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第118回
伊豆・金沢
犀賀(さいが)焼殺人事件
テレビ東京 7/9(水)20:54〜22:48
BSジャパン 7/6(日)21:00〜22:54
原作
金久保茂樹「伊豆・柳川伝説 雛の殺意」(徳間書店)より
脚本
福田卓郎
監督
五木田亮一
キャスト

冬木 雅彦
冬木 鞠子
横山 富枝
武藤 勝則
相良 涼子
森崎 喜久男
横山 博之
尾崎 春名









赤井英和
朝丘雪路
野川由美子
勝野洋
石野真子
国広富之
原田龍二
中山忍
 
あらすじ

  金沢の川べりで何故か静岡県に住む男の他殺体が発見された。殺された木村昭二は、3年前、金沢で交通事故を起こし、若い主婦・横山美咲と幼い子供・真梨奈を死に至らしめていた。木村のポケットには、美咲と真梨奈の写真が残っておあり、警察は事故で妻子を失った横山博之による犯行との見方を強めた。横山は犀賀焼という技を子供にしか伝えない一子相伝の窯元の跡取り息子だったが、交通事故の直後から行方をくらましていた。


 雑誌「週刊スクープ」の熱血記者・冬木雅彦は、有名な料理研究家である母・鞠子、そして同僚の記者。尾崎春名と共に、金沢の料亭旅館へ取材にきていた。雅彦は、その旅館で従業員と一人の男がもめている場面に遭遇する。男は「横山幸之助・作」と書かれた皿を「偽者だ」と言って割り、口論の末に姿を消した。そこに鞠子が現れ、それが一子相伝の犀賀焼だという。それが本物かどうか見破れるのは、窯元の人間だけだった。犀賀焼の窯元には鞠子の幼馴染み・富枝が嫁いでおり、冬木たちは犀賀焼窯元へ向かう。


 冬木らが到着すると、そこには既に警視庁広域捜査班・武藤警視の命で金沢に向かった刑事たちがおり、窯元・横山幸之助と妻・富枝に話を聞き、写真を出すように言った。その写真を見た冬木は、今朝、旅館で騒動を起こした男が横山博之であることを知る。


 冬木は鞠子から、犀賀焼の窯元・横山家の複雑な事情を聞く。博之が突然、美咲と結婚すると言い出した時、富枝は反対した。しかし美咲は既に妊娠しており、2人は結婚。ところがその後、娘の真梨奈が博之からは生まれない血液型ということが判明した。富枝の怒りを受け、美咲と真梨奈は横山家を出たが、博之は「窯を守る」という使命を重んじ、窯に残ったのだった。そしてその直後、美咲と真梨奈は交通事故に遭い、博之も家を飛び出したのだ。鞠子は幼い時から博之を知っており、「博之君は絶対に殺人なんかしない、どうしても博之君を富枝ちゃんの元に返してあげて」と冬木に頼む。


 冬木は、小学校時代からの友人で広域捜査班の武藤警視を訪ね、事件の詳細を聞き出す。木村は側頭部に殴打されたあとがあり、死因は溺死だった。死亡推定時刻は前日の18時前後。事件当日、横山は現場近くで目撃されており、また木村が持っていた写真が横山のものだったことから、警察は横山の恨みによる犯行との疑いを強めていた。そして横山の身柄を伊豆の自宅で拘束し取調べをしていた。


 冬木は、春名が行く伊豆の単独取材にかこつけ、事件の真相を追うため伊豆に向かう。取材先の料亭旅館・右田屋に到着すると、ちょうど新民党の次期党首候補と言われる大物国会議員・大河原博信も到着したところだった。過去に献金疑惑のあった大河原に、冬木は疑惑追及を試みる。しかし秘書の森崎と旅館の女将に制されてしまう。女将は、偶然にも大学時代の冬木の友人・相良涼子で、冬木と涼子は久々の再会を喜ぶ。


 冬木は旅館に出された料理皿の中に犀賀焼に似たものを見つけ、それが「真咲窯」で作られたものであることを突き止める。そして、その窯の名前が、「美咲」「真梨奈」の名前を合わせたものである事に気付く。


 真咲窯を訪ねると、警察の事情聴取から釈放されたばかりの横山が一人で焼き物を焼いていた。横山は、「これまで人を憎む心が器に出てしまっていたが、木村が亡くなって何かつかめそうな気がする」と心情を漏らし、「いい作品ができるまで金沢には戻れない」と言った。冬木は、横山が嘘をついていないことを確信し、横山のために真相を究明しようと決心を新たにする。


 冬木は、木村が東伊豆の運送会社「ナオキ商運」に勤めていたことを突き止め、運転手仲間から、借金まみれだった木村が金ヅルを掴んだような話をしていたことを知る。


 その矢先、真咲窯で東伊豆観光協会事務局長の吉本が殺される。発見者は富枝。その時、その側には凶器のなたを手に呆然と立ち尽くす横山の姿が・・・。警察に連行された博之は、無実を訴える。ますます窮地に追い込まれる横山を冬木は救えるのか?究明を続ける冬木は、やがて金沢の町に食品工場として建てられた、謎の産業廃棄施設の存在を知る。