テレビ東京では、2017年9月27日(水)夜9時から、ドラマ特別企画『テミスの剣』を放送いたします。
“どんでん返しの帝王”と言われる中山七里の同名小説をドラマ化した本作。
主演を務めるのは、舞台、テレビ、映画と幅広く活躍し、シリアスな役からコミカルな役まで様々な役を演じてきた実力派俳優・上川隆也。正義を貫き、組織の闇を暴こうとする刑事・渡瀬を演じます。
また上川がテレビ東京のドラマに出演するのは10年ぶり。今作では20数年にわたって事件の真相を追う刑事となり、1人で20代から50代までを演じます。さらに高橋克実、前田敦子、伊東四朗、余貴美子、船越英一郎など、豪華キャスト陣が脇を固めます。
時代を越え、組織を越えて深まる事件の謎。すべての真相にたどり着いた時、渡瀬が導き出した答えとは――。「本物の正義とは何か」を社会の中で生きるすべての人に問いかけ、思いもよらない展開が待ち受けるサスペンスドラマ!どうぞご期待下さい。
本日、放送に先立ち、出演者、原作者が登壇し、記者会見を執り行いましたので、ご報告させて頂きます。
【取材会概要】
日時: 2017年9月24(日) 14時00分 開始
会 場: テレビ東京 六本木本社11階プレゼンテーションルーム (東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー)
登壇者:上川隆也、船越英一郎、伊東四朗、中山七里(原作者)
■松本拓(テレビ東京プロデューサー)
この原作に3年前に出会いまして、重厚な社会派のミステリーの上に、エンターテインメント性に富んだ素晴らしい作品で、これは必ずや映像化したいと思いました。3年経ちまして記者会見の日を迎えられて、感慨深い気持ちでございます。作品に相応しい、とても素敵な役者のみなさまに集まって頂きました。私的にも本当に傑作になったなと今感じております。ひとりでも多くの方に見て頂きたいと願うばかりでございます。
■上川隆也(渡瀬 役)
思いもよらない事件をきっかけに、正義というものを真っ向から突きつけられた孤高の刑事を、長い年月に渡る物語の中で演じさせて頂きました。みなさんにこの物語を楽しんで頂けることが今何よりの願いです。
■船越英一郎(恩田嗣彦 役)
えーー……面白いです!とにかく面白い作品になっております!中山先生の“どんでん返しの帝王”という異名(通りの)「なるほど」という全く先が読めない展開、そしてものすごく重厚で、現代の日本の司法制度に鋭いメスを切り込むような社会性もあり、しっかりとした人間ドラマもあって、サスペンスの教科書のような、それでいてハラハラ、ドキドキ、ワクワクする、あっという間の2時間という印象を持っていただける、超一級のエンターテインメント作品でもあります。
長い間サスペンスを生業にしてきましたけど、(この作品に)関われて本当に幸せだと思っております。
■伊東四朗(楠木辰也 役)
容疑者の父親っていうと怪しそうでしょうけど…怪しいか怪しくないかは見て下さい!どんな作品かなーと台本を頂いて読んでいくうちに、次のページをめくるのがもどかしくなるほどの面白さで、「え?こうなっちゃうの?あーそうなるのか!」と見てる人も、快感を感じるような展開だなと、私は思っております。
自分の役は農家のおやじさんです。息子がおります。親父としてはやりきれない、恨む人物が出て来るわけですけど、多少私の隣にいる人(上川)も私は恨んでおりました。今でもちょっと恨んでます!
絶対に裏切りません。見ないと損する作品だろうなと私は思っています。ぜひご覧ください。
■中山七里(原作者)
最初にこの話を頂いた時に、こんなゴツゴツした社会派の小説をよくドラマにしようと思われたなと、そちらのほうに感心した覚えがあります。本当だったら4時間ぐらいの尺になるような話なんですけど、2時間にコンパクトにまとめあげられた、脚本家の伴(一彦)さんの手腕に敬服いたします。
※会場には脚本家の伴一彦さんもいらっしゃいました
■伴一彦(脚本)
企画書を頂いて、原作を読ませて頂いて、非常にテーマに共感するところがありまして、楽しく書くことが出来ました。脚本的なことをいうと、20年の年月をどう描くのか、大ラストの本作りでちょっと揉めたんですが、そこがどうなっているのか楽しんで頂ければと思います。
Q.上川さんにお伺いします。最初に台本を読まれた時の感想をお聞かせいただけますか?
上川:伊東さんがおっしゃられたことがその通りでして、台本を繰る手がとてももどかしかったことも確かですし、内容的にもサスペンスであり、ミステリーであり、社会派ドラマでもあるという盛り沢山なテーマがそこに込められていた作品でもありましたので、読んでいる時は楽しかったです。ただこれを演じるんだと気持ちを切り替えた時に、一気に重みというか責任感もともなった上で圧し掛かって来たのも確かでした。
(ドラマ用に製作したテミス像は)7mあるんですよね。日本中どこを探しても、あれだけのテミス像はないそうなんですね。それをあえて監督は発注をかけてお作りになられた…そこに大きな意味が今となってはあったんだなと思うんですが、テミスという存在がどう影を落としているのかというのも含めて、ご覧いただければと思うような、存在感ある像でした。
Q.船越さんにお伺いします。上川さん演じる渡瀬のよき相談役、また正義を司る役を演じられていかがでしたか?
船越:一言いうと全部ネタバレになってしまう恐れがあるので、言葉に気をつけなければいけないんですけど(笑)、それでも聞きますか!?
…僕のセリフの中に『力なき正義は無力であり、正義なき力は暴力だ』というセリフがあるんですけど、まさに法ですよね。置き換えれば権力というものにもイコールになっていくわけで、それを司るものが本当に正義を貫いて、我欲を捨てて、自分を律しながら生きて行くのがいかに難しいことなのか、大変なことなのか。
その真っ只中にいる私演じる恩田という男の20年間を、ものすごく短い凝縮された時間の中で説得力を持たせながら演じるのは至難の業でございましたが、上川さん、監督、みなさんの手でなんとか乗り切らせて頂いた感じがします。これ以上は喋れません!
Q.伊東さんにお伺いします。コメントで「最近こんなに演じてドキドキした作品はありません」とおっしゃっていましたが、撮影中一番ドキドキした瞬間やシーンはありますか?
伊東:去年、免許証を返上したんですけど、畑でトラクターを運転させてもらいました。あれは公道じゃないからよろしいんですよね?頑なに私がやりますと言ったんですけど、画面を見たら私かどうかわかりませんでした。(会場笑)
本当にドキドキしたところは、上川さんと船越さんのテミスの像の前でのお芝居ですね。これは誰が見てもドキドキして、なるほどと思うところじゃないかと思います。
Q.中山さんにお伺いします。ドラマ化されるにあたってどのような感想をお持ちになりましたか?
中山:渡瀬はデビュー前から作っていたキャラクターなんですよ。主役なのに下の名前を明らかにしていないんですね。なぜかというと、名前が体を表すということがあって、下の名前でその人のキャラクターができちゃうところがあるんですよ。
渡瀬というキャラクターはあえて、誰でも想像がしやすいように、あえて下の名前をぼかしていたんです。それが今回、上川さんが演じられて、「あ、こういう渡瀬ってありだな」っていうふうに思ったのが一番最初ですね。よかったと思います。
Q.ドラマの中で印象に残っているシーンはありますか?
上川:もう一言一言薄氷を踏む思いなんですが(笑)、先程伊東さんがおっしゃられた、トラクターの運転シーンを含め、伊東さんとご一緒したシーンは、ほぼほぼ水海道(茨城県常総市)で撮ったんです。
ちょうど季節が冬の終わりから春の初めにかかっていて、まぁ風が強くて!僕らでも撮影中にカットがかかった瞬間に、そばに停めてある撮影車の影に隠れなければ飛ばされてしまうというほどの風の激しさで。撮影もその風に抗いながら進んでいったわけですけども、実はその風が映像になった時に、非常に効果的に画面を彩ってくれていて。作品になって見た時の印象がガラっと変わったシーンでしたね。
もちろん中村(倫也)さんが演じられた楠木明大の芝居も心に残っておりますし。あと伊東さんのトラクター捌きは見事でした!カットは何回もかかりますので、進んでは戻ってってやんなきゃいけないんですね。その戻るのもご自分でやられていたので。畦をひとつも外さずに綺麗にバックなさるんですよ!初めてトラクターを運転したとは決して思えない、そんなトラクター捌きでした。
船越:僕は上川さんとご一緒のところが多かったので、なんといってもテミスの像。7mもあるドラマを象徴する像なんですが、その像のもとでお互いの思いをぶつけあうシーンがあるんですけど、あの像にね、まるで背中を押されるというか誘惑されるというか。「もっと大きな芝居をしてみろよ」という悪魔のささやきが聞こえてくるような、それだけ存在感のあるセットで。2人でまるで舞台のようなスケールの大きなお芝居をさせて頂くことができたのが、印象的でございました。
あとはとにかく映像がスタイリッシュで綺麗なので、ほとんどすべてのシーンが印象に残るのと、高橋克実さんが本当に憎らしく思えてくるほど鬼気迫るお芝居も印象に残っております。
伊東:見事にトラクターをバックさせたということなんですけども、ハンドルはほとんど固定されていましたので!ただそれだけのことであります。私は映画やテレビに出て60年ぐらいになるんですけど、生まれて初めて……という行動を……(ネタバレになるのでこれ以上は)止めておきます。
中山:この辺で原作者としてシビアな意見を…全編みどころです!はい、以上です(笑)!
Q.上川さんへ…20数年ひとつの役を演じるにあたって苦労された点をお聞かせください。
上川:端的に申し上げて、20代を演じることには、多大なる抵抗がありました。さすがに今の実年齢から考えると、無理しか自分の中に思い浮かばなくて。でも舞台ですと20代を演じる事にさほど抵抗なくできるので、舞台でやれるんならそこを開き直ってやってしまえばいいんじゃないかというぐらいに、あまり重く受け止めずにやるようにしました。
ただ自分の過ごしてきた20代もありますし、その時のある種おろかしさも持ち合わせていたような若さみたいなものが、自分の中に欠片でも残っていないかと探りながらの撮影でもありました。でもそうしたアプローチをしていく時間は、今となっては楽しかったなと思っています。
Q.主演を務められた上川さんの印象はいかがでしたか?
船越:20数年間、いろんな思いにさいなまれながらも、信念を貫いていかなきゃいけない男ですからね。どんどんどんどん孤高の人になってしまう役で、大変なご苦労があるだろうなと思いながらも、その現場の雰囲気を和ましてくれるような佇まいをされていて。僕は本当に上川くんだからこそ、この役を楽しくやれたなと思って感謝しています。素敵な座長さんでございました。……褒めた!(笑)
伊東:上川さんとは結構古いんですよ。私のほうがずっと先輩なんですけど、会うたびに安心してやっております。ところが船越さんとは25年ぶりで(笑)、つい先日、25年前の(作品)を(再放送で)やっておりまして。(放送を)見て、今風の若者みたいに「わっけー!」なんてつぶやいておりました。それも先程話に出てきて、「25年ぶりかー。今後25年はないからね」ってちょっとさみしい話になった今日この頃です。
中山:原作を書いた時には映像化ということはこれっぽっちも考えずに書くもんですから、最初上川さんってお名前を聞いた時に、20代から50代をおひとりでされるって聞いて、ちょっとびっくりしたんですよ。ところが映像になったものを見たら見事に演じ分けられていて。よく聞くと喋り方も20代と50代で違ってらっしゃるんですよね。やっぱり役者さんってすごいなと思いました。
Q.渡瀬は正義を貫く信念をずっと持っている方ですが…皆さんがお持ちのゆるぎない信念や、大事にされている言葉がありましたら、お聞かせください。
上川:信念と申し上げられるほどのものではないんですが…いつまでもお芝居に携わっていたいなと思っています。どこをつついても役者しかできないような人間ですので、例え10年後、20年後でも体がきく限りは役者でいたいなというのが、信念と言うよりは願いに近いんですけど、それだけはゆずれない部分ではありますね。
船越:座右の銘的なことでもいいでしょうか?世の中にはいろんなことが起きます。素敵なこともあれば、とんでもない悪いことも起きます。自分が想像しないような事態も起きます。
そういう悪いことが起きても全部感謝しようと。いろんなことが起きて、それをひとつ乗り越えると、乗り越える前の自分よりちょっと素敵な自分がいたり、ちょっと強くなったり。強くなればこのドラマじゃありませんけど、人に対して思いを寄せていく事もできるようになる。優しさも大きくなっていくような気もしますし。
悪いことが起きても全部に感謝しよう、ひどいことを言われても言われた人に感謝してしまおうと。お金を落としても落としたことに感謝しようと。今日1万円落としたら、絶対に落とすまいと思って、100万円のお財布を落とさないで済むかもしれませんからね。なので「悪くても感謝」という言葉を自分の隣に携えております。
伊東:高校時代に習った『平家物語』の「驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し」っていうのは大好きなんですよね。例えいい時があってもそんなものは一瞬のことなんだから、その間に偉そうにするなと、自分にいつも言い聞かせてやってきました。
中山:座右の銘は…「原稿を落とさない」(笑)!
≪番組概要≫
【タイトル】 ドラマ特別企画 「テミスの剣」
【放送日時】 2017年9月27日(水)夜9時~夜11時08分
【放送局】 テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送
【出演】 上川隆也、高橋克実、前田敦子、堀内敬子、高橋努、野波麻帆/伊東四朗(特別出演)/中村倫也、ベンガル、菅原大吉、余貴美子、船越英一郎
【原作】 中山七里『テミスの剣』(文春文庫)
【監督】 星護(「世にも奇妙な物語」「僕の生きる道」映画「笑の大学」ほか)
【脚本】 伴一彦(「喰いタン」「冗談じゃない!」ほか)
【チーフプロデューサー】 中川順平
【プロデューサー】 松本拓 佐藤敦(松竹)
【製作】 テレビ東京
【HP】 http://www.tv-tokyo.co.jp/themisnotsurugi/
【あらすじ】
平成5年(1993年)12月。浦和署の若手刑事・渡瀬(上川隆也)はベテランの鳴海健児(高橋克実)と殺人事件が発生した不動産屋へ急行する。
被害者は経営者の久留間兵衛と妻の咲江。辺りは血の海と化し、さらに違法な高利貸しをしていた証拠が残っていたことから、金の恨みによる犯行と睨む。帳簿に載っていた人物を調べると、楠木明大(中村倫也)だけアリバイが曖昧だとわかり連行する。
恨みはあるものの犯行は否認。そんな楠木に対する鳴海の取調べは壮絶だった。暴力もいとわない、渡瀬も戸惑うほど厳しい取調べは数日にわたり行われ、辰也(伊東四朗)ら楠木の両親の面会も許さなかった。
対面した渡瀬は必死に息子の無実を訴える両親の姿に戸惑う。しかしその後、楠木が犯人であることを示す決定的証拠が出たことで鳴海の取り調べは、さらに厳しさを増す。楠木は無実を訴え続けるが、両親が面会に会いに来たことを知り、ついに犯行を認める。
平成7年(1995年)。楠木の死刑判決を不服とした控訴審が始まる。自白から一転、再び無実を訴え、警察から不当な取り調べを受けたと主張する。
しかし、裁判の結果、楠木の死刑が確定する。渡瀬は本当に自分たちの取り調べが正当だったのか、鳴海の言う正義は間違っていなかったのか、心に引っ掛かる。そんな渡瀬に検事の恩田嗣彦(船越英一郎)だけは「その気持ちは大事にしたまえ」と優しい言葉をかけるのだった。
2年後の平成9年(1997年)。渡瀬は殺人事件が発生した一軒家へ向かっていた。犯人は盗みに入ったところを発見され、住人の妻と息子を殺害した。だが捜査が進む中で、渡瀬は楠木が起こした4年前の事件を思い出す。犯行の凶器や手口など類似点が多いことに引っ掛かる渡瀬。
捜査の結果、事件の容疑者として迫水二郎(高橋努)が連行される。警察内部では迫水の態度と物的証拠から、犯人だと確信し、自白を取るように渡瀬に命じる。しかし、渡瀬はある仮説を元に独断で捜査を始めていた…。
それは、警察の信用を失墜させる大きな事件へと発展する――。
時は流れ20年後の平成29年(2017年)。埼玉県警の警部となった渡瀬の前に、田口今日子(前田敦子)と名乗る週刊誌の記者が現れる。何故か過去の事件の事で「あなたを取材したい」と執拗に渡瀬を追い掛ける。そして、渡瀬の元にある事件の知らせが届く―。
テミスとは、ギリシャ神話に登場する法律の女神。裁判は誰に対しても公正でなければならず、その象徴として最高裁判所にテミス像が置かれている。テミスの前で裁かれた事件を、20数年に及び追い続けた渡瀬がたどり着いた真実とは――。
“どんでん返しの帝王”と言われる中山七里の同名小説をドラマ化した本作。
主演を務めるのは、舞台、テレビ、映画と幅広く活躍し、シリアスな役からコミカルな役まで様々な役を演じてきた実力派俳優・上川隆也。正義を貫き、組織の闇を暴こうとする刑事・渡瀬を演じます。
また上川がテレビ東京のドラマに出演するのは10年ぶり。今作では20数年にわたって事件の真相を追う刑事となり、1人で20代から50代までを演じます。さらに高橋克実、前田敦子、伊東四朗、余貴美子、船越英一郎など、豪華キャスト陣が脇を固めます。
時代を越え、組織を越えて深まる事件の謎。すべての真相にたどり着いた時、渡瀬が導き出した答えとは――。「本物の正義とは何か」を社会の中で生きるすべての人に問いかけ、思いもよらない展開が待ち受けるサスペンスドラマ!どうぞご期待下さい。
本日、放送に先立ち、出演者、原作者が登壇し、記者会見を執り行いましたので、ご報告させて頂きます。
【取材会概要】
日時: 2017年9月24(日) 14時00分 開始
会 場: テレビ東京 六本木本社11階プレゼンテーションルーム (東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー)
登壇者:上川隆也、船越英一郎、伊東四朗、中山七里(原作者)
■松本拓(テレビ東京プロデューサー)
この原作に3年前に出会いまして、重厚な社会派のミステリーの上に、エンターテインメント性に富んだ素晴らしい作品で、これは必ずや映像化したいと思いました。3年経ちまして記者会見の日を迎えられて、感慨深い気持ちでございます。作品に相応しい、とても素敵な役者のみなさまに集まって頂きました。私的にも本当に傑作になったなと今感じております。ひとりでも多くの方に見て頂きたいと願うばかりでございます。
■上川隆也(渡瀬 役)
思いもよらない事件をきっかけに、正義というものを真っ向から突きつけられた孤高の刑事を、長い年月に渡る物語の中で演じさせて頂きました。みなさんにこの物語を楽しんで頂けることが今何よりの願いです。
■船越英一郎(恩田嗣彦 役)
えーー……面白いです!とにかく面白い作品になっております!中山先生の“どんでん返しの帝王”という異名(通りの)「なるほど」という全く先が読めない展開、そしてものすごく重厚で、現代の日本の司法制度に鋭いメスを切り込むような社会性もあり、しっかりとした人間ドラマもあって、サスペンスの教科書のような、それでいてハラハラ、ドキドキ、ワクワクする、あっという間の2時間という印象を持っていただける、超一級のエンターテインメント作品でもあります。
長い間サスペンスを生業にしてきましたけど、(この作品に)関われて本当に幸せだと思っております。
■伊東四朗(楠木辰也 役)
容疑者の父親っていうと怪しそうでしょうけど…怪しいか怪しくないかは見て下さい!どんな作品かなーと台本を頂いて読んでいくうちに、次のページをめくるのがもどかしくなるほどの面白さで、「え?こうなっちゃうの?あーそうなるのか!」と見てる人も、快感を感じるような展開だなと、私は思っております。
自分の役は農家のおやじさんです。息子がおります。親父としてはやりきれない、恨む人物が出て来るわけですけど、多少私の隣にいる人(上川)も私は恨んでおりました。今でもちょっと恨んでます!
絶対に裏切りません。見ないと損する作品だろうなと私は思っています。ぜひご覧ください。
■中山七里(原作者)
最初にこの話を頂いた時に、こんなゴツゴツした社会派の小説をよくドラマにしようと思われたなと、そちらのほうに感心した覚えがあります。本当だったら4時間ぐらいの尺になるような話なんですけど、2時間にコンパクトにまとめあげられた、脚本家の伴(一彦)さんの手腕に敬服いたします。
※会場には脚本家の伴一彦さんもいらっしゃいました
■伴一彦(脚本)
企画書を頂いて、原作を読ませて頂いて、非常にテーマに共感するところがありまして、楽しく書くことが出来ました。脚本的なことをいうと、20年の年月をどう描くのか、大ラストの本作りでちょっと揉めたんですが、そこがどうなっているのか楽しんで頂ければと思います。
Q.上川さんにお伺いします。最初に台本を読まれた時の感想をお聞かせいただけますか?
上川:伊東さんがおっしゃられたことがその通りでして、台本を繰る手がとてももどかしかったことも確かですし、内容的にもサスペンスであり、ミステリーであり、社会派ドラマでもあるという盛り沢山なテーマがそこに込められていた作品でもありましたので、読んでいる時は楽しかったです。ただこれを演じるんだと気持ちを切り替えた時に、一気に重みというか責任感もともなった上で圧し掛かって来たのも確かでした。
(ドラマ用に製作したテミス像は)7mあるんですよね。日本中どこを探しても、あれだけのテミス像はないそうなんですね。それをあえて監督は発注をかけてお作りになられた…そこに大きな意味が今となってはあったんだなと思うんですが、テミスという存在がどう影を落としているのかというのも含めて、ご覧いただければと思うような、存在感ある像でした。
Q.船越さんにお伺いします。上川さん演じる渡瀬のよき相談役、また正義を司る役を演じられていかがでしたか?
船越:一言いうと全部ネタバレになってしまう恐れがあるので、言葉に気をつけなければいけないんですけど(笑)、それでも聞きますか!?
…僕のセリフの中に『力なき正義は無力であり、正義なき力は暴力だ』というセリフがあるんですけど、まさに法ですよね。置き換えれば権力というものにもイコールになっていくわけで、それを司るものが本当に正義を貫いて、我欲を捨てて、自分を律しながら生きて行くのがいかに難しいことなのか、大変なことなのか。
その真っ只中にいる私演じる恩田という男の20年間を、ものすごく短い凝縮された時間の中で説得力を持たせながら演じるのは至難の業でございましたが、上川さん、監督、みなさんの手でなんとか乗り切らせて頂いた感じがします。これ以上は喋れません!
Q.伊東さんにお伺いします。コメントで「最近こんなに演じてドキドキした作品はありません」とおっしゃっていましたが、撮影中一番ドキドキした瞬間やシーンはありますか?
伊東:去年、免許証を返上したんですけど、畑でトラクターを運転させてもらいました。あれは公道じゃないからよろしいんですよね?頑なに私がやりますと言ったんですけど、画面を見たら私かどうかわかりませんでした。(会場笑)
本当にドキドキしたところは、上川さんと船越さんのテミスの像の前でのお芝居ですね。これは誰が見てもドキドキして、なるほどと思うところじゃないかと思います。
Q.中山さんにお伺いします。ドラマ化されるにあたってどのような感想をお持ちになりましたか?
中山:渡瀬はデビュー前から作っていたキャラクターなんですよ。主役なのに下の名前を明らかにしていないんですね。なぜかというと、名前が体を表すということがあって、下の名前でその人のキャラクターができちゃうところがあるんですよ。
渡瀬というキャラクターはあえて、誰でも想像がしやすいように、あえて下の名前をぼかしていたんです。それが今回、上川さんが演じられて、「あ、こういう渡瀬ってありだな」っていうふうに思ったのが一番最初ですね。よかったと思います。
Q.ドラマの中で印象に残っているシーンはありますか?
上川:もう一言一言薄氷を踏む思いなんですが(笑)、先程伊東さんがおっしゃられた、トラクターの運転シーンを含め、伊東さんとご一緒したシーンは、ほぼほぼ水海道(茨城県常総市)で撮ったんです。
ちょうど季節が冬の終わりから春の初めにかかっていて、まぁ風が強くて!僕らでも撮影中にカットがかかった瞬間に、そばに停めてある撮影車の影に隠れなければ飛ばされてしまうというほどの風の激しさで。撮影もその風に抗いながら進んでいったわけですけども、実はその風が映像になった時に、非常に効果的に画面を彩ってくれていて。作品になって見た時の印象がガラっと変わったシーンでしたね。
もちろん中村(倫也)さんが演じられた楠木明大の芝居も心に残っておりますし。あと伊東さんのトラクター捌きは見事でした!カットは何回もかかりますので、進んでは戻ってってやんなきゃいけないんですね。その戻るのもご自分でやられていたので。畦をひとつも外さずに綺麗にバックなさるんですよ!初めてトラクターを運転したとは決して思えない、そんなトラクター捌きでした。
船越:僕は上川さんとご一緒のところが多かったので、なんといってもテミスの像。7mもあるドラマを象徴する像なんですが、その像のもとでお互いの思いをぶつけあうシーンがあるんですけど、あの像にね、まるで背中を押されるというか誘惑されるというか。「もっと大きな芝居をしてみろよ」という悪魔のささやきが聞こえてくるような、それだけ存在感のあるセットで。2人でまるで舞台のようなスケールの大きなお芝居をさせて頂くことができたのが、印象的でございました。
あとはとにかく映像がスタイリッシュで綺麗なので、ほとんどすべてのシーンが印象に残るのと、高橋克実さんが本当に憎らしく思えてくるほど鬼気迫るお芝居も印象に残っております。
伊東:見事にトラクターをバックさせたということなんですけども、ハンドルはほとんど固定されていましたので!ただそれだけのことであります。私は映画やテレビに出て60年ぐらいになるんですけど、生まれて初めて……という行動を……(ネタバレになるのでこれ以上は)止めておきます。
中山:この辺で原作者としてシビアな意見を…全編みどころです!はい、以上です(笑)!
Q.上川さんへ…20数年ひとつの役を演じるにあたって苦労された点をお聞かせください。
上川:端的に申し上げて、20代を演じることには、多大なる抵抗がありました。さすがに今の実年齢から考えると、無理しか自分の中に思い浮かばなくて。でも舞台ですと20代を演じる事にさほど抵抗なくできるので、舞台でやれるんならそこを開き直ってやってしまえばいいんじゃないかというぐらいに、あまり重く受け止めずにやるようにしました。
ただ自分の過ごしてきた20代もありますし、その時のある種おろかしさも持ち合わせていたような若さみたいなものが、自分の中に欠片でも残っていないかと探りながらの撮影でもありました。でもそうしたアプローチをしていく時間は、今となっては楽しかったなと思っています。
Q.主演を務められた上川さんの印象はいかがでしたか?
船越:20数年間、いろんな思いにさいなまれながらも、信念を貫いていかなきゃいけない男ですからね。どんどんどんどん孤高の人になってしまう役で、大変なご苦労があるだろうなと思いながらも、その現場の雰囲気を和ましてくれるような佇まいをされていて。僕は本当に上川くんだからこそ、この役を楽しくやれたなと思って感謝しています。素敵な座長さんでございました。……褒めた!(笑)
伊東:上川さんとは結構古いんですよ。私のほうがずっと先輩なんですけど、会うたびに安心してやっております。ところが船越さんとは25年ぶりで(笑)、つい先日、25年前の(作品)を(再放送で)やっておりまして。(放送を)見て、今風の若者みたいに「わっけー!」なんてつぶやいておりました。それも先程話に出てきて、「25年ぶりかー。今後25年はないからね」ってちょっとさみしい話になった今日この頃です。
中山:原作を書いた時には映像化ということはこれっぽっちも考えずに書くもんですから、最初上川さんってお名前を聞いた時に、20代から50代をおひとりでされるって聞いて、ちょっとびっくりしたんですよ。ところが映像になったものを見たら見事に演じ分けられていて。よく聞くと喋り方も20代と50代で違ってらっしゃるんですよね。やっぱり役者さんってすごいなと思いました。
Q.渡瀬は正義を貫く信念をずっと持っている方ですが…皆さんがお持ちのゆるぎない信念や、大事にされている言葉がありましたら、お聞かせください。
上川:信念と申し上げられるほどのものではないんですが…いつまでもお芝居に携わっていたいなと思っています。どこをつついても役者しかできないような人間ですので、例え10年後、20年後でも体がきく限りは役者でいたいなというのが、信念と言うよりは願いに近いんですけど、それだけはゆずれない部分ではありますね。
船越:座右の銘的なことでもいいでしょうか?世の中にはいろんなことが起きます。素敵なこともあれば、とんでもない悪いことも起きます。自分が想像しないような事態も起きます。
そういう悪いことが起きても全部感謝しようと。いろんなことが起きて、それをひとつ乗り越えると、乗り越える前の自分よりちょっと素敵な自分がいたり、ちょっと強くなったり。強くなればこのドラマじゃありませんけど、人に対して思いを寄せていく事もできるようになる。優しさも大きくなっていくような気もしますし。
悪いことが起きても全部に感謝しよう、ひどいことを言われても言われた人に感謝してしまおうと。お金を落としても落としたことに感謝しようと。今日1万円落としたら、絶対に落とすまいと思って、100万円のお財布を落とさないで済むかもしれませんからね。なので「悪くても感謝」という言葉を自分の隣に携えております。
伊東:高校時代に習った『平家物語』の「驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し」っていうのは大好きなんですよね。例えいい時があってもそんなものは一瞬のことなんだから、その間に偉そうにするなと、自分にいつも言い聞かせてやってきました。
中山:座右の銘は…「原稿を落とさない」(笑)!
≪番組概要≫
【タイトル】 ドラマ特別企画 「テミスの剣」
【放送日時】 2017年9月27日(水)夜9時~夜11時08分
【放送局】 テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知・テレビせとうち・テレビ北海道・TVQ九州放送
【出演】 上川隆也、高橋克実、前田敦子、堀内敬子、高橋努、野波麻帆/伊東四朗(特別出演)/中村倫也、ベンガル、菅原大吉、余貴美子、船越英一郎
【原作】 中山七里『テミスの剣』(文春文庫)
【監督】 星護(「世にも奇妙な物語」「僕の生きる道」映画「笑の大学」ほか)
【脚本】 伴一彦(「喰いタン」「冗談じゃない!」ほか)
【チーフプロデューサー】 中川順平
【プロデューサー】 松本拓 佐藤敦(松竹)
【製作】 テレビ東京
【HP】 http://www.tv-tokyo.co.jp/themisnotsurugi/
【あらすじ】
平成5年(1993年)12月。浦和署の若手刑事・渡瀬(上川隆也)はベテランの鳴海健児(高橋克実)と殺人事件が発生した不動産屋へ急行する。
被害者は経営者の久留間兵衛と妻の咲江。辺りは血の海と化し、さらに違法な高利貸しをしていた証拠が残っていたことから、金の恨みによる犯行と睨む。帳簿に載っていた人物を調べると、楠木明大(中村倫也)だけアリバイが曖昧だとわかり連行する。
恨みはあるものの犯行は否認。そんな楠木に対する鳴海の取調べは壮絶だった。暴力もいとわない、渡瀬も戸惑うほど厳しい取調べは数日にわたり行われ、辰也(伊東四朗)ら楠木の両親の面会も許さなかった。
対面した渡瀬は必死に息子の無実を訴える両親の姿に戸惑う。しかしその後、楠木が犯人であることを示す決定的証拠が出たことで鳴海の取り調べは、さらに厳しさを増す。楠木は無実を訴え続けるが、両親が面会に会いに来たことを知り、ついに犯行を認める。
平成7年(1995年)。楠木の死刑判決を不服とした控訴審が始まる。自白から一転、再び無実を訴え、警察から不当な取り調べを受けたと主張する。
しかし、裁判の結果、楠木の死刑が確定する。渡瀬は本当に自分たちの取り調べが正当だったのか、鳴海の言う正義は間違っていなかったのか、心に引っ掛かる。そんな渡瀬に検事の恩田嗣彦(船越英一郎)だけは「その気持ちは大事にしたまえ」と優しい言葉をかけるのだった。
2年後の平成9年(1997年)。渡瀬は殺人事件が発生した一軒家へ向かっていた。犯人は盗みに入ったところを発見され、住人の妻と息子を殺害した。だが捜査が進む中で、渡瀬は楠木が起こした4年前の事件を思い出す。犯行の凶器や手口など類似点が多いことに引っ掛かる渡瀬。
捜査の結果、事件の容疑者として迫水二郎(高橋努)が連行される。警察内部では迫水の態度と物的証拠から、犯人だと確信し、自白を取るように渡瀬に命じる。しかし、渡瀬はある仮説を元に独断で捜査を始めていた…。
それは、警察の信用を失墜させる大きな事件へと発展する――。
時は流れ20年後の平成29年(2017年)。埼玉県警の警部となった渡瀬の前に、田口今日子(前田敦子)と名乗る週刊誌の記者が現れる。何故か過去の事件の事で「あなたを取材したい」と執拗に渡瀬を追い掛ける。そして、渡瀬の元にある事件の知らせが届く―。
テミスとは、ギリシャ神話に登場する法律の女神。裁判は誰に対しても公正でなければならず、その象徴として最高裁判所にテミス像が置かれている。テミスの前で裁かれた事件を、20数年に及び追い続けた渡瀬がたどり着いた真実とは――。
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