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第42回
豪華客船クルーズ殺人案内

テレビ東京 11/7(水)20:54〜22:48

BSジャパン 11/4(日)21:00〜22:54

原作

カトリーヌ・アルレー 「わらの女」 創元推理文庫

脚本
西岡琢也
監督
黒沢直輔
キャスト
吉田真夏
小宮山浩介
鷹頭正造
森賢治
坂下徹
……
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室井滋
夏八木勲
佐野浅夫
田中実
梶原善

あらすじ

  クーラーのきかない安アパートで仕事をする翻訳家・吉田真夏。今日も自分をふった桜井善之から復縁を迫られうんざりしていた。
 一週間後、その桜井が行方不明となり、桜井の同僚が居所を尋ねに来る。桜井は真夏と結婚するといいふらしていたらしいが、真夏は関係ないと告げるだけだった。そんな矢先、出版社の岩谷から突然翻訳の仕事を打ち切られる。
 途方に暮れながら家に帰ると、郵便受けに以前コンビニで会った紳士・小宮山浩介からの手紙が入っていた。会って話を聞くと、真夏に仕事を依頼したいと言う。小宮山はいつも皮手袋をしており、その下には火傷の跡があった。30年前の大火で負ったもので、その時両親を亡くしたと言う。偶然、真夏もこの火事で母親を亡くしていた。父親の記憶もない真夏は小宮山に親近感を覚え、仕事の内容を詳しく聞くことにする。
 小宮山は日本経済界の陰の有力者・鷹頭正造の秘書だった。豊富な資金力と情報収集力で日本経済の行く末を握っているとも言われる男だ。鷹頭から大量の原稿を渡された真夏は必死に翻訳に取り掛かる。しかしこれは真夏の腕を試すためのものだった。鷹頭は真夏を雇うことに決め、報酬として百万円を手渡した。
 豪邸の一室で仕事をする真夏は、鷹頭のひどい暴君ぶりを目の当たりにする。特に雑事全般を担当する坂下徹には殴る蹴るの暴力を加えていた。徹は耳と口が不自由だが、孤児だった徹を子供の頃から育ててきた鷹頭の言うことだけは理解した。そんな中、真夏は小宮山から、自分の娘にならないかという養子縁組の話をもちかけられる。
 数日後、真夏は小宮山から、親族のいない鷹頭が死んだら、莫大な遺産はすべて寄付されることを聞く。小宮山は真夏に鷹頭の妻になることを提案した。鷹頭は真夏に死んだ妻の面影を感じているという。小宮山の考えは真夏が妻になり、巨額な財産を手にして自分やスタッフに遺産を分けて欲しいというものだった。既にある遺言状も書き換えさせる自信があるという。そして小宮山は「自分の夫(鷹頭)が死んだら一億円の小切手を父親(小宮山)に差し上げる」という内容の手紙を書くよう真夏にお願いした。しかし、計画が進んで行く中、真夏は招待された夕食の席で過去の生い立ちを鷹頭にひどく罵られ、我慢できず家を出て行く。
 アパートに戻った真夏を小宮山が連れ戻しにやってきた。計画実行を説得し、下に鷹頭もいることを告げる。鷹頭は真夏に戻ってくるよう話し、自分の真夏に対する気持ちを告げた。
 数週間後、真夏と鷹頭の披露宴が、豪華客船で盛大に行われた。億万長者の妻となる瞬間が近づき、真夏はプールデッキで鷹頭と至福の時を過ごす。鷹頭も気分良く、徹に酒のお代りを命令する。
 しかし、転寝していた真夏が目覚めると鷹頭の姿がなかった。探しに行くとロイヤルスイートルームのソファで鷹頭は眠っていた。テーブルには空になったグラスが置かれている。真夏が肩を掴んだ瞬間、ソファからズリ落ちた夫…鷹頭は死んでいた。
 小宮山に報告すると、小宮山はある計画を真夏にもちかけた、。鷹頭が新しく書いた「妻の真夏に遺産のすべてを相続させる」という遺書はまだ効力がなく、前の遺言通りになってしまう。小宮山は、新しい遺言を公証役場に届け終えるまで鷹頭正造が死んだことを誰にも悟られないように時間稼ぎをするように言った。躊躇する真夏に小宮山は、結婚後の贅沢な暮らしと以前のような暮らしのどちらを選ぶのか詰め寄った。
 翌朝、真夏は鷹頭の体調がすぐれないため、予定をキャンセルして車椅子で家まで運ぶとスタッフに告げる。鷹頭の顔を隠し、車椅子ごと車に乗せる真夏。小宮山は公証役場へと向かった。金と幸せに目が眩んだ女の、人生をかけた計画が始まった…。