| 秋祭りの季節。御神輿をかつぐ若い衆の中に、 |
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| ひときわ威勢の良い声をあげるイカツイ男。 |
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| 桂さんは東京の下町、根岸にある老舗提灯屋の5代目。 |
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| 今は父の肇さんと二人並んで店先で提灯に文字を描く。 |
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| もともとサラリーマンだった桂さんが、 |
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| あとを継ぐため父に弟子入りしたのが12年前。 |
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| 今では父も認める一人前の江戸提灯職人だ。 |
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| 坊主頭にピアス、趣味はサーフィンと今時の青年らしい桂さんだが、 |
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| 秋祭りのこの時期は毎週のように神輿をかつぎに出かける。 |
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| 需要が減る一方の提灯も「今の世の中には必要の無いもの。 |
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| 伝統と叫ぶ方が危なっかしい」 と、 |
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| 見栄を張るあたりも根っからの江戸っ子だ。 |
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| 桂さんは毎日のように小学生2年生の息子烈くんを仕事場へ呼ぶ。 |
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| 働く父の背中を見せたいという桂さん。桂さん自身も子どもの頃、 |
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| 同じように自然に父の仕事を理解し、覚えていった。 |
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| でも「継いで欲しい」とは決して言わない。 |
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| そこにも、やはり意地っ張りな江戸っ子気質が見える。 |
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