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菅谷社長2月定例会見
−2004年2月26日−
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経営指標としている営業利益が、00年度の58億円から、01年度26億円、02年度18億と2年連続でピークから落ち込んでいるが、昨年の秋以降営業成績が回復してきており、反転は確実だ。2001年10月からリストラ策を始めたこと、「グラウンドゼロからの再構築」として昨年4月に編成表の大幅な見直し、7月に人事・組織改革などをした成果も出始めているのだろう。
新年度(2004年)は「大きな目標にむかって前進する年」にしたいと考えている。大きな目標というのは、キー局として規模は小さくとも最良で最強の局にしたいという志である。それに向かって、「個性、クオリティー、パワー」の3原則に沿った番組を作り、3ナイ番組(視聴率、コンセプト、スポンサー)を廃止して「最良で最強の局」になる一歩を踏み出したい。
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昨年の12月1日に新設備で放送することを目指していたが、システムが完璧でない状況とわかったので、時期を延ばし再構築中である。3月21日の放送終了後、完全にデジタルへの切り替えを行い22日から新システムと新放送設備で放送する予定。現段階でのHD化比率は25%、4月編成では35%強のフルHDで放送する見通しが立っている。 スタジオはHD化しているので、「ワールドビジネスサテライト」などニュース番組はいつでもできる。既にできているのは「開運!なんでも鑑定団」「TVチャンピオン」「いい旅・夢気分」「女と愛とミステリー」「元祖!でぶや」「美の巨人たち」など。加えて、4月編成で「レディス4」やGHの新番組3番組などをHD化し35%強に増やす予定である。 |
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<4月編成> <視聴率> |
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スポットは昨年8月から、タイムは昨年10月から前年を上回っている。上期はトータルで前年比▲4.5%だったが、2月23日現在、年度累計で前年比▲0.5%まで盛り返している。 年度累計では前年比でタイムが▲1.5%、スポットが+1.9%。現在好調なのは、デジタル家電、金融・保険がCM出稿が増えている。現在トータルで▲0.5%だが、3月末までには予算達成の見込み。 |
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テレビ東京も出資した映画「壬生義士伝」が日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞した。映画としては上質でテレビ東京が出資するにふさわしい映画だった。 92年公開の「シコふんじゃった」、2000年公開の「雨あがる」に続き、テレビ東京出資映画としては3回目の最優秀作品賞となる。 昨年夏の劇場版「ポケモン」が動員数410万人を突破、興行収入43億の大ヒットとなった。また、今年の夏にはアニメ「NARUTO」をテレビ東京が幹事社となって映画化する。 映画「クイール」は、開局40周年記念でテレビ東京としても力が入っている。前売り状況は、公開3週間前で劇場窓口だけで3万枚売れていて、好感触である。 開局40周年記念事業として、日経新聞と組んで「驚異の恐竜博」を7月16日から9月12日まで幕張メッセで開催する。中国雲南省で発見された「巨大恐竜墓地」から、アジア最大級の恐竜などが持ち込まれ、スケールの大きな事業となる。テレビ東京で特番も放送する予定です。 また、カトリーヌ・ドヌーブ主演のフランス映画「8人の女たち」を、木の実ナナ、山本陽子、佐藤江梨子などの出演で11月19日から舞台化する。 来年1月から江戸東京博物館で開催する「エミール・ガレ展」も開局40周年記念事業。 |
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民放連の放送基準でやってはいけないことがルールとして書いてある。ルールがある以上それを守るのは当然のこと。放送基準があるということを、各局のプロデューサー、ディレクターは認識しなければならない。ポケモン事件の反省を込めて、テレビ東京としては映像を慎重に作っている。イギリスの学者と共同開発した「アニメチェッカー」を使い、コマーシャルを含めて危ないものは専門家の目でチェッカーのダブルチェック体制を敷いている。 テレビ界のみならず、マスコミ全体に対するイメージダウンになりかねない問題。テレビの視聴時間が昨年初めて4時間を超えたという調査結果が発表された。それだけテレビ局の責任は大きくなるのだから、そういう中での出来事としては残念だ。 |
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