相武紗季「2~3年悪女の役が多く、自分はここに戻れるのか?」あまりの純粋な役に不安に!?

2016.09.23

    テレビ東京 六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル
    「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」


    六本木3丁目移転プロジェクトの一環として、ドラマスペシャル「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」を10月5日(水)夜9時から放送する。

    21日、テレビ東京六本木新本社にて、キャストの玉木宏、仲代達矢、相武紗季、原作者の真山仁(原作者)等が記者会見を執り行った。


    【質疑応答】
    Q.玉木さんに萩原聖人さん(※東京地検特捜部で冨永を補佐する検察事務官・五十嵐鉄夫役で出演)より質問を頂戴しております。今回玉木さんが演じる冨永は東京地検に抜擢され、ある意味初心に戻るような心境で事件に立ち向かったと思います。玉木さんが一番最初に俳優になろうと決意されたきっかけは何でしたか?

    玉木:
    萩原さんには現場でも話したんですが、僕は1994年頃に放送された「若者のすべて」というドラマを見ていまして。萩原さんが主演されていて、僕は当時14、5歳だったんですが、20歳超えたときに何をするかということを初めて想像しました。

    このドラマがきっかけでオーディションを受けたほど、影響を受けた作品です。萩原さんとは今回初めて共演させていただき、とても嬉しかったです。萩原さんは「この仕事をやっていて嬉しいのは、自分が演じている姿を見て目指してくれる人がいることだ」とおっしゃっていました。


    Q.仲代さんに草笛光子さん(※橘の友人の妻・本郷登紀子役で出演)より質問です。仲代さんは過去に『金環蝕』(1975年公開)という名作映画で究極の悪を演じられていましたが、今回も「永田町のドン」と呼ばれる大物政治家役です。大きな役、偉い役を演じられることが多いと思いますが、それぞれの役をどう演じ分けていらっしゃいますか?

    仲代:
    草笛さんとは若いときから親しくお付き合いさせていただいています。私は今83歳ですが、草笛さんは確か私の一つ下。『金環蝕』も社会派の、政治を扱った作品ですが、実在の人物をモデルにしていたのでその人の真似をして、ネチっこい嫌な奴の役をやりました。

    悪の表現としてはよかったんじゃないかと思います。今回は、にこやかでおとなしそうにしている役柄でしたが、腹の底では悪の政治家の気分があって、タイトルどおりの「巨悪」という役柄でした。


    Q.相武さんに勝村政信さん(※遙を指導する宇宙航空研究センター教授・寺島光太郎役で出演)より質問です。すっかり秋ですが、相武さんを眠らせない巨悪な秋は何ですか?

    相武:
    私にだけこんな軽い質問でいいんですか(笑)?…そうですね、海外ドラマですかね。日本のドラマはたいてい10~11話で終わりますが、海外ドラマだと24話とかあって、ついあと1話…、と眠らずに観てしまいますね。


    Q.真山さんにご質問です。原作『売国』がドラマ化されると最初にお聞きになったとき、どのように感じられましたか?

    真山:
    最初「冗談でしょ」って返しました。私の作品はよく映像化できないと言われるのですが、その中でも『売国』は難易度が相当高い作品です。表面的ではなく、歴史の底流でずっと言葉には出ないような「悪」を描いた作品。宇宙開発や、地検という機密性の高い世界を題材にしていますし、それをドラマに、しかもテレビ局でやるというのは、気持ちは分かるけどできないだろうと思っていました。


    Q.今回裁判官役でドラマ初出演も果たされました。

    真山:
    撮影の数日前から気合を入れて、髪を切って七三に分けたりしていました。玉木さんがすごい形相で詰め寄ってくるシーンなんですけど、(緊張して)セリフ言うどころじゃない(笑)。とちらないようにとちらないようにと、こんなにも弱気な自分は久しぶりでした。(ドラマ出演には)あまり呼んでもらいたくない、テレビは見るもんだと思いました。


    Q.先ほど、ドラマ化・映像化が難しい作品というお話が出ましたが、皆さんは台本を読んでなぜ参加しようと思われたのでしょうか。

    玉木:
    難しいテーマではありますが、今の時代性に合っていると思いました。言いたいことも言えない世の中、でも誰かが言わないと変わらない。検事として扱いにくいことからはふつう一歩ひいてしまうところを、敢えて踏み出す冨永に魅力を感じました。

    仲代:
    私は1932年生まれで、終戦のときは中学1年生でした。明日は生きているか分からないという時代に、軍国教育を受けて育った世代です。終戦から70年の平和が続きましたが、最近は戦争が起きてもおかしくない気配があります。今回のドラマはある意味タイムリーで、あからさまな反戦ドラマというのではないのですが、視聴者に想像力を使っていただいて「ああ」と思わせる作品だと思います。

    相武:
    私はここ2~3年悪女の役が多かったものですから(笑)、台本を読んだときに遙があまりに純粋な役なので、正直「自分はここに戻れるのか?」と思いました。遙は自分の求めているものがはっきり見えている人。共演の皆さんもそれぞれが熱い気持ちで演じていらっしゃって、不安がありながらも出演させていただいて本当に良かったと思っています。


    Q.玉木さん、社会派ドラマでの主役という観点から、演じてみてのご感想を聞かせてください。

    玉木:
    検事役は今回初めて演じさせていただきましたが、初めは弁護士と検事の違いすら分からず、検事=ヒーローにならなければいけないのかなと思っていました。でも、検事としての表の顔だけでなく、どうすべきか葛藤する姿を見せることが、説得力が生まれるポイントだと思いました。

    そうでなければ、社会派と謳えないと思うんです。そういう裏の部分が描かれることによって、視聴者に伝わっていくドラマになったと思います。


    Q.対決シーンが見どころというお話を伺いましたが、皆さんどんなふうに演じられたのですか。

    玉木:
    いつも作品を演じる上で「どこが骨になるんだろう?」と考えるのですが、今回は仲代さんとの対決シーンが骨と考えて、そこから逆算して演技を組み立てていきました。変化球を投げず、シンプルにストレートに演じていく中に人間らしさを詰め込めれば、という思いで臨みました。相武さんとのシーンは、二人はこれからうまくいくんじゃないか?と少しにおわせつつ、検事という立場で接するので、言葉の発し方やリズムを変えることを心がけました。

    仲代:
    出来上がった作品を見て玉木さんに感心しました。冨永のようなまっすぐな役というのは役者にとって難しいのですが、玉木さんは見事に演じていました。対決シーンといっても私はほとんど受け身で、玉木さんの素晴らしいツッコミを受けさせてもらいました。相武さんもすごい勢いで、私は何も言えず後ずさりするばかりでした(笑)。対決とは言えないですね(笑)。

    相武:
    仲代さんと初めまして、よろしくという日に対決シーンの収録だったので、恐れ多いし、もういっぱいいっぱいでした。でも私以上にスタッフさんが緊張していて、みんな「きょう仲代さんとのシーンですね!大丈夫ですか?」って声をかけてくださるのがプレッシャーで(笑)。集中するのが大変でしたが、若造として仲代さんにぶつかる演技をして、気持ちよくメッセージを伝えることができ、光栄に思っています。玉木さんとは、対決というよりはほっとするシーンが多かったですね。

    真山:
    原作ではなるべく登場人物同士を会わせないようにしていたんです。仮想敵のような感じで。今回ドラマ化するにあたっていろいろと接点を持たせてもらって、話が締まりましたね。人と人がぶつかり合うシーンで大切な言葉が出てくる。特に、自分の思いが強いときにいい言葉って出て来るものですね。このドラマは3回ぐらい見たほうがいいと思います!


    ≪番組概要≫
    番組名:テレビ東京 六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」
    原作:真山仁『売国』(文春文庫刊)
    放送日:2016年10月5日(水)夜9時~夜11時08分
    主演:玉木宏
    監督:若松節朗(映画「沈まぬ太陽」、「救命病棟24時」、「やまとなでしこ」)
    脚本:金子ありさ(「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」、「花燃ゆ」)
    プロデューサー:田淵俊彦(テレビ東京)藤尾隆(テレパック)石井満梨奈(テレパック)
    制作協力:テレパック
    製作著作:テレビ東京
    同時放送:テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送
    番組公式HP:http://www.tv-tokyo.co.jp/kyoaku/