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第5回
「刑法第三十九条 フラッシュ・バック」
テレビ東京 2/7(水)20:54〜22:48
BSジャパン 2/4(日)21:00〜22:54
原作
永井泰宇 「刑法第三十九条U・フラッシュ バック」  角川書店
脚本
高山直也
監督
麻生学
キャスト

小川香深・・・黒木瞳/小川霧子・・・野波麻帆/名越正徳・・・筧利夫
山神課長・・・鶴田忍/丸岡刑事・・・六平直政/坂之上検事・・・小野武彦
的場貞夫・・・長門裕之/天宮初美・・・大島さと子
天宮美和・矢作恭子・・・浜丘麻矢/矢作治美・・・山口美也子
藤代耕介・・・北村総一朗/天宮如彦・・・柄本明

あらすじ

 新宿歌舞伎町の繁華街で、通り魔による殺傷事件が発生した。犯人はサバイバル・ナイフで通行人11人を斬りつけ、暴れまわっているところを、地元の暴力団員に取り押さえられた。しかもその男は、通り魔事件を起こす前に、付近の路地で浮浪者を一人刺し殺しているところをホステスに目撃されている。死体の腕には、数多くの注射痕があった。
 新宿署で取り調べを受けた被疑者は、応対する丸岡、名越ら刑事たちに対し、犯行当時の状況だけでなく、自分の名前すら思い出せない、と告白する。しかし小さなケガをした丸岡を止血する被疑者の手つきを見て、名越は医者ではないかと推測する。案の定、取り調べを受けている人物は、家族から捜索願いの出ていた東京・杉並の天宮医院の院長、天宮如彦であることが判明した。地元では、貧しい患者も差別することなく診察し、「赤ひげ先生」と呼ばれる評判の名医だった。
 簡易鑑定では、天宮は心神喪失による記憶障害と診断され、責任能力はなしとされた。だが、捜査関係者から異論が出て、京南大学の藤代教授を通じて、小川香深に嘱託鑑定が依頼されたのだ。しかし、香深はある理由から、三年もの間、刑事事件の精神鑑定を行っていなかった。初めて東京拘置所の会議室で天宮と向き合った香深は、天宮から事件当夜の様子を聞き出していく。しかし天宮の記憶は途中から欠落しており、思い出そうとすると頭痛を訴えるのだった。
 天宮の記憶喪失を疑問視する刑事の名越は、香深に、たとえどんな理由があろうと犯した罪は償うべきだと主張する。
 そうした中、警視庁の捜査で、殺されたホームレスの身元が判明した。名前は小岩進一。武闘派の元やくざだという。組仲間の証言によれば、小岩は恐喝をして、シャブの代金を稼いでいたらしい。恐喝が真実であるならば、天宮の行為も正当防衛になる。
 天宮はどうやら不起訴になりそうだった。しかし捜査一課長・山神の忠言も聞かず、名越は天宮への調査をやめなかった。
 一方、香深は、天宮から過去の生い立ちを聞き出していた。かつては地元の悪ガキだったことを告白する天宮。しかし香深が話を聞いている途中で、突然錯乱状態に陥ってしまう。香深は、天宮が犯行当時も同じような心神喪失状態にあったと推測するが、どうして錯乱するのかが分からない。
 そこで香深は、天宮の家族に話を聞き、さらには脳波測定、ロールシャッハ・テストなどを通して、一つの推論を導き出す。それは、天宮は覚醒剤精神病に侵されているという推測だった。だが、逮捕時の検査では、天宮からの薬物反応は検出されていない。香深は、薬物中毒者が薬を絶った後でも、何かの拍子で症状がよみがえる「フラッシュ・バック」ではないかと考え、天宮の過去を知るべく兵庫へと向かうのだった……。