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第125回
山岳救助隊・紫門一鬼 5
北アルプス殺人山行
テレビ東京 8/27(水)20:54〜22:48
BSジャパン 8/24(日)21:00〜22:54
原作
梓林太郎「殺人山行 不帰ノ嶮」(光文社)より
脚本
峯尾基三
監督
中村金太
キャスト

紫門一鬼
小室主任
樋口美和子
吉野達郎
伏見刑事
一色宏美
上条敬子
冬芝秀紀
桜井数馬
石田鉄平











高嶋政宏
渡瀬恒彦
中江有里
宮川一朗太
片桐竜次
一色彩子
若林志穂
荒木しげる
若山騎一郎
小林健
 
あらすじ

 白馬で遭難者が発生し、紫門一鬼率いる山岳救助隊に捜索要請が入った。遭難者は、東京に住む会社員・樋口直重。白馬の難所・不帰ノ嶮(かえらずのけん)を通る2泊3日の登山計画だったが、昨日の下山予定を過ぎても帰還していない。捜索を開始した紫門たちは、切り立った岩壁がそびえるクサリ場の谷底に、樋口の死体を発見する。


白馬北署の現場検証の結果、死亡推定日時は昨日、死因は落下の衝撃による全身打撲と見られた。紫門は、死体の右の掌にロープが擦れてできたと見られる圧痕を見つける。死体の側には、黒と黄色のザイル(編みロープ)が落ちていたが、クサリ場ではクサリを使って登ればいいようになっているため、紫門はその圧痕にかすかな疑問を抱く。


樋口の娘・美和子と婚約者の吉野達郎が白馬に到着した。母親を亡くし、父親と2人きりの家族だった美和子は、登山歴も長く、北アルプスの山も熟知していた父の突然の死に深い悲しみと衝撃を受ける。


 そんな中、山荘の宿泊カードから、樋口が須藤知美という女性と一緒だったことが判明する。しかしその後の調べで、知美は杉並の自宅に戻っておらず、行方がわからなくなっていた。救助隊では、知美が故意に樋口を岩場から落として逃走したのではないかとの憶測が飛び交う。


 紫門と隊員の宏美は、樋口の通夜に参列した。喪主・美和子に、伯父夫婦・樋口直哉と朝子、そして吉野達郎がいた。達郎は、4年前に亡くなった東日不動産の創業社長・吉野総一郎の息子で、画廊を経営している。樋口はその東日不動産の専務で、現在の社長・冬芝秀紀も秘書2人と現れた。紫門は、知美がかつて樋口の直属の部下だったことを知る。


 その頃、山の渓谷で知美の死体が発見される。死亡推定日時は樋口と同日、現場は登山路から外れていた。事故なのか、それとも樋口の墜落に関与していたとすれば、山中をさまよった末に身を投げたのだろうか…?


 同じ会社の人物が2人も死亡したことで、紫門は社長の冬芝に会いに行く。しかし冬芝は、2人のことはプライベートなこととして語ろうとしない。そこで、知美と同期入社で仲が良かったという社長秘書・上条敬子に話を聞くと、2人は知美が離婚の相談を樋口にしたのをきっかけに交際を始めたが、再婚話は簡単に進んでいなかったという。


白馬北署で知美の遺体を調べていた小室主任は、登山靴の結び目が、左靴は"花結び"の上に"止め結び"をしているのに対し、右靴は"花結び"のみであることに気付く。山の経験が豊富な登山者なら"止め結び"は必然、しかも左右が違っているのは明らかに不自然である。右靴は別の誰かが結んだと見られ、知美とそして樋口の事故は、山岳遭難を偽装した連続殺人事件の可能性が強まる。それは事件の背後に第3の人物の存在がいることを示していた…。