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第131回
温泉仲居探偵の事件簿2
宵待ち草殺人事件
テレビ東京 10/15(水)20:54〜22:48
BSジャパン 10/12(日)21:00〜22:54
原案
福島規子
脚本
久松真一
演出
黒沢直輔
キャスト

成瀬鉄子
翠川琴絵
美千代
有本達彦
斉藤史恵
村越こずえ
神田寿子
宇崎 昇
倉石 研
小林美江











室井滋
野際陽子
大路恵美
石橋蓮司
宇津宮雅代
阿知波悟美
土田早苗
湯江健幸
谷口高史
山田スミ子
 
あらすじ

 フリーライターの成瀬鉄子は、懸賞金100万円のルポルタージュのターゲットに会津若松の芸者を選び、仲居として旅館「大川荘」に潜入する。そこには女将の寿子や仲居頭の美江、従業員寮・寮長で一人娘を持つこずえ、3日前にやって来たという清掃員・史恵らがいた。鉄子はそこで、会津一の看板芸者・美千代の存在を知り、彼女をターゲットに本性を探り始める。しかし美千代は旅館の従業員にも評判が良く、非の打ちどころのない芸者だった。唯一、芸者の志乃だけが、美千代の秘密を握っているような素振りを見せる。


 寮には健康食品の営業マン・宇崎が東京から度々訪れ、甘いマスクに仲居たちは色めき立っていた。特にこずえは、喘息持ちの娘のために宇崎の商品を大量に購入していた。一方、旅館には会津若松出身の作家・有本達彦も執筆のために訪れていた。鉄子は有本の大ファンで、デビュー作「凛花」が好きだと告げると、有本は「人は、生きながらにして、生まれ変わる」と意味深な発言をする。


 ほどなく寿子が美千代を連れて有本の部屋に現れた。追い出された鉄子は、志乃から美千代は有本と関係がある上、宇崎とは昔、恋仲だったことを聞く。しかし志乃が握っている秘密はこのことではないらしい。鉄子は、美千代を取り巻く三角関係に興味を持つ。
 ところが翌日、滝で志乃の死体が発見される。志乃は水を飲んでおらず、殺された後に滝に投げ込まれたと見られ、警察は他殺と断定する。鉄子は、美千代が客の前で素行の悪い志乃に平手打ちしたことを思い出すが、その矢先、美千代が警察に連行される。 


 鉄子は置屋の女将から、美千代と志乃が川沿いで会っていたのを目撃されていたことを聞く。さらに昔、美千代は相当な不良だったことや、志乃は2カ月前に宇崎が東京から連れて来たことを知る。


 鉄子は昨夜遅く、宇崎が旅館の裏口から帰宅したことを思い出し、警察に告げる。しかし宇崎は、明け方まで仲居のこずえと旅館のカラオケルームにいたと言い、こずえもそれを認めた。鉄子が宇崎を目撃したのは幻だったのだろうか?


 その後鉄子は、不良だった美千代が芸者になってから突然変貌したことを知り、宇崎に美千代の過去を聞きに行く。美千代は本名を道子といい、彼女が17歳の時に会津から東京に家出してきた時に知り合い、半年程付き合ったという。しかし突然、会津で芸者になると言って帰ってしまい、宇崎は自分は捨てられたと話す。しかもそれが、作家の有本が道子を訪ねて来た直後の出来事だったと知り、鉄子は美千代と有本の関係が気になる。


 美千代が証拠不十分で釈放された。旅館で待っていた有本は「芸者を辞めて東京に戻れ」と美千代に告げる。だが、そこに宇崎が現れると、有本は急に顔色を変え「二度と近づかない約束だろ」と宇崎に迫る。しかし宇崎は接待に美千代を指名し、有本は激高するが、美千代は仕事と割り切り引き受ける。


 一方、娘の喘息が一向に治らないことに疑問を持ったこずえは、宇崎から買った健康食品の成分調査を専門機関に依頼し、商品が全くの偽物だったことを知る。こずえはその結果を手に、宇崎に厳しく詰め寄った。


 その翌朝、宇崎の他殺体が発見される。死因は、首を鋭利なもので刺されたことによる失血死で、死体の首筋には2つの穴があいていた。警察はこずえを連行するが、志乃の首筋にも同じ穴があったことを知った鉄子は、有本の小説「凛花」の中で、芸者がかんざしを使って男を殺害するシーンを思い出し、2つの事件は美千代の犯行ではないかと睨む…。