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第142回
3周年記念第3弾!
48時間の恐怖
時計の針がナイフに変わるとき     
テレビ東京 1/21(水)20:54〜22:48
BSジャパン 1/18(日)21:00〜22:54
原作
笹沢佐保「時計の針がナイフに変わるとき」(講談社)より
脚本
佐伯俊道
監督
山本邦彦
キャスト

笹森真知子
夏八木鉄人
井筒杏子
八重垣紅代
後藤誠二
井筒裕一郎







池上季実子
益岡徹
渡辺典子
中島宏海
田山涼成
堀内正美
 
あらすじ

 晩夏の東京−帝都ホテルの一室で女性の絞殺体が発見された。被害者は主婦・井筒杏子。駆けつけた夫・井筒裕一郎は、亡き妻の無残な姿に悲痛な叫び声を上げる。警視庁捜査一課警部・後藤らは、午後3時少し前に部屋から中年の男が立ち去ったという目撃情報を得る。現金や貴重品は盗まれておらず、杏子の体内からO型の体液が検出されたため、警察は痴情・怨恨の線で捜査を開始した。


 それから1ヶ月余り後、大洋テレビ・報道部プロデューサー・夏八木鉄人の娘・香織が、夏八木の義妹・笹森真知子の目の前で誘拐される。犯人は“井筒裕一郎”と名を明かした脅迫状を夏八木の自宅前に置いていた。中には、夏八木を妻殺しの犯人と決めつけ、『“井筒杏子を殺した”と明記した遺書を残し、夏八木が担当する明後日午後5時からのニュース番組「イブニングワイド」の中で自殺せよ』と書かれていた。明後日は杏子の49日で、命令が実行されなかったり、警察に連絡したりした場合は香織を殺すという。


 そこへ警察が殺された杏子との関係を聞きに訪れる。杏子は大学時代の後輩で、今年の春、ラグビー部OBで長野の菅平で親善試合をした時に久しぶりに再開しただけだと夏八木は話す。しかし事件当日、現場で目撃された男の似顔絵は夏八木と酷似しており、その時間の夏八木のアリバイも曖昧だった。さらに指紋採取も拒否したため警察の不審を買う。


 義兄が杏子殺しの犯人?不安を抱く真知子に、夏八木は真相を話す。春に杏子と再開した後、度々「相談がある」と電話をもらい、先月、杏子の部屋へ招かれ「ずっと好きだった。生まれ変わりたい」と関係を迫られたという。拒否すると、杏子は夫に電話をかけ、「夏八木と一緒だ」と告げたという。夏八木はそのまま部屋を出た。


 真知子は、香織も義兄も助ける唯一の方法は、期限までに自分たちの手で杏子を殺した真犯人を捜すことだと決意する。夏八木は部屋を訪れた際、電話中だった杏子が「山手線の内側、エルム、夾竹桃、チエ」という言葉を話していたのを思い出す。その相手に「またかける」と言っていたことから、夏八木が部屋を出た後に杏子がその相手を呼び出し、訪れた人物が犯人の可能性も出てきた。


 杏子の男性関係を探るため、夏八木は春の菅平で杏子と親密に話し込んでいた後輩・北田正夫に会いに行く。しかし北田は、杏子の従兄・雨宮晴彦と結婚した妹夫婦のことで杏子に相談していただけだった。その北田の妹の名は“千枝子”で、杏子は“千枝さん”と呼んでいた。しかも雨宮は赤坂に住み、六本木に「スウィート・オウリアンダ」、日本名で“夾竹桃”という名の花屋を経営していた。杏子が電話口で言っていた言葉がいくつも一致したため、2人は雨宮に会いに行く。しかし事件当日、雨宮には確かなアリバイがあった。


 その後、真知子は杏子の実家を訪ね、杏子の母、祐子から話を聞く。そして、井筒が異常なまでに杏子を溺愛していたこと、事件当時、妊娠していた杏子は幼少の頃から受けた父親の暴力が原因で、ちゃんと“母親”になれるかどうか悩んでいたことがわかる。彼女の「生まれ変わりたい」という言葉には、そんな事情が隠されていたのでは…と真知子は思うのだった。


 その矢先、夏八木のラグビー部の3年後輩・八重垣孝司の妻で、学生時代から杏子と親しい紅代から連絡が入る。夫婦は1ヶ月程前、都内にあった美容院をたたみ、長野県の上田の実家に引き上げていた。夏八木と真知子は明日、2人と東京で会う約束をする。期限まで41時間、タイムリミットは刻一刻と迫っていた…。