代表挨拶
テレビ東京グループは
「全コンテンツ・全配信」の方針を進めて、さらなる成長を目指します。

皆様には、平素よりテレビ東京グループに対して格別のご理解とご支援を賜り、心より感謝申しあげます。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大で世界中、経済が大きな打撃を受けました。当社グループもその影響を受けて放送収入が落ち込み、20年度の連結売上高は前の年度と比べて4.2%減少しました。
番組制作を工夫するなどコストコントロールを徹底する一方、当社グループの成長分野であるアニメ事業を強化、売上高は過去最高となりました。BSテレビ東京の売上高はBSのなかで初めて首位となったほか、巣ごもり需要をとらえた通販部門も伸びたこともあって、連結の営業利益は前年度より2.0%増やすことができました。
昨年秋、テレビ東京グループは「全コンテンツ・全配信」を経営方針として掲げ、番組をはじめとするコンテンツの配信事業を強化していくことを決めました。放送と配信との相乗効果によってコンテンツの価値を最大限高めていく戦略です。4月には配信とマーケティングの新組織を作り、配信のためのコンテンツ制作や権利処理などのための戦略的な予算も設けました。
アニメ事業はすでに中国で現地制作体制を整えていますが、これからはさらに欧米や中東、中南米などへの販路拡大や商品化ビジネスを強化したいと思います。当社グループは「配信とアニメ」を成長のエンジンと位置づけて、向こう3年間で粗利益を1.5倍にする計画です。イベントや通信販売事業も成長分野と考えて力を入れていきます。こうした経営戦略によって、中期経営計画では連結営業利益を21年度は55億円、22年度は75億円と過去最高に引き上げ、23年度は
88億円へと伸ばしていきたいと考えております。
SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みも本格化させるため社内プロジェクトを発足させました。「大切にします、ミライ〜ずっと地球と一緒に〜」のキャッチフレーズのもと、スタジオ照明をLEDにして、今後3年間でCO2排出量を415トン削減します。
また、ひとりでも多くの方々に「テレ東ファン」になっていただきたいと考え、4月にファンコミュニティ事務局をつくりました。当社グループの様々な取り組みについて情報発信を増やすとともに、皆様の声に耳を傾け、身近で親しみを感じていただけるメディアグループを目指してまいりたいと考えます。
引き続き変わらぬご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申しあげます。