KIRIN~美の巨人たち~

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安藤緑山「竹の子と梅」

今日の作品は、伝説の牙彫師・安藤緑山の最高傑作『竹の子と梅』。大きさは本物の竹の子とほぼ同じで、“牙彫”(げちょう)と呼ばれる象牙彫刻です。何よりも驚かされるのは、まるで本物と見紛うばかりのその造形のリアルさ!根元から生えた根の生き生きとした艶や、ピンク色の新しい根には生命力さえ感じさせます。隙間まで再現した極めて薄い皮の作りは圧巻です。傍らには青梅が添えられており、その薄い葉の精妙な細工や、枝一本の質感の作り込み、丸々とした果実の肌触りと色合い・・・。こうなると、新鮮な竹の子を紹介しているのか、美術品を紹介しているのか判らなくなるほどの造形。美術工芸界最大の謎、超絶技巧の極致とも呼ばれる作品です。

日本の象牙彫刻は江戸時代に始まりました。明治時代半ばごろになると、外貨獲得の国策として海外に輸出され始めたことから牙彫は最盛期に突入。この時代には多くの牙彫師が腕を競い、精緻な象牙の置物が作られました。安藤緑山は、牙彫ブームが去った大正から昭和にかけて活躍した牙彫師ですが、人物像はおろか、その制作過程も全くわかっていません。彼の作品は判っているだけで50数点あり、その多くは、果物や野菜など身近なものばかりです。

安藤緑山の作品における最大の特徴は「色付け」です。牙彫の王道である“白地の肌合い”に背を向け、緑山が目指したものとは・・・?謎めいた牙彫師・安藤緑山の超絶技巧の数々に迫ります。

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