北大路欣也(斎藤道三役)の話
今、初めてダイジェストを見ましたが、道三の死後も若い人が頑張って、素晴
らしい物語になったと思います。是非、皆さんに盛り上げていただきたいと思います。
伊藤英明(織田信長役)の話
信長の役を演じられることが嬉しくて、撮影期間中ずっと幸せでした。今日初めてダイジェストを見て、素晴らしい出来で、本当に感無量です。
渡部篤郎(明智光秀役)の話
(衣装が)重いです。苦しくなってきました。撮影中は、気合いが入っていたのか、何時間つけていても大丈夫だったのですが、今日はどっしりと重みを感じます(笑)。今回、初めて京都での大きな時代劇に出演しました。これからも、このような時代劇にもっと取り組んでいきたいです。
高島礼子(お万阿役)の話
戦乱の世は、男の人は何をやってもかっこよかったと思います。素晴らしい男性と出会い、生涯つくせる女性を演じられて、光栄に思います。この作品にめぐりあえて、これからつくせる女性を目指してもいいかな、と思いました(笑)。
菊川怜(濃姫役)の話
初めての京都での時代劇の撮影でした。数多くの素晴らしい出演者、スタッフなどに囲まれて、あこがれの濃姫の役ができて、幸せです。今日、番組のダイジェストを客観的に見て、感動しました。放送が楽しみです。皆さんも見てください。
鈴木杏樹(深芳野役)の話
悲劇の女性といわれた深芳野に出会え、この作品に出演でき、スタッフに感謝しています。今日、ダイジェスト版を見て、もっと見たいと思いました。最初、10時間と聞いたときは、正直いって、チャンネルを変えられてしまうのでは?と思いましたが、これは変えられないですね。あっという間に、10時間が経つと思います。楽しみです。
酒井法子(お槙役)の話
太秦は久しぶりで、懐かしいスタッフにも支えられながら、楽しく撮影することができました。京都は、街並みも時代が感じられて、役にすっと入っていけます。お槙は、とても愛され、幸せで、光秀というすばらしい男性にめぐり会えました。この役を演じながら、自分自身も学ぶことが多かったです。
質疑応答
Q.(主役の3人に…)撮影を終えて、改めて自分の役の印象は?また、心に残るシーンやせりふは?
(北大路) 私の撮影が終わったのは、2ヵ月近く前なので、冷静な気持ちで(ダイジェストを)見させてもらいました。私の役は、20代から60代まで演じるので、プレッシャーもありました。若い時代は、信長や光秀にも似ていて、その原動力をトップバッターとして出さなければならない。見せ場の連続で、どの場面も印象に残っています。男同士のシーンもいいのですが、なんと言っても、めぐり会った女性との空気、娘との別れが印象に残っています。渡部さんとは、何度も仕事をしているので、いい所も悪いところも知っていますが、伊藤さんと仕事をするのは、初めてでした。初めて信長に会ってワクワクするシーンがあるのですが、あの場面の表情は、私の本当の心と道三の心が混ざっています。
(伊藤) 信長のエピソードはいろいろ知っていましたので、演じることができて、
満足感と幸せ、楽しさでいっぱいでした。みどころは、道三・信長・光秀の3人の死に様とそこにいきつくまでの過程です。とにかく良かったです。
(渡部) これまでいろいろな光秀が描かれたかと思いますが、ここまで深く掘り下げた作品は、見たことがありませんでした。演じられて幸せでした。"逆賊""反逆者"と史実ではなっていますが、それにはそれなりの悲しみ、苦しみがあったと思います。そこを意識して演じました。今回はせりふが多かったのですが、その中で、妻のお槙に一言うそをつく、本能寺前夜のシーンが印象に残っています。本当は本能寺に行くのですが、「備中へ行く」と一言だけ言うのです。これが一番難しく、大好きな部分でもあります。この、ほんの一言うそをつくシーンに、光秀とお槙の関係が、よく出ていたと思います。
Q.この物語は女性が魅力的に描かれていますが、役を演じて、新しい女性の生き方を発見したりすることがありましたか?
(高島) お万阿は恵まれていたと思います。現代の女性から見れば都合のいい女性に映るかもしれませんが、生涯かけて愛せる人と巡りあい、その人を一生愛し、しかも自立した女性でした。そこまで愛する人のことを考えて行動できるか、「無償の愛」ということが出来るかと、この役を演じて自分を振り返りました。そして、自分のことばかり考えているのではないかと反省しました。お万阿の生き方は、古いけれど新しいように感じました。
(菊川) 濃姫は素敵。濃姫を目指したいと思いました。男性的な部分、女性的な部分、両方の面を持ち合わせていてとても魅力的だと思います。パートナーを愛し、支え、でもそれだけがすべてではなく、自立している。戦乱の世を生きて、結婚も本能寺の時も流されず、自分なりに判断して行動するところが素敵だと思います。
(鈴木) 深芳野は悲しい、さみしい気持ちを生涯感じていたと思います。でもそれを周りのせいにしない。悲劇の女性にならずに、天命として心を正している人なのではないかと感じました。実際に私がその立場だったら、言いたいことを最後まで言わずに去るといった深芳野と、同じタイミングで同じことをするだろうな、と心の潔さに共感できました。
(酒井)男の人は夢を追って生きていく生き物で、女性はその背中を見て、ついていくのが幸せ、ということを感じました。現代の男性はこの作品で夢を見て、そして女性も、何かを感じられる作品ではないかと思いました。
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