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第43回
内田康夫サスペンス
死者の木霊
信濃のコロンボ事件帳

テレビ東京 11/14(水)20:54〜22:48

BSジャパン 11/11(日)21:00〜22:54

原作

内田康夫 「死者の木霊」 講談社文庫

脚本
佐伯俊道
監督
江崎実生
キャスト
竹村岩男
竹村陽子
岡部和雄
沢藤栄造
大森修司
……
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中村梅雀
原日出子
松村雄基
三浦浩一
里見浩太朗

あらすじ

  長野県飯田市の夜鳥湖でビニール袋に入れられた男性のバラバラ死体が発見された。飯田署の捜査では頭部だけが見つからず、身元の割り出しが急がれた。
 その頃、東京の南品川署をタクシー運転手の戸沢が訪ね、バラバラ殺人事件に自分が関係したと訴えてきた。その話によると戸沢は居酒屋で34〜35歳の見知らぬ男に声をかけられ、「一日車を運転するだけで30万円もらえるバイトがある」と話をもちかけられた。そこで戸沢は男の指定通り、東京の天王洲で待ち合わせ、七つのダンボール箱を積んで飯田へ向かった。男は夜鳥湖上流のつり橋の上で車を止めさせ、七つのダンボール箱を橋の上から捨てたという。そしてその供述通り、夜鳥湖の上流で遺体の頭部が発見された。
 東京の南品川署と合同捜査を行うことになった飯田署の竹村岩男は、同僚の園田捜査係長らと共に東京へ向かう。そして南品川署のエリート刑事・岡部と合流し、共に捜査を始める。
 犯人らしきダンボール箱を捨てた男が降りた天王洲周辺のビルを聞き込み捜査した結果、有力な情報が得られる。「五代通商」のビルに住み込んでいる管理人・野本敏夫・美津子という中年夫婦が事件直後から行方がわからなくなっており、野本夫妻の家からは被害者と同じ血液型の血痕と、血痕が付着した金属バットが見つかった。被害者の頭部から作ったモンタージュ写真や指紋から、被害者は行方不明中の野本敏夫の叔父・野本孝平であることが判明した。敏夫は孝平に1千万円を借金しており、月々10万円近くを返済していた。物的証拠も揃い、敏夫は借金苦から孝平を殺害したと岡部ら捜査本部は結論を出す。
 しかし、竹村は金に苦労していた敏夫が死体を運ぶだけで30万円もの謝礼金を払ったことや、死体を処理した方法がずさんすぎると疑問を抱き、独自に調査を始める。
 竹村は孝平の部屋から見つかったライターを頼りに、孝平が結婚を約束した恋人・ホステスの君江を探し当てる。竹村は君江の話から、先月孝平が伊東の旅館のラウンジで顔を合わせたカップルのことを異常に気にしていたこと、そして数日後に「近々大金が入る」と話していたことを知る。そして孝平がその伊東で何か金づるになるものを見たのではないかと睨む。
 数日後、行方をくらましていた野本敏夫・美津子夫妻が長野県の戸隠にある橋に首を吊って死んでいるのが発見される。野本夫妻らしき2人は死ぬ直前に青森駅で駅員に目撃されており、捜査本部は逃げ場の無くなった2人が死に場所を求めてあちこち彷徨ったあげく、戸隠で自殺したのだと結論づけた。そしてその逃走経路を調べ終われば捜査本部は解散、事件は終結しようとしていた。
 しかし竹村にはこの事件が借金をめぐる単純な殺人事件だとは思えなかった。そして竹村は誰か他に30万円を敏夫に渡した人間がいるのではないかと睨み、一人独自に捜査を進める。そこには犯人によって仕組まれた巧妙なアリバイ作りのトリックがあった。