←第72回  
第73回
私はやってない!
痴漢えん罪殺人連鎖
テレビ東京 6/19(水)20:54〜22:48

BSジャパン 6/16(日)21:00〜22:54

原作

「痴漢犯罪生産システム」 太田出版

脚本
清水有生
演出
淡野建
キャスト
三沢敦
立花冴子
三沢玲子
梶原新平
和久井幸子
倉田幸広
……
……
……
……
……
……
村上弘明
田中美里
石野真子
石倉三郎
洞口依子
伊藤俊人
 
あらすじ

  真面目で生徒からの信頼も厚い小学校教師・三沢敦は、通勤中の満員電車で痴漢に間違われる。疑いを晴らすため状況を説明するものの、三沢は警察で取調べを受けることとなる。


 刑事の梶原は、端から三沢を痴漢扱いし、罪を認めれば勾留されずにすむ、と容疑を認めるよう促す。三沢はやっていないものを認める訳にはいかない、と帰宅しようとするが、すでに自分が痴漢の容疑で現行犯逮捕された事実を知り、愕然とする。痴漢の現行犯は、その場に居合わせた民間人でも逮捕できるという「私人による逮捕」が適用されるのだ。


 そこへ別件で梶原に面会に来ていた弁護士・立花冴子が、三沢の弁護を引き受けることになる。三沢は2ヶ月前に痴漢を捕まえたことがあり、そんな自分が痴漢をするはずがないと訴えるが、その論理は裁判では通用しないと一喝され、厳しい裁判になると告げられる。しかし三沢は、生徒や家族のためにも裁判で戦うことを決意する。


 その後、連絡を受けて駆けつけた妻の玲子は、高校受験を控えた娘や辛い立場に立たされる家族のためにも裁判をやめるよう説得するが、三沢の信念は固かった。そして裁判所の勾留質問でも痴漢行為を否認したため、10日間の勾留が決定する。


 一方学校では、生徒の家庭に「三沢が痴漢で逮捕された」と書かれた怪文書が出回り、事件が公となる。三沢家には非難や中傷の電話が相次いだ。玲子を心配して訪ねてきた冴子は、夫の無実を信じて、家族で支えるよう励ます。


 学校では父兄への説明会が開かれ、不安の声や処罰についての質問が飛び交う。玲子は、夫は無実であり、担任を外さないでほしいと強く訴える。しかしその時、一人の女性が、自分が痴漢の被害者だ、と名乗りを挙げる。その女性とは、父兄の和久井幸子であった。幸子は三沢が自分にした行為を涙ながらに話し、それを聞いた父兄たちは、三沢を担任から外すよう強く要求し始める。居たたまれずその場を去ろうとした玲子は、不敵な笑みを浮かべる幸子の姿を目にする。


 三沢は逮捕から13日目に起訴されるが、冴子の保釈請求によって釈放された。家族は暖かく迎えるが、出勤した三沢は、裁判が終わるまで担任を外され、さらに生徒からも拒絶されるという厳しい現実に直面する。三沢は、玲子とともに懸命に目撃者探しを行うが、努力の甲斐なく初公判の日を迎えてしまう。


 裁判は予想外の展開をみせた。通常、痴漢の被害者は人前で証言することを嫌い、法廷に現れないことが多いが、幸子は証人として堂々と出廷したのである。しかし幸子の証言は、二転三転し信憑性を欠いた。一見、三沢に有利と思われたが、涙を見せた幸子の姿に裁判官の同情が集まるだろう、と冴子は危惧する。そんな中、玲子は幸子の態度に疑問を抱く。父母会や公判での幸子の態度からは、痴漢にあった辛さが微塵も感じられなかったのだ。


 翌日、学校で幸子の息子・太一は、自分の父母が痴漢に間違われて死んだことを三沢に話す。このことから、幸子は2ヶ月前に痴漢の現行犯で逮捕された、秀和銀行豊橋支店の支店長・秋山宗平の娘であることが判明する。そして事件の1ヵ月後、秋山は自殺をしていた。この事件で、秋山が死ぬ前日に一緒にいた部下の倉田幸広が、梶原刑事から執拗な捜査を受けていることに抗議に訪れた冴子が、三沢の弁護を引き受けることになったのだ。さらに驚くことに、秋山は三沢が以前捕まえた痴漢であった。


 その後の調べで、当初、秋山は痴漢を否認していたが、警察では一転して容疑を認めたことが判った。事件は幸子の家に向かう途中で起き、迎えに行った幸子は父親の逮捕劇を目撃していたのだった。その時、幸子は三沢の顔を見ていた可能性があった。


 秋山の自殺と三沢の痴漢えん罪事件……。この2つの事件に関連があるとにらんだ三沢と冴子は、それを立証するために秋山の痴漢事件を調べ始める……。