前畑滋子 (中谷美紀)

連続誘拐殺人事件を追うフリールポライター。一時ライターを辞めていたが今はミニコミ誌や商店街のイベント情報など細々とライター業をしている。
塚田真一や有馬義男と関わり事件の全貌に迫るが…

コメント

宮部みゆきさんの作品に出演することは今回が初めてで、大変光栄に思っております。 十数年前に読んだ作品で、一度映画化されていますが、意外にもテレビドラマ化がまだだったと…スケールの大きな物語なので、映像化は大変だろうなと思っていました。 そこでこのお話をいただけたことを大変嬉しく思っています。 宮部さんは、人間の美しい部分も醜い部分も見事に表現されるので、読んでいて、連続殺人事件の真相をのぞき見したくなるような自分の嫌な部分を突きつけられる気がします。虐げられた人間の心を徹底的に描いた原作が素晴らしいので、原作の世界観を大切にしつつ、松田監督はじめ、素晴らしいスタッフの皆さん、キャストの皆さんと、より豊かな物語となるように、大切に演じていきたいと思っています。 前畑滋子という役は、事件が起こったときのテレビの視聴者だったり、新聞や雑誌の読者の方々に一番目線が近い存在なのだと思います。滋子自身も、一流のライターではなくて、半ばアルバイト感覚でライターをしているのですが、一念発起して(映画化もされた)『エリン・ブロコビッチ』のように、いち主婦が何かを覆してみるというところが、視聴者の皆さんも共感しやすいキャラクターではないかと…夫と共に婚家の工場に住んでいますし、思いっきり庶民派です。そして、この作品のもっとも愛すべきところは、凄惨な事件が繰り広げられるけれど、その一方で、市井のこつこつと生きている人々の日常をものすごくいとおしく描いているところ。そんな日常の尊さをお伝えできたらいいなと思っています。 壮大なスケールのミステリーであり、人の心に届く温かい物語でもあるので、スリルも味わっていただけると同時に犯罪に巻き込まれた人々のやりきれない思いに胸を打たれるのではないでしょうか。最後には心にじんわりとあたたかく、切ないものがこみあげてくるような作品になるはずです。 ご覧になる視聴者の皆さまに、強く訴えかける極上のエンターテインメントになるのではないかと思います。ぜひご期待くださいませ。