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第116回
死蛍(しぼたる)
京女刑事・真行寺メイ翔ぶ!
テレビ東京 6/11(水)20:54〜22:48
BSジャパン 6/8(日)21:00〜22:54
原作
浅黄斑 「死蛍」より
脚本
柏原寛司
監督
黒沢直輔
キャスト

真行寺明(メイ)
入沢軍平
八雲紗織
荒張浩三
滝川雅子
八雲弘之
棚倉刑事課長
岡崎俊哉









富田靖子
蟹江敬三
床嶋佳子
石倉三郎
飯星景子
武野功雄
松澤一之
東根作寿英
 
あらすじ

   群馬県高崎市にある八雲クリスタルの社長・八雲弘之が誘拐された。犯人は、妻の紗織りに身代金1億円を要求し、弘之を監禁したビデオテープを送りつけてきた。


 数日後、ゲンジボタルの生息地として有名な京都の清滝渓谷で、男の変死体が発見される。


 現場に駆けつけた嵯峨野署の女刑事・真行寺明(メイ)は、死体が流れついた場所の上流に廃屋を見つける。内部は、椅子やロープなどが散乱している他、倍のスピードで動く奇妙な掛け時計があり、明は鑑識を依頼する。


 捜査会議には、群馬県警高崎中央署の棚倉刑事課長と入沢刑事も同席した。遺体の身元が高崎市の誘拐事件の被害者・八雲弘之と判明したからだ。警察は廃屋に監禁された弘之が脱出を試みて失敗し、転落死したと睨む。弘之は6月11日の17時から18時の間に、出張先の東京・池袋で拉致されたと見られていた。ビデオ映像には、清滝の廃屋と同じ風景と、窓の外に点滅するホタルが映っていた。


 しかし、清滝の廃屋と思われたその場所は、紗織の証言で群馬県東村にある八雲の別荘と特定される。清滝の廃屋の内部を東村の別荘に似せて作ったのは、犯人による捜査のかく乱と考え、警察は東村の別荘と京都を熟知したものの犯行と睨む。明は、清滝の廃屋で見た倍の速さで動く時計の存在と、東村と清滝が共にホタルの名所であることが気にかかる。


 そんな中、弘之に特に恨みを持つと思われる3人の名前があげられた。弘之の愛人・田川啓子と、その男・西山幸男、そして弘之の叔父で京都で大学教授をしている八雲健二である。


 明は、大学の研究室のホームページから八雲教授のプロフィールを見つけ、教授が喫茶店「茶房曼陀羅」の常連客であることを知る。ここは明もお気に入りで、経営者の滝川雅子とは顔馴染だった。


 「茶房曼陀羅」を訪ねた明は、そこで深刻そうに話をしている雅子と紗織を目撃する。既に張り込んでいた入沢は、以前から雅子を知っているような口振りを見せる。そこへ八雲教授が現れた。入沢は、教授と雅子が男女の関係にあると直感する。


 その翌日、改めて店を訪れた明は、雅子が6月11日から3日間、風邪で店を休んでいたこと、そして京都に来る前には弘之の会社に勤務し、八雲教授とはその時から面識があったことを知る。


 その後、明は誘拐ビデオがスローモーション撮影されていたことを見抜く。倍速再生した映像の壁の時計は、秒針が2倍の速さで動いており、これは撮影場所が清滝であることを物語っていた。
 高崎に赴き、紗織と面会した明は、紗織が妊娠していることを知る。そして過去に雅子が弘之にレイプされ、不憫に思った紗織が「茶房曼陀羅」の開店資金を出したという事実を知る。そのレイプ事件を担当したのが入沢だった。入沢は、今回の事件でまず雅子を思い浮かべ独自に捜査を行っていた。さらに、弘之のせいで傾いた会社を支え続けていた紗織を助け、親族の中でも反弘之派の急先鋒だった八雲教授にも疑いの目を向けていた。


 一方、明は東村と清滝に共通するホタルについて調べるため、ホタル博士の異名を持つ伊東末彦の元を訪ねた。そして、関東と関西のホタルの光り方には、決定的な違いがある事を知る。さらにホタルの習性から、ビデオの撮影が清滝では不可能であるという事実にも直面する…。


 ビデオの撮影場所は一体どこなのか?巧妙に計算し尽くされた犯人のトリックを、明はビデオに映ったホタルだけを手掛かりに解明していく。世間では知られざるホタルの習性が、事件の謎を解き明かす…。