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第150回
150回記念旅情シリーズ
旅行作家・茶屋次郎4
熊野川殺人事件
テレビ東京 4/7(水)20:54〜22:48
BSジャパン 4/4(日)21:00〜22:54
原作
梓林太郎 「紀伊半島 潮岬殺人事件」(祥伝社)より
脚本
長谷川康夫 
監督
鶴巻日出男 
キャスト

茶屋次郎
春川真紀
山倉晋吉
袋田和子
矢口雪乃
三浦信介
児島芳江
上島刑事









橋爪功
久本雅美
角野卓造
大谷直子
岩崎良美
田中実
左時枝
斎藤晴彦
 
あらすじ

旅行作家・茶屋次郎の元に、別れた妻・和子が訪ねて来る。和子は2週間前に和歌山の熊野川で転落死した叔父・和三郎の死因に疑問を抱き、茶屋に一緒に熊野まで行ってほしいと頼む。何でも遺品から、和三郎が若い女性と仲睦まじげに写っている数枚の写真と、その女性の肖像画が出てきたという。その中には亡くなる前日に温泉宿で撮られた写真もあり、和子はこの女性が和三郎の死について何か知っているのではないかと考えていた。茶屋は渋々、連載の取材も兼ねた元夫婦の2人旅に出発する。


 事件当日、川湯の旅館に宿泊していた和三郎は、夜9時頃「歩いて来る」と言って旅館を出ていた。ただ夕食時に電話が入り、その直後に出て行ったことから誰かに呼び出された可能性もあった。しかし警察は、酔って足を滑らせた事故死と判断していた。


 2人は、和三郎の死に疑問を抱く東友新聞の記者・矢口雪乃と会い、彼が熊野川上流の紀野町の新架橋建設問題に関与していた可能性があることを聞く。その工事の受注は、和三郎が3年前まで副社長をしていた「丸山建設」で、バックには熊野を地盤とする衆議院議員・芦田代議士がついていると噂されていた。和子によれば、芦田と和三郎は大学の同級生だという。さらに遺体が発見された日、下流の河原に20数枚の1万円札が漂着していたことから、金の受け渡しがあったとも考えられた。


 雪乃も加わり、3人は肖像画の女性を探して遺品の写真に写っていた場所を巡る。茶屋は、熊野古道に点在する「王子」と呼ばれる祠の存在から、肖像画に記された「YUKITO OJI」(ユキトオウジ)というサインは、"王子を行く人=王子行人"という意味で、画家は熊野の人間だと確信する。


 次に和三郎が持っていたマッチから、川湯温泉の「喫茶やませみ」を訪れ、マスターの信介と店員の美香に話を聞く。そして写真の女性が「紀野旅館」の女将・緒方誠子であることが判明する。
 その後、新宮の神倉神社のお灯祭りで誠子を見かけた茶屋は、彼女を呼び止め、和三郎のことを尋ねる。しかし誠子は途端に表情を変え、茶屋が止めるのも聞かず逃げてしまう。しかし祭りの後、和子の携帯に「10時半に"やませみ"で会いましょう」と誠子からメール が届き、2人は店で待っていた。しかし11時を過ぎても誠子は現れず、信介に伝言を頼んで旅館へ戻った。


 ところが翌朝、誠子の絞殺死体が発見される。死亡推定時刻は7時〜10時。誠子の携帯電話の記録は、9時48分に和子にメールを送信し、その1分後に「やませみ」に電話、そして最後の着信が店に現れない誠子に信介が電話をした11時5分だった。携帯に彼女以外の指紋はついておらず、これにより誠子は9時49分までは生きていたことになる。茶屋たちは和三郎の行動を追う唯一の手掛りを失った。


 しかしその矢先、以前「紀野旅館」に飾られていた王子行人の絵を和三郎が購入し、その後も何度か誠子から絵を買っていたことがわかる。王子行人と誠子は恋人関係にあると睨んだ茶屋は、王子行人の正体を探るため、絵に詳しい古美術商店主・児島芳江を訪ねる。しかし芳江は、店に飾られた王子行人の絵も、ある人から買い取ったと言うだけで口をつぐむ。


 そんな中、美香が1年程前、誠子から芦田代議士宛てに「絵画代として 500,000円也」と書かれた領収書を目撃していたことがわかる。誠子から王子行人の絵を買っていたのは和三郎ではなく、芦田代議士なのか?茶屋は芦田の身辺調査に乗り出す。