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  • 2009年8月14日: 「「占い」なしでは生きられない!」

(ゲスト)石田衣良、はるな愛

日本人は生まれた時に名前の字画を見たり、良い日取りを選んで人生の節目を決めていたりする。その占い市場はなんと、年間およそ1兆円と言われている。なぜ、日本人はこんなに占い好きなのかを、最新占いビジネスなどから考える。また「血液型占い」を科学的に検証したり、「占い師の秘密」にも迫る!易者の極意を大暴露!?ゲストの石田は作家に転職するキッカケが占いで、はるなも性転換手術の日取りまで占いで決めたと明かす。


「占いがなければ日本は滅びる!?」

占い市場はなんと、年間およそ1兆円!ある携帯の“占い”サイトは年間17億円も売上げ、お母さんの作る子供のお弁当のおかずにも、“占い”がついていたり、さらに、ゴルフボールまでが、様々な開運カラーのボールに(通常の20倍の値段で販売)。驚くべきことに、旅行代理店・近畿日本ツーリストには「トラベル占い」なるものがあり、西洋占星術による今月の運勢と、その運気からオススメの旅行先を導き出し販売しているという。さらにさらに!就職活動用などの証明写真もなんと“人相術占いつき”。
都内でお弁当屋さんを営むAさんは、店を構えて4年だが、ここ最近、売上げが伸び悩んでいるという。そこでAさんは「占い師の出張サービス」を依頼。建物の築年数やオーナーの生年月日などから鑑定し、羅盤を用いて設計図(見取り図)に書き込みをするなどして判定をするもの。Aさんの店は、レジの位置を変えたほうがいいと助言。早速実践した結果、レジの位置を変えることでAさんの店の売上げは3割ほど伸びたというが…。この「占い出張サービス」は7万8000円。
娯楽から日常生活の判断の拠り所まで、占いは多くの機能を果たしている。多くの日本人にとってそのような情報が無くなることは、生活の破綻に繋がるのかもしれない!そう考えるとニッポンから占いがなくなれば、この国は滅びると言っても過言ではない!?

「人生全てを占いで決める!」

「占いなしでは生きていけないです!」と語るのは、東京・練馬区に暮らすBさん。ご主人と小学生の息子の3人家族。Bさんの1日は「占い」に始まり、「占い」に終わるという。Bさんはテレビや雑誌の占いを信用しているのではなく、自分で自分や家族のことを占って生活している「占い主婦」。OL時代から20年間こうして生活し、占いは趣味ではなく、「占い=人生」と言い切る。
実はBさん、ご主人とは付き合って2ヵ月のスピード結婚!なんと「占いで結婚を決めた」という。長男の出産日も占いで決めたというBさん。帝王切開での出産だったが、医師から伝えられた日を拒否。自分で占いをし、予定より2週間も後に伸ばしたという。
取材中にBさんのもとに電話がかかってきても、なぜか出ないBさん。その日は“人との接触を避けるべき”と占いに出ているからだという。夕飯の買い物も、運勢のいい方角にあるスーパーへ。買うおかずも「開運のメニュー」の物のみ。これにより、同じ食材を使った似たような料理や、微妙な食べ合わせの料理が並んでしまうことも。
ちなみに、Bさんが今一番気合いを入れて占っている事は、2人目のお子さんの出産日だという…。

「血液型占いは真っ赤なウソ!」

ニッポンに数多ある占いの中で、最もよく話題にされるのが、血液型の性格診断を元にした「血液型占い」。2007年のデータによると、「血液型による性格の違いがあると思いますか?」という問いに対し、その結果、女性の63・1%、男性の47・3%が血液型による性格の違いが「ある」と答えた。2008年にベストセラーとなった血液型別の『自分の説明書』シリーズは、累計500万部を売り上げるほど。
この現象を、広島修道大学・中西大輔准教授に尋ねると「そもそも、血液型による性格判断なんていうものは、科学的には全く根拠がない、嘘!」と返答が。「性格判断の類のものは、だいたい誰でも当てはまるような特性が羅列されている」という。そこで10項目の、“性格の特徴”を取り上げ、該当するものに○をつけるといった簡単な実験で検証することに。アンケート項目はある血液型の特徴を表すものだとしているのに対し、結果はどの血液型にも統計的に意の味ある差はなかった。我々が何故こうした血液型別の性格診断による占いを信じてしまうかを、中西教授は“ニッポン人ならではの特徴”にその答えがあるという。血液型は単に4つで分類でき、ニッポン人の血液型は、その割合が絶妙。一番多いのがA型で約4割、O型が3割、B型が2割、AB型が1割、他の欧米諸国と比べても血液型分布の割合がまばらなのがニッポン。だからこそ、こうした血液型占いが成立するのだと言う。
聖徳大学の山岡重行先生は専門の社会心理学の観点から、「なぜ日本人が血液型占いにはまるのか?」を別の視点で指摘する。「テレビを始めとするマスコミ情報に影響されている」という。つまり、「日本人の合わせて7割になる多数派のA型、O型が喜ぶような情報を流せば、一般的に多数派に商品が売れるように、情報が支持されるから」という。
それでは、血液型占いはマスコミが作り上げた「真っ赤なウソ!?」ということなのか!?

「占い師は当ててはいけない!?」

新聞、雑誌やネットを見れば、必ず占いのコーナーがあり、有名占い師が占った運勢が掲載されている。だが、中国の運命学を習得し、東洋五術運命学協会を主宰している、易者界の重鎮・佐藤六龍氏は、「プロの占い師というのは、当ててはいけない!」と語る。
最近流行の大人気の占いバー。そこの占いバーの占い師は、「未来について当ててしまうのが大切ではなく、その人の持っている未来の可能性を示すことが大切」という。
佐藤氏いわく、「占い師は、すべて本当のことを言うのではありません。相談者が元気になって帰って行くのがイイ占い師。」と驚愕の事実を語る。
では「当ててはいけない」のに、「当たると評判」の人気占い師・鑑定暦25年、占星学、タロット占いの第一人者であり、ネットや携帯でNo.1のアクセス数を誇るステラ薫子さんの場合は…。ステラさんは、経済占いに強い占い師。会社経営者や、会社の中でも重要な判断を担っている人たちなど、毎月のアドバイザリー契約を結んでいる顧客が20人ほどいる。そんなステラさんは、当てる当てないより大切なことがあると語る。「占いで相談者の背中を押してやると頑張るので成功して喜ぶ。次の相談でも頑張って占った通りになる。占い師が当てるのではなく、占ってもらった人が当て、当たったことになる。」と。
占いは、当たった外れたというものでなく、相談者の願いや希望といったものの後押しとなるものなのだ。


【太一のミカタ】

意外と知らない!<おみくじ>のいろは

日本人が正月や何かしらの節目で引くおみくじ。そこで今回は、知っているようで実はよく知らない“おみくじの真実”をご紹介。
おみくじには大抵の場合、一番上に和歌が書かれている。日本では昔から神の言葉を和歌として残す習慣があったことから、その和歌は「神のお告げ」とされている。その下にある部分は「お告げの解説」で、和歌だけでは読み取れないというニーズに応えて解説をつけるようになったものだという。ちなみに、かつては和歌を解説する専門の人が神社にいたとも。そして、最も我々の気にする「大吉」や「凶」などの順位。一般的な7段階(大吉、中吉、吉、小吉、末吉、凶、大凶)のおみくじで、縁起の良い順とは!?スタジオで並べ替えに挑戦する。

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