11月10日(日)
午後4時~
池上ワールド
池上彰の現代史を歩く
第24回 若者が大国支配に立ち向かった!香港騒乱とハンガリー動乱
2018年7月29日(日)夜8時54分~10時42分
2017年のGDPの伸びが6%を超え、東南アジア諸国の中でも高い経済成長を続けるベトナム。街を歩くと庶民の活気あふれる様子に触れる一方、急成長のひずみも垣間見える。一体ベトナムとはどんな国なのだろうか?50年ほど前、ベトナムではアメリカが介入する形でベトナム戦争が行われていた。ベトナム戦争ではベトちゃんドクちゃん、反戦運動、ボートピープルなど日本にも様々なニュースが届けられ、私たちの生活や政治に大きな影響を及ぼした。池上彰が当時の戦場を訪れ、どのような戦いがあったのか実際に体験する。日本人カメラマンが撮影しピュリツァー賞を受賞した有名な写真。写真を撮られたベトナムの当時の子どもたちは実は今も健在で池上と劇的な対面を果たす。そこから多くの悲劇を生んだ戦争の本質に迫る。
池上彰が降り立ったのはベトナムの南部の都市・ホーチミン。まず圧倒されるのは街にあふれる無数のバイク。経済の自由化政策ドイモイで経済の急成長が続き、通勤時間ともなるとバイクの渋滞が発生している。庶民の台所である市場を訪ねると、そこにはフランスパン。池上が即興で解説する。「ベトナムはかつてフランス植民地。その名残」だと。このほか街の建造物などにもフランスの影響や面影を残すものが多いことに気付く。
50年ほど前、ベトナムは戦争の渦中にあった。ベトナムとアメリカとの争いで200万人の死者を出したベトナム戦争とは一体何だったのか?どうして戦争は始まったのか?戦争は何をもたらしたのか?池上が実際の戦地に赴き、講義をする。今も密林に残る無数のトンネル。これは南ベトナム民族解放戦線がアメリカ兵と戦った際に使われたものだという。このトンネル、とにかく狭く小さい。アメリカ兵と比べて小柄な体型のベトナム人はこのトンネルに潜み、アメリカ兵を攻撃、混乱に陥れたという。宮崎美子がトンネルに入り、当時の戦いぶりを実体験した。なぜアメリカ兵はベトナムに勝てなかったのか?答えの一つがここにあった。
日本人カメラマン・沢田教一が撮影し、ピュリツァー賞を受賞した有名な写真「安全への逃避」。アメリカの爆撃を逃れるため、川を必死に泳いで渡る様子を写したものだ。ここには親子5人の姿があるが、なんとそのうちの3人が池上一行の前に現れた。当事者の話から、写真撮影後の知られざる後日談が明らかになった。
ベトナム戦争は日本と無関係だったわけではない。ベトナムで傷ついたベトナム兵が東京都内の病院に運び込まれていたことをご存じだろうか?このことが日本でもベトナム戦争の反対運動を引き起こすことになる。また日本にあるベトナム料理店。そのなかにはベトナム戦争の影響でボートピープルとなって日本に逃れてきた人がいるのだ。
ベトナム・ホーチミン
関連映画・
書籍のご紹介
映画
プラトーン(製作年:1986年)
出演:トム・ベレンジャー
監督:オリバー・ストーン
●ベトナム戦争でのジャングルの戦いが、描かれた作品
書籍
ベトナム戦記
著者:開高 健
出版社:朝日新聞出版
戦場カメラマン沢田教一の眼―青森・ベトナム・カンボジア1955-1970
著者:斉藤 光政、沢田 サタ
出版社:山川出版社
音楽
風に吹かれて Blowin' in the Wind
アーティスト:ボブ・ディラン Bob Dylan
リリース:1963年
●フォークの神様と言われたボブ・ディランの曲はベトナム反戦運動の象徴だった
Q. ()に最も適当な語句を答えよ。
アメリカは1964年の ( A ) 事件をきっかけに ( B ) を行い、ベトナム戦争は泥沼化します。
また、 ( C ) 攻勢を受けたことでアメリカ内で反戦運動が拡大。1975年、 ( D ) が陥落し、戦争は終結しました。
池上彰の現代史を歩く ~Walking through Modern History~ 第23回 日本中が驚いた大事件SP~ホテルニュージャパン火災&羽田沖墜落事故~ 2019年10月7日(月)
1982年2月、2日続けて日本中を驚かせる大ニュースが発生した。ホテルニュージャパンの火災とその翌日に起こった羽田沖日航機墜落事故だ。当時、NHK記者として2つのニュースを取材した池上彰が独自の視点で事件の背景、今に突きつける課題を検証する。
池上彰の現代史を歩く ~Walking through Modern History~ 第22回 日本人が覚えておきたい大ニュースSP~洞爺丸事故と伊勢湾台風~ 2019年8月25日(日)
巨大台風、豪雨、猛暑、梅雨寒など近年、これまでの常識では考えられない異常ともいえる気象が日本を襲っている。私たちはこれにどう立ち向かっていけばいいのか?池上彰が日本人が是非覚えておいてほしいという過去の2つの大災害を紐解き、この夏考える。
1954年、北海道を台風が襲い、函館港を出発した青函連絡船・洞爺丸が沈没。死者・行方不明者は1100人以上にのぼった。その5年後・・・奇しくも同じ日にまた台風によって大きな被害がでる。愛知県と三重県を中心に猛威をふるった伊勢湾台風だ。犠牲となったのは5098人。池上はそれぞれの現場を訪れ、当時の関係者から貴重な証言を得た。なぜこれほど被害が拡大することになったのか再現ドラマと合わせ検証する。
この2つの台風は輸送手段や台風の観測体制に大きな影響をあたえることになった。気象に関する最先端の研究を驚きの映像とともに紹介する。
池上彰の戦争を考えるSP 第11弾
~失敗は隠され、息子たちは戦場へ~
2019年8月12日(月)
毎夏恒例の「戦争を考えるSP」は今年で11回目。
最近話題の「フェイクニュース」は、70年以上前の日本も席巻していた!
今回は、ハリウッドで映画化されるなど今また注目される「ミッドウェー海戦」を中心に、失敗はなぜ改ざん、ねつ造されたのかを検証し、その後若者たちの悲劇へとつながっていく道のりを池上彰が解き明かす。
池上彰の現代史を歩く ~Walking through Modern History~ 第21回 日本人が驚いた大ニュースSP~小野田少尉とイメルダ夫人~ 2019年7月28日(日)
池上彰が日本人を驚かせた2つの大ニュースをフィリピンから伝えるとともに、戦後の日本とフィリピンのつながりを紐解く。
1974年、一人の男の帰国に日本が騒然とした。その人物とは太平洋戦争が終わっても、なおフィリピンのルバング島で30年間戦い続けた小野田寛郎さんだ。ジャングルでの生活は想像を超えるものだったが、肉親からの再三の呼びかけにも関わらず、終戦を決して信じず投降しなかった小野田さん。しかしある〝冒険家〟との奇跡的な出会いによって戦争を終えることになるのだが・・・。再現ドラマを交えて解き明かす。