変なリズムだけは作らないように、と考えています。
だから、もしも自分の力で少しでも流れが良くなるのであれば、「頑張ろう!」って思いますし、流れができていれば、それに乗っちゃいますし、それは、その時々で変わります。

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参謀としての宅麻さんにお伺いしたいのですが、
「ダメだな…」と思う自分には、どんなアドバイスをされますか?

途中で頑張ろうとするのは、案外、大変なんですよね。
ある程度ダメになっちゃうと、「これじゃあいけねえぞ」って自分で思うんです。「おいおい、これでいいのかよ。これ以上、悪い事はないんじゃないの?」って(笑)。
僕は、どちらかというと、そうアドバイスするタイプかな。

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「とことんダメになるまで待つ」というのは、
確かに、一つの方法としてはいいかもしれませんね。

ダメだからって、途中で諦めたら終わりだし、ふて腐れても終わりだしね。1回や2回の失敗で「俺、もうダメなんだ…」って思う人もいますけど、それこそダメです(笑)。
歳を取ったら、経験を積んだ分、失敗しないように気をつけなきゃいけない部分もありますけど、若い内は何でもできる力を持ってるんだから、変に落ち込むことはない!
あと、本当はそこでサポートしてくれる先輩がいないとね。昔は失敗しても、フォローしてくれる人がたくさんいましたけど、今は少なくなった気がします。若い人は、そこがちょっとかわいそうかなっていう気がしますね。
でも、「そういう人がいないなら自分で頑張れ!」ってエールを送りたいです。

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もう一つお伺いしますが、
参謀としての自分は、自分をどうプロデュースしたいですか?

いろんなことさせて、バリバリ働かせる(笑)。
今、自分の中の参謀が弱くて、「ゆっくりしててもいいんじゃない?その内、きっといいことあるよ」って思う自分の方が強いから(笑)。人に厳しく、自分に優しく(笑)。
俺、中畑清さんには厳しいよ(笑)。まあ、滅多には言わないですけどね。反対に、清さんも「伸、こうだよ」ってばっちり言ってくれるときもありますし。

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ある意味では、中畑さんが宅麻さんにとっての参謀的存在かもしれませんね。

常に何かを一緒にやっていれば、そういうかたちになると思いますね。
でもまあ、俺が参謀のほうになると思うけど(笑)。実際には程よい距離感がありますし、だからこそ好きなことを言い合えるというのもあると思うんですけど。
本当の「参謀」というのは、距離が近付いても言えるかどうか、ですよね。黒田官兵衛と竹中半兵衛は言い辛い事も言っただろうし、そういう人間がいたからこその秀吉なんだと思います。

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テレビ時代劇が少なくなってきていることについては、
どう感じていらっしゃいますか?

今は少なくなってきていますけど、続けることで、また作品が増えるといいなと思っています。面白いですもんね、時代劇って。僕は、配役を含めて、アダルトな落ち着いた時代劇が好きですね。
あと、今回の作品でも京都のお寺などがロケで使用されていますが、自分が行ったことのあるお寺の景色が映っていると楽しいし、視聴者の方だって、「行ったことある」って嬉しいと思いますよ。
ただ、時代劇は好きですけど、演るとなれば、殿様なんかはあまりやりたくない(笑)。『逃亡者おりん』の時に演った倉沢弥十郎みたいに、トロトロ歩いている役は大好きです。「もうちょっと構えたほうがいいかな…」なんて思いながらも、「まあいっか!」という感じが好きなんです(笑)。

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