インタビュー

小早川隆景役 田中 健さん

「歳を取ってくると『時代劇って面白いな』と思うし、それはきっと、機微(きび)に触れているからだと思うんです。」

表面だけではとらえることのできない趣や情緒といったもの。時代劇は、そうした「機微」に触れることができると話す、田中健さん。参謀を中心に時代の流れを写す今作品もまた、様々な趣や情緒が描かれています。参謀の魅力と今作品の見所を、田中さんに伺いました。

今回の作品は、軍の参謀である黒田官兵衛と竹中半兵衛を中心に描いた作品ですが、もし、どちらかを選択するとすれば、参謀になりたいですか?
それとも参謀がほしいですか?

僕は策略家ではないので、参謀ではないですね。策略家だったら面白いかな…とは思うんですけど。
だから、参謀をつけるほうがいいかな。

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「参謀がほしい」とおっしゃる方が多いのですが、そういう意味では、参謀として活躍した官兵衛と半兵衛は、すごい人物だったということでしょうか。

すごかったと思いますよ。そんな人はなかなかいませんからね。
僕らはアーティストですから、「仕事をする上で名プロデューサーがほしい」という気持ちがあるじゃないですか。アーティストとしてやることがありますから、自分のことで精一杯だったりしますしね。
だから、まとめる側になってしまうと、やっぱり違ってくるかなと思います。

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「まとめる」ということで言えば、
参謀には客観的に物事を見る力も必要だということですね。

いろいろな物を客観的に見る力でしょうね。もちろん人望もあるだろうし。
けど、まずは決断力じゃないでしょうか。物事がよく見えていて、びしっと決断できることが、すごく大事なことだと思います。

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官兵衛と半兵衛の手腕を見られるという意味でも、
今回の作品は見応えがありますね。

いつの時代でも、どの世界にも、通用するものでしょうね。「いい参謀がいて…」というのは、会社もそうだと思います。
ただ、信頼関係が長く続くかどうかが、わからないところですよね。お互いの生き方が違ってくることもありますし、死ぬまでずっとというのは、なかなかないと思います。皆、そうじゃないかな。
織田信長もそうだったしね。参謀は大事ですよ。

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テレビ時代劇が少なくなってきていることについては、
どう感じていらっしゃいますか?

時代劇は歴史ですからね。日本人の生き方がずっと今に繋がっているわけで、考え方やいろいろな事を時代劇で教えてもらっているような気がします。それがなくなるのは、本当に寂しいことですよね。日本の歴史が終わってしまうというか、そんなふうに感じます。
不思議なもので、若い頃は時代劇ってあまり好きではないじゃないですか。
でも、歳を取ってくると「時代劇って面白いな」と思うし、それはきっと、機微(きび)に触れているからだと思うんです。「昔の日本はこういうことがあったんだ。ああいうこともあったんだ」というのが理解できるようになって、「それが今に繋がっているんだ」と感じられるようになるんでしょうね。
だから、時代劇の役割はものすごく大きかったような気がします。だから、なくしちゃいけないですよね。

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放送を楽しみにしている視聴者に向けてひとこと!

今回の時代劇は参謀が主役になっていて、あの時代の裏側がとてもよく描かれていますから、「裏方がどう手回しをしているか」というのを知るといった意味でも面白いんじゃないでしょうか。そこはぜひ観てほしいですし、歴史の勉強にもなりますよね。
台本を読んでも、物事がどんどん進んでいきますし、重大な事も裏が動いてたという話になっていますから、すごく面白いです。楽しみにしていてください。
僕の出演はワンシーンです(笑)。でも、「ワンシーン」というのは、本当はすごく難しいんです。そのワンシーンを、作品全体に繋げなきゃいけないですからね。

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