PERSON 社員紹介

アニメ局アニメ事業部 山田唯莉子「かつて自分が観ていたアニメを今度は自分が“送り出す”側になる」

被災地で受けた衝撃から、映像の力を実感

大学時代は社会学部でジャーナリズムを専攻していたので、就職活動のときはメディアに入ることが第一目標でした。
最初はテレビだけでなく新聞、雑誌と幅広く考えていたのですが、たまたま大学時代に震災後の福島県に取材に行ったんですね。その時は授業の一環で新聞を書く予定だったんですが、道に迷ってしまい、警戒区域ギリギリのところに出てしまったんです。その時の光景に、大きな衝撃を受けました。野良犬がたくさんいて、道路は草だらけで……。その、誰もいない光景がとにかくショックで。特に東日本大震災のときはまだ高校生で、私にとってはどこか遠い出来事でしたから。初めて目の辺りにした、被災地の現状でした。
この光景を、言葉だけで伝えるのは難しくないか。ちゃんと伝えられるのは映像の力なんじゃないか……その時の経験から、そういった“新聞や雑誌にはない可能性”をテレビに感じたんです。そこから、テレビ局を第一志望にすることに決めました。

入社後、報道志望からアニメ局志望へ転換

大学時代にドキュメンタリー映像を自分で作っていたので、入社したときは報道を第一志望にしていました。でも入社後のオリエンテーションがきっかけで、アニメ局志望に転換することに。
入社後のオリエンテーションの際に、アニメ局の説明をしていた社員の方々が、『テニスの王子様』のアニメ立ち上げに関わった方だったり、『ポケットモンスター』のエンドロールで名前を見たことのある方だったんですよね。もともと、アニメや漫画は大好きでしたし、初めて買った漫画は『テニスの王子様』で、それもアニメを観たのがきっかけでした。そこで「この人たちが現場にいるうちに、そのノウハウをうばいたい!」って思ったんです。そのためには10年、20年先では遅い、“今”しかないと。また、アニメのビジネスの規模の大きさを知り、大きなやりがいを感じたことも理由の一つです。それで急遽、アニメ局に志望を変えたんです。周囲には驚かれましたけど(笑)。
人生は長いので、いずれは報道を目指すかもしれません。でも今は、アニメ局で大きなやりがいを感じながら、多くのことを学んでいる最中です。

アニメーションの“外側”を作る仕事

アニメ局で働いていると言うと「アニメを作ってるの?」とよく聞かれるのですが、実際に絵を描いて作っている人はテレビ東京の中にはいません。私たちの仕事は、例えばアニメに適した漫画を探してきて、「この原作をアニメ化しませんか?」と出版社に交渉したり、関係各所に声をかけ、集まったメンバーと契約や金銭面の交渉をしたり。実際にアニメを作るのは制作会社の場合がほとんどで、出来上がり次第「じゃあ第一話をどうやって観てもらおう」という“プロモーション”の仕事がスタートする感じです。
その後、BDやDVD などの関連商品が販売されれば、その売上からテレビ東京の配分を管理したり、経理処理をしたり。要はアニメに関わる“外側の部分”全てに関わるのが私達アニメ事業部の役割です。
ただ、どういう作品をアニメ化するかという“最初の立ち上げ”に関わることができる仕事でもあるんですよね。かつての自分のように、いつか私達が作ったアニメから、人生を変える子供たちがいるかもしれない。そう思うとすごくワクワクします。

自分の関わった映画で人が感動する喜び

地上波で放送される番組だけでなく、映画にも関わります。仕事が一番忙しくなるのは、新たな番組がスタートするOA前、もしくは映画の公開前。どうやってテレビ東京の番組内でプロモーションをしていくか、これは私たちの重要な役割です。
自分たちのアニメ番組、映画を取り上げてもらうように番組制作セクションと交渉していくのですが、バラエティなどの番組はそもそもPRのための媒体ではありません。ですので、すんなり取り上げてもらえるわけではない。放送前には自分でチラシを作り「今度こんな作品が始まるので取り上げてください、お願いします!」と制作局に配り歩くという地道な作業をしています。そういう意味では、アニメ局は特殊です。普通は宣伝部、制作チーム、営業部がそれぞれ担っていることを、一手に引き受けなくてはならない。その分大変ですが、やりがいはあります。
自分の関わった映画が公開されたら、最初の土日には映画館に足を運び、お客さんが観ている様子を自分の目で見るようにしています。2018年に公開された『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』のときは、隣のカップルが泣いていて、自分はそれを見て泣くという(笑)。そういうときはもう、感無量ですよ!

向いているのは、アニメ界のトレンドを俯瞰して見られる人

もしもテレビ東京のアニメ局を目指すなら、向いているのは「アニメをビジネスとして捉えられる人」、かつアニメに見聞があって、ファンの感覚を理解できる人じゃないでしょうか。私個人としては、たとえビジネスとしてアニメコンテンツを提供する場合であっても、視聴者の気持ちがわからずに見当違いのものを出してしまうのは違うと思っています。ですので、視聴者としての感覚を持ち合わせていることは強みになると思います。ただ「私はこれが好きなんです!」だけでは物足りなくて、アニメ業界は今こうなっていて、トレンドがこうで……と、ものごとを俯瞰で見られる人の方がいいかもしれません。
もちろん、特にアニメ好きというわけではなくても「コンテンツビジネスがしたい」という人でもいいと思います。知識は勉強して身につければいいのですから。ただ、常に2年後くらいの企画を考えなければいけない仕事なので、“今のトレンド”では遅いんです。そういう先の状況を分析するためには、膨大なデータが必要となる。ですので、情報収集が苦にならない人のほうが、この仕事に向いているんじゃないのかな、とも思います。

プロフィール


2015年入社/総合職採用
入社後、アニメ局アニメ事業部に配属。アニメ番組では『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』『ブラッククローバー』『アイカツ!』『銀魂』など、映画では『ポケットモンスター』『妖怪ウォッチ』を担当。

仕事の逸品


ノートパソコンとクマのスリーブ

社内で長時間デスクワークをするときのお供に1階のナナナリア(カフェテリア)でお茶を買ってます。スリーブは部署の先輩とお揃い!

ある1日の仕事の流れ


10:00-12:00
デスクワーク
12:00-13:00
ランチ
13:00-15:00
製作委員会に出席
15:00-17:00
社内にて打ちあわせ
17:00-19:00
番組収録に立ちあい

担当番組


マジマジョピュアーズ
ここたま
ポケットモンスター サン&ムーン

オフショット


仲良しの同期とハワイに遊びに行った時の写真です。それぞれの部署で活躍している姿を見ては互いに切磋琢磨しています!

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