クロード・モネ「カササギ」

今日の1枚は、美しい冬の油彩画、クロード・モネ作『かささぎ』。描かれているのは、夏の避暑地として名高いフランス北部の街エトルタ。多くの画家を魅了した地です。のちにモネにとっても重要な場所となりました。枯れた木々や降り積もる雪に覆われた、誰もいない白の世界。その中に存在感を放つ1羽の黒い鳥“かささぎ”が…。果たして“かささぎ”にはどんな秘密が隠されているのでしょうか。

クロード・モネは鮮やかな色彩で、輝かしい世界を作り上げました。それらは「印象派」と呼ばれるようになり、絵画の新しい扉を切り開くのですが、一方この作品は一面雪の世界。この真冬の情景に、モネは何を見たのでしょうか?果たして描きたかったものとは…?

答えは、雪の白を作り上げた技法の再現によって明らかに!それは色彩の魔法ともいうべき革新的な技法…そこには絵画史上、モネにしか成し遂げられなかった発見とまなざしがありました。
そしてこの絵こそ、革命と呼ばれた新しい絵画、印象派への第一歩だったのです