14歳、中学2年生の夏休み直前に初めての彼女が出来た。
しかし、彼女に他の好きな人が出来たとのことでたったの3日で振られた。
元カノはすぐにその男子と交際を始めたそうだ。
振られたわずか3日後に地元で毎年恒例である隅田川花火大会があった、付き合った当初は当然一緒に行けるものだと思っていた。
1998年の7月のことです。
行く相手が居なくなったので家で過ごしていたのだが「ドン!」「ドン!」と打上げ花火の音が家に居ても聞こえてくる。
「やること特に無いし、家に居ても気が滅入るから少し花火見に行くか…」
と思い立ち一人で隅田川の方へ歩いて向かった。
途中から雨が降り始めてきた、傘は持ってきていない。
「へっ、フラれた自分にお似合いだぜ」
と思いながら濡れながら傘を挿さずに歩きながら花火を見た。
数日後、クラスメイトからある噂を聞かされた。
その噂とは先日の隅田川花火大会で、
僕が、元カノと今彼カップルの花火大会デートを恨めしい顔をして後ろから付け回していたという恐ろしい内容の噂だった。
全く気付かなかったのだがどうやら僕が花火を見ている、離れた前方に元カノカップルが歩いていたということのようだ。
おそらく足を止めて花火を眺めていたクラスメイトにとっては歩いて流れて行く元カノカップルを目撃したあとに同じ方向にただ流れていただけのズブ濡れの恨めし顔の僕を目撃したことによって「失恋の女々しさから後ろを付けていた」という解釈になったようだ。
あの時は辛かったですが22年経った今はとても良い思い出です。