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第50回
いなか刑事
伊原泰三の退職捜査日誌A

密会温泉殺人事件
テレビ東京 1/9(水)20:54〜22:48

BSジャパン 1/6(日)21:00〜22:54

原案

新野剛志 小説現代「公僕の鎖」より 講談社

脚本
橋本以蔵
演出
伊藤寿浩
キャスト
伊原泰三
伊原千鶴
三浦研司
北条誠
杉田署長
……
……
……
……
……
小林稔侍
松原智恵子
小野寺昭
美木良介
寺田農
 
あらすじ

  長野県・松本の温泉地で中年の女性の他殺死体が見つかった。松本北署刑事・伊原泰三は、その女が高校時代の親友、三浦研司の妻の真砂子であると知り驚く。泰三と研司は高校からの同級生だった。昔から優秀で、卒業後は商社マンとして働き、今は独立して事業を起こした研司は、田舎刑事の泰三のいつも先を走っているような存在だった。しかし二人が憧れていた女性、千鶴は泰三の妻になっていた。3人は妙な形で再会を果たす。
 捜査により、真砂子は温泉で浮気相手と待ち合わせをしていたことがわかった。泰三は真砂子の身辺を探るため、部下の小池と共に東京へ向かう。
 泰三は東京・新宿西署の捜査主任・北条らに田舎者扱いされ、無許可で捜査をしないようにやんわりと言われる。しかし真砂子の通っていたダンス教室に聞き込みに行った泰三は、真砂子に梶という恋人がいたことを知る。梶の行きつけのスナックに行った泰三は、ホステスの清美から梶が「女遊びが激しく博打好きな男」だと聞く。そして真砂子が松本で殺された日に梶が会社を休んでいたこと、梶の車のタイヤに信州地方独特の雑草が挟まっていたこと、事件現場近くのコンビニエンスストアで梶を目撃したという証言を得た泰三は、真砂子殺しの犯人を梶だという思いを強める。
 さらに泰三は、研司から重要な証言を得る。真砂子の死後、研司の貯金や退職金が何回か引き出されていることがわかったというのだ。それはおそらく梶に貢がれていた金らしかった。それが研司にばれるのを恐れた真砂子が梶に返金を要求し、金をめぐる口論の末、殺されたのではないか…そう推理をたてた泰三は、さらに梶を追及する。しかし梶は温泉に向ったことは認めたものの、途中のコンビニエンスストアで「中年の女の死体が発見された」と人が話しているのを聞き、関わりたくないと引き返したと言う。泰三は北条に梶の任意同行を願い出た。
 しかしその夜、梶が自宅で遺体となって発見される。梶の遺体には抵抗の後が無かったため、北条ら東京の刑事たちは自殺と判断し、泰三たちのせいで怯えた梶が自殺したのだと泰三を責める。しかし泰三は洗濯物が洗濯機の中に残っていること、現れても間もない急須と湯呑みがあることから犯人が客を装って上がりこみ、自殺に見せかけて殺したのだと推理する。泰三の推理通り、梶の家の湯呑みからは睡眠薬が発見された。梶は何者かにこれを飲まされて眠らされ、殺されたらしかった。
 東京の警察は梶殺しの犯人として、妻を殺された研司を怪しみ、調査することを決める。しかし研司と同じオフィスにいた事務員の野上由美子が事件の時間には研司はオフィスにいたことを証言した。捜査のため研司のオフィスを訪れた泰三は、そこがあまりにもみすぼらしいとこに驚く。研司は商社を独立したのではなく,実はリストラされたのだと泰三に告白するのだった。
 次に捜査上に浮かんだのは泰三たちに梶の悪評を他人事のように話していたホステスの清美だった。以前梶と付き合っていた清美は、梶にふられた後も梶やライバルの女達に嫌がらせ行為をしていた。清美は、真砂子に対しても自分を振った梶に対しても恨みを持っていたことになる。さらに清美は元看護婦で、睡眠薬を手に入れることも可能だ。そして取調べの結果、清美の家からは睡眠薬が見つかり、ついに清美は梶殺しを自白するが…。