エアメタル‥エアギター‥。
私はこの言葉を久しぶりに耳にして、新宿のとあるディスコ跡地でこの原稿を書くことにした。
かつて、80年代、長髪に細身のジーンズをはいた若人が青春を謳歌した場所だ。メロディアスかつハードなこのコーナーは、そんな時代を思い出させてもくれる。
話をもどそう。そもそもこのコーナーは、エアギターの超絶プレイを争うコーナーだ。
ではエアギターとは何か?直訳すれば空気のギター。なにやらさっぱりわからない。
簡単に言えば、空想のギターを持って、ギターを弾くふりをする究極の脳内プレーだ。
そう、君が自室でオーディオからヘッドホンを通した大音量のメロディにあわせ、調子にのりまくったあの夜の…アレだ。
突然入ってきた両親や、兄弟にその姿を見られ、赤面しまくった…アレだ。ギター好きなら必ずやったことのあるアレだ!
そんな青春の苦い思い出を競技として争うエアメタルバトル!
まあ、みんなも知ってると思うが、世界フェスティバルまで開催されているんだぜ!
果たして、当番組の栄えある第一回のキングが決定した。41歳、3代つづく銀座の美容室のオーナー。
その名はトミー。地獄の美容師トミー!シザー・トミー(41)‥
銀座という一等地で86年も続く老舗美容室を支える男の生き様を感じることができたであろうか?そしてヘビメタという一本の道をも魂を込め、歩き続ける男の41年。
慣れ親しんだハサミを、ありもしないギターに代え、男は架空のライブステージで爆発する!脳内パワーだけで!
その太く、たくましい首を君は見たか? 首振り続け30年、メタル30年戦士の勲章を!感じろ!魂で感じろ!
その日…私には見えた。彼の使い込まれたフライングVが。私には見えた…超絶プレイが。
そこは…確実に…彼のステージだった。無数の観客が彼の…手のひらで狂喜している姿を…
赤コーナー 使用楽曲 |
青コーナー 使用楽曲 |
ACCEPT「FAST AS A SHARK」 |
ANTHRAX「PANIC」 |
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