就活生のみなさま、こんにちは!
このホームページをご覧いただいているということは、テレビ局やテレビ東京に少しは興味がある!ということで間違いないですかね??
最近、みなさまからたくさんの質問をいただく『テレビの今後』について、テレビ東京のデジタル担当社員に話を聞いてみたいと思います!
インターネット・スマホの隆盛や、少子高齢化…テレビはピンチなのでは?と叫ばれることも多いですが、実際はどうなんでしょうか?
それでは、デジタル担当のみなさん、宜しくお願い致します。
宜しくお願いします!
それでは、まずはみなさんの現在の業務内容をお聞かせください!
現在は編成局マーケティング部という部署に所属し、コンテンツやタイムテーブルの分析・提案を行っています。テレビ業界の分析といえば「視聴率」ですが、世の中には「視聴“質”」だったり配信・SNSなどのデジタルデータだったり様々な指標があります。番組分析の一助となるよう、そういったデータを可視化することにも注力しています。
ほかにはRPA(自動化)やAIを活用した分析など、デジタル関連業務は多岐に渡っていますよ。
私はテレビ東京コミュニケーションズで動画配信の技術周りを担当しています。
スポーツイベントや報道・バラエティ番組のライブ配信システムの構築や、「ネットもテレ東」や「TVer」など見逃し配信の動画・広告配信技術の調査・研究、DMP(データマネジメントプラットフォーム)の構築など幅広く携わっています。
映像技術部という部署で、生放送番組の基幹CGシステムの構築や管理、大型特番や中継番組のグラフィック演出システムのコーディネーション、コンテンツの開発を担当しています。「AI」、「5G」、「クラウド」等の先進技術とも密に関わり、放送局の技術面に幅広く携わっています。
私は編成部で主に番組編成やCMフォーマットの精査を行っています。デジタル関連業務といえば「TVer」に関わるものでしょうか。見逃し配信を行う番組の選定や、配信メディアへのCMの出し方の調整など「放送と通信の融合」に直結した非常に重要な業務を担当しています。
テレビ東京ビジネスオンデマンドという配信サービスのマーケティングを担当しています。番組の未使用素材を用いたWebオリジナルコンテンツの開発や、今ホットな「Vtuber」事業などの新規開発業務にも携わっています。
私は主にタイム営業外勤として、担当クライアントへのタイムCMの渉外業務を行なっています。兼務しているデジタル営業部では見逃し配信を始めとするデジタル領域でのマネタイズ業務を、ビジネス開発担当としては、従来にない新規ビジネスの開発検討を部署横断で行っています。「eスポーツ」や「5G」等、旬なトピックスに関する社内プロジェクトにも所属していますよ。
少々難しい言葉も入り混じっておりますが……汗
配信という言葉がよくでてきますね!
非常に専門的な印象を受けるのですが、みなさん学生時代はそういったものに携わっていたのでしょうか?
研究内容はいわゆる機械学習でした。人の発音の習得方法を声道部分のロボットをつくって研究していました。
研究が直接業務に結びついているわけではありませんが、研究で培った論理的思考力や知識は活きていますね。ITサービスベンダーとのコミュニケーションの機会も非常に多いですし。
私は無線通信を研究していました。
課題に直面した際の解決策の導き方や技術書の読み方は研究から得たものですね。エンジニアとしての基本姿勢に繋がっていると思います。
私は音声信号についての研究をしておりました。
研究とは別ですが、大学のESS(英語会)での活動や、プログラミングをかじっていた経験が海外出張先でのコミュニケーションや、番組コンテンツのアプリ開発に役立っていますね。
メディアデザインを専攻しており、4K映像コンテンツの制作や、サブスクリプションによるアーティストやコンテンツの多様化について研究していました。
まさに「放送と通信の融合」ですので、業務内容と結びつきが強いですね。
とはいえ、学生時代の研究や視点は未熟なものが多く、現在も実業務の経験をもとにブラッシュアップを重ねています。日々勉強ですね!
大学のゼミでWebマガジンの企画・運営を行っていました。
情報で溢れるWebのなかで、いかにして自分たちのコンテンツに目を向けてもらうか試行錯誤した経験は自分の知識のベースになっている気がします。
学生時代といえば、接客のアルバイトの経験がビジネスシーンで非常に役立っていたり…
大学院で音楽の研究をしていました。
とにかく音が大好きだったので、幸運な事に、最初の配属で音声を担当させてもらう事が出来ましたね。
理系として培ったロジカル思考や発想、そして数字に強いことは営業という仕事でも非常に強みになっています。
広告媒体が多様化するなかで、クライアントの課題解決のためには定量的な分析が必要になってきていると思います。
みなさんそれぞれですね!
必ずしも内容が業務と合致している必要はなさそうですね。学生時代の経験は活かし方次第といったところでしょうか。
さて、本題に入らせていただきますが、近年「テレビ離れ」という言葉をよく耳にします。
単刀直入にお聞きしますが、これって本当ですか?
これはある意味では残念ながら事実ですね。
決まった時間にテレビで視聴する「リアルタイム視聴」が縮小していることは間違いありません。
インターネットサービスやスマートデバイスの進化によってメディアも多様化しているので、割合としてテレビの視聴時間は減少していると思いますよ。
確かにYouTubeや配信サービスの利用時間が増えているかも…
ただこれはあくまでもテレビ“デバイス”離れでテレビ“コンテンツ”離れではないと思います。
テレビ局が制作した番組をテレビ以外の多様な経路で視聴者に届けることができるようになってきており、この新たなリーチ経路をむしろチャンスと捉えることもできます。
テレビ“コンテンツ”にはWebで驚くほど再生されるものも多いですし、テレビ東京のコンテンツに対する需要を肌で感じています。
テレビ以外のメディアやデバイスの特徴を捉えて、テレビ局としてどのように取り込み成長していくかが鍵になってきますね。
テレビは視聴者にとって受動型のメディアであったと思いますが、デジタルを戦場にするのであれば、これまでの定石は通用しなくなってくるはずです。視聴者のニーズの変化にあわせて、私たちも変化しなければならないことは間違いありません。
メディア総接触時間は過去最高を更新していると言われていますし、テレビ“コンテンツ”離れにならないようブランディングや経路設計行う必要がありますね。
このように考えると、巷で言われる「テレビ離れ」はテレビ局のマーケティングを活性化させていることになりますね。
メディアやデバイスの多様化は、テレビ局にとってもメリットがありそうですね。
ただ間違いなく対応すべきことは増えますね…汗
みなさんよろしくおねがいしますね!!!
さて、ここまでの流れで、これからのテレビ局が激動を迎えそうだということは理解できたのですが…
テレビ東京の武器はどういったものになるのでしょうか?
やはり核となるのは、質の高いコンテンツ制作力だと思います。長年にわたり映像コンテンツを制作し続けてきた積み重ねがありますので。
規模の大きな他局と競うために知恵を絞り、足で稼いできた積み重ねは裏切らないと思います。
人々の生活に根差したアプローチを続けてきた歴史がありますから、今後もその方向性を追及すべきと思いますね。
これだけの映像コンテンツを生み出し続けている業界はほとんどありません。経験だけでなくコンテンツ量も確実な武器になると思います。
それからテレビ東京は“独自性”を評価していただいているのもポイントです。
メディアが多様化し、コンテンツはまさに群雄割拠の時代です。
だからこそ“独自性”は武器になってくると思います。
ブレない精神で独創的なコンテンツを生み出し続け、常に新しいことに挑戦する意識が社内全体に浸透していることは会社としての強みですね。
いわゆる「テレ東らしさ」は時代によって移り変わるはずですが、今は昔よりも一層、その強みを主張できるメディア環境にあると思います。
我々セールスマンにとっても大きな武器になりますよ。
そういえば私もテレビ東京の「独自性」に惹かれて就活をしていました…
他がやらないことをやろうという意識はほんとうに強いですよね。
少し話は変わりますが、デジタルに関わるみなさんが注目するサービスや最新技術はありますか?
テレビのミライに影響を与え得るものは…
「クロスデバイスマッチング」という技術に注目しています。
これは複数の異なるデバイスを同一ユーザーで括る技術のことです。
これをテレビにも適用できれば、より視聴者の分析が進むと思いますね。
私は「アドレッサブルTV」ですね。
テレビがインターネットに接続されていることが前提となりますが、番組は放送で届けつつ、CMにはインターネットの広告技術を適用し、視聴者の特性に合わせたものを届ける技術です。
テレビの“マス(大衆)”の性質とインターネットの“パーソナル(個)”の性質の良いとこ取りが可能で、視聴者と広告主双方にメリットがありそうです。
この業界に限らずではありますが、「AI」の活用が今後ますます重要になってくると考えています。
コンテンツ演出への寄与、ワークフローの改善など、アイデア次第で様々な未来を考えられることは非常に面白いと思いますね。
テレビ業界ならでは、またはテレビ東京ならではの性質を正しく分析し、人とAIがうまく共生できるようなアイデアを考え実証し、運用に落とし込んでいければと思っています。
目の前の「4K」「VR」「5G」「AI」などは当然検討しています。
ただ、放送とはあまり関係がないと思われるような技術も、テレビ局のビジネス領域に含まれる可能性がでてきていると思います。
イベントやWebでの展開も増えていますしね。
個別アーティストにID番号を付与し管理する「アーティストコモンズ」に注目しています。
サービスやメディアを横断する情報ハブになり得る技術であり、テレビに映ったアーティストが誰なのか、どんな曲を出しているのか、はたまた直近のライブチケットの購入窓口はどこなのかなど、アーティストに紐づく情報を瞬時に取得でき、付帯サービスの購入まで可能になる仕組みです。
テレビとの相性が非常に良く、大きな可能性を感じます。
ブロックチェーンの技術を活用した「ALIS」というソーシャルメディアが気になっています。
良質な記事にトークンを付与することで、信頼度の可視化と誠実な執筆者への還元を可能にする仕組みですが、煽り記事やフェイクニュースの横行に歯止めをかけることができるかも…と期待しています。
良いモノを作る人がきちんと評価される市場づくりというのは、同じメディア業界の人間として関心が高いですね。
……汗
ほとんどが初耳でした…
こういうときはまずは調べることが大事!ということでみなさんも検索してみましょう!
このような技術・サービスとテレビを組み合わせることができれば可能性は広がりそうですし、テレビ局員にとって、アンテナを張ることは必要不可欠ですね。
ここまで会社や業界の話をしていただきましたが
みなさんの個人的な今後の目標はいかがでしょうか。
とにもかくにもテレビの本当のチカラを可視化したいですね。
ネットに圧され気味の現状ですが、テレビのリーチ力がどれだけすごいかということを分かりやすくデータで示したいです。
また、配信や視聴“質”を加味した評価軸を設定し、コンテンツを多面的に評価できるような基盤を作り上げたいですね。
日進月歩で進化するインターネット技術を駆使し、テレビ東京のコンテンツにアクセスしやすい環境を作ることが目標ですね。
今後は海外に向けたインターネット配信などにもチャレンジし、テレビ東京グループの価値向上に貢献したいです。
テレビと掛け合わせていない技術に積極的にアプローチすることですね。
新しい技術を学習し、咀嚼し、プロジェクトにどのように落とし込むのかを、“技術目線”で正しく整理しながら業務に励みたいと思います。
あわよくば、その積み重ねがテレビ業界全体の活性化に繋がればな…と思っております。
デジタルの話ばかりをしてきましたが、まずは編成局員として円滑な放送運行と独創的な番組企画を生み出すことに注力します。
そして、出来上がったコンテンツが、最大限視聴者のもとに届くよう、放送と通信の融合を試行錯誤していければと思います。
一人の力でできることは少ないですが、周りと協力しながら、目標に向けて時代に取り残されないよう、日々勉強していきたいです。
せっかくテレビ局にいるので、デジタル起点で地上波の番組を作ってみたいですね。
テレビ→Webという流れの成功事例は数多くありますが、その逆はほとんどありません。
単にWebで流行っているものを番組に取り入れるのではなく、デジタル起点でマス(大衆)にささるコンテンツや仕組みを日々模索していきます。
昔も今も変わりませんが、テレビ東京のコンテンツをご視聴いただいた方々に楽しさや幸せ、ワクワクや充実を感じてもらい、コンテンツを支えていただいているクライアントの成果・満足に繋げる事が目標です。
その目標を達成する為に、今の時代なりに、いっぱい勉強をしなければならない事があると思っております。
最後にみなさん、就活生に向けて一言お願い致します!
改めて社内を見回してみると、制作・放送技術やシステムなどのセクションにとどまらずさまざまな方面でデジタルのチカラが求められていると感じます。
なにより、いかに視聴者へコンテンツを効果的に届けられるか。最適な視聴体験をさせられるか。これからはクリエイティブだけではなくテクノロジーも大きくミライを左右していきます。
テレビ東京は他局・他メディアに比べてマンパワーがありません。それらを補うのもテクノロジー。すなわち皆さんのチカラによるものです。一緒にテレビのミライを創造していきましょう!
新しいことにチャレンジし、新技術を取り入れ、テレビ局のレガシーとうまく融合した環境を構築し、フットワーク軽く、様々な課題を解決していくチカラが必要になります。
一緒にテレビの変革を楽しみましょう!
文理や専攻に関わらず、色々な感性を持った人たちのチカラが必要になってくると思います。
とはいえ、働いていて思うのは理系出身者が少ないなぁ…とは思います。
理系的な発想やバックグラウンドは、テレビ局で役立つ機会も非常に多いので、是非とも、就職活動の候補にテレビ東京を入れてほしいですね!
僕は大学院まで研究を続けたド理系です。今は営業職という、ややもすれば真反対と言える職場にいますが、最高にやりがいを感じています。
コンテンツの出口がテレビだけではなくなり、評価尺度が視聴率だけではなくなった今の時代に自分の理系力を活かせている実感があるからです。
理系・文系という旧来の括りを超え、幅広いフィールドで皆様が持つチカラを存分に発揮して頂ければと思っています。
就活生のみなさまはいま、最新技術や最新サービスに密接に触れており、ユーザーニーズを最もわかる立場にあります。
凝り固まった私たちの考えを、みなさまの柔軟な思考や新しい視点で打破してもらいたいと思います。
是非、テレビ東京で活躍してください!
テレビ東京のコンテンツはWebと非常に相性が良く、今後大きく化ける可能性を秘めていると思います。
テレ東×デジタルで世の中がハッピーになるコンテンツを生み出すために、是非みなさんの知恵とチカラを貸してください!
いかがでしたでしょうか。
就活生のみなさまがテレビ業界やテレビ東京のことを考える一助になれればいいなと思います。
どこかでみなさまが考える「テレビのミライ」もお聞きできれば幸いです。
テレビ東京でお待ちしております!
お待ちしております!