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第71回
旅行作家・茶屋次郎2
長良川殺人事件 
テレビ東京 6/5(水)20:54〜22:48

BSジャパン 6/2(日)21:00〜22:54

原作

梓林太郎 「長良川殺人事件」 祥伝社 

脚本
長谷川康夫
監督
鶴巻日出雄
キャスト
茶屋次郎
春川真紀
山倉晋吉
鳥居今日子
白川清三郎
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橋爪功
久本雅美
角野卓造
高橋かおり
江藤潤
 
あらすじ

  旅行作家の茶屋次郎は、連載誌の副編集長・山倉からカメラマン見習いの吉村里美を紹介される。若い女性と仕事ができると茶屋は大喜び。次の取材先は里美の提案で岐阜の長良川に決定する。


 岐阜に到着した茶屋と里美は、取材中にすれ違った関市の老人会一行の中に、2人を見ている老婆がいることに気づく。関市は2人が明後日取材に訪れる場所だった。


 夕方、ホテルに到着した2人は、和食界の鉄人・白川清三郎の料理フェアが開催されていることを知り、予約をする。そのフェアで、2人の姿に気づいた1人の男が慌てた様子でその場を立ち去ろうとしたため、里美が後を追う。席で様子を見ていた茶屋に、白川が料理の感想を聞きに来た。その後、白川と入れ代わりに戻ってきた里美は、男が驚いたのは有名作家の茶屋を見たからだと伝える。


 翌日、2人は長良川を訪れ、鵜飼いの屋形船をカメラに収めながら公園の売店で休憩をとる。里美は関市でも行われている鵜飼いについて茶屋に話を聞く。ロープウェイ乗り場に着くと、里美が帽子を忘れたと1人売店に取りに戻った。茶屋は先に目的地へ向かったが、いくら待っても里美が現れないため売店へ行くと、里美の帽子は残されたままだった。姿を消した里美は夜になってもホテルに戻らず、翌日、茶屋は岐阜中央署に里美の失踪を届け出る。しかし里美のことをよく知らない茶屋は警察の質問に答えられず、逆に疑われてしまう羽目に。東京にいる秘書の真紀からの連絡で、里美は3ヶ月前に母親を亡くして東京で一人暮らしをしていた。そこに里美らしき人物が発見されたと連絡が入り、茶屋たちが現場に駆けつけると、ナイフで胸を刺された男の死体が川船の中に横たわっていた。里美は男の横で多量の睡眠薬を服用して倒れていたため、救急車で運ばれた。死体の顔を見た茶屋は驚く。それは昨晩、料理フェアで茶屋たちを見て逃げ去ろうとしたあの男だったのだ。しかも川船は、里美が消えた公園の近くに停留してあったものだった。


 里美は命をとりとめるが、意識不明で危険な状態となる。凶器のナイフからは里美の指紋が検出され、警察は里美が男を刺した後に薬を飲んで自殺を図ったとにらむ。料理フェアでの出来事からも、2人に何らかの関係があったと疑う。その後、被害者は関市にある料理屋の主人兼板前の川野和彦と判明。岐阜市には一昨日から来ていて、茶屋たちと同じホテルに宿泊していたことも判明した。遺体確認に来ていた妻の百合子は、吉村里美の名に聞き覚えがないと言う。しかし里美の顔写真を見た途端、一瞬表情を変える。


 茶屋が山倉に事件の説明をすると、山倉は願ってもないことと事件の真相を追う連載を提案する。気が乗らない茶屋を横目に、里美が自ら長良川に行きたいと言い出したことに着目し、里美と岐阜に何か接点があるとにらむ。茶屋は凶器のナイフに注目し、刃物で有名な関市に和彦の店があることや、岐阜に着いた日に茶屋たちを見ていた老人が関市の人間だったこともあって、山倉と共に関市へ向かう。


 カスタムナイフの製作所を訪れた2人は、館長の鳥居今日子に話を聞く。事件のナイフの写真を見た今日子は、それが和彦の軍用ナイフであることを告げる。和彦は有名な軍用ナイフの収集家で、柄の部分には和彦のカズを表した「KZ」という文字も刻まれていた。茶屋が里美の写真を見せると、今日子は「彼女を知っている」と驚いた顔で告げる。しかし彼女が今回の殺人事件に関与している可能性があると話すと、今日子は強い口調でこう答えた。「彼女は4年前に死んでいる」。そして里美とうり二つの女性・川野智香の写真を見せる。彼女は今日子の同級生で百合子の妹だった。川野家に婿養子に入った和彦の義理の妹にあたる。彼女もまた長良川での事故で亡くなっていた…。


 刺し殺した女と被害者の義理の妹がうり二つ…この偶然は何を意味するのか?長良川を舞台に起きた2つの事件の接点を探るため、作家・茶屋次郎が真相に迫る…。