KIRIN~美の巨人たち~

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荻原碌山(守衛)「女」

今日の作品は、“東洋のロダン”と呼ばれた彫刻家・荻原碌山(守衛)作『女』。高さ98cmのブロンズ彫刻です。わずか30歳でこの世を去った荻原碌山の遺作であり、日本近代彫刻の幕開けと言われる作品です。石膏の原型は明治以降日本人が作った彫刻の中で最初の重要文化財に指定されています。そのポーズは実に複雑。前方に傾いた身体と、右上を見上げる首から顔のラインはどこか不安定な姿勢。その危うさが何とも言えない美しさを醸し出しています。また表面の滑らかなタッチは、女性特有の柔らかさや優しさを表現しています。

どこから見ても完璧な『女』を、碌山はわずか4年の彫刻家人生で作り上げました。両手は背中で組まれ、何かに囚われているよう。また両足は地面に埋まり、身動きが取れない様子です。この不思議なポーズの意図は…?そして苦悶の表情の正体とは…?

明治12年、長野県安曇野市に生まれた碌山は、16歳で心臓病を患います。その頃出会った先輩の新妻・相馬良の存在なくして『女』の誕生はあり得ませんでした。相馬家で初めて目にした油絵に感動し、碌山は画家への道を歩み始め、23歳の時、絵画を学ぶためパリへ。常に自分が目指すべき芸術とは何なのか、答えを模索していた碌山は、オーギュスト・ロダンの『考える人』に出会い、その答えを見つけたのでした。

帰国後に出かけた京都の旅で新たな表現方法を発見した碌山は、その後苦悩の日々の果てに新たな美『女』を完成させます。「愛は芸術なり 悶えは美なり」。短くも激しい人生の末、たどり着いた芸術の境地とは?

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