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第153回
八木沢警部補事件帖
古都奈良殺人ライン
テレビ東京 5/12(水)20:54〜22:48
BSジャパン 5/9(日)21:00〜22:54
原作
大谷羊太郎 「奈良班鳩の里 殺意の径」(双葉社)より
脚本
いずみ玲
監督
小澤啓一
キャスト
八木沢 庄一郎
広崎 明日香
広崎 美穂
田柴 厚司
広崎 哲士
畑山 光枝
都築 警部補
中尾 輝樹
山口 課長
村岡 紀夫
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村上弘明
安達祐実
原日出子
西岡徳馬
本田博太郎
若林志穂
鶴田忍
並樹史朗
螢雪次朗
古本新之輔
   
あらすじ

榊田建材社長・榊田敏夫が東京の自宅で刺殺体となって発見された。昨日、榊田が銀行から下ろした500万円が消えていたことから強盗殺人の可能性が強まる。


 警視庁捜査一課警部補・八木沢庄一郎は、現場に落ちていた聖徳太子の一万円札と、「中宮寺の菩薩像」の写真が入った写真立てに目を止める。死体の第一発見者で運転手の中尾によると、榊田はその写真によく手を合わせていたという。さらに一昨日の夜、榊田は「聖徳太子の恨み」という脅迫めいた電話を受けた直後に行き先を変更し、ソフトウェア開発会社社長・田柴厚司に会いに行ったことがわかる。


 田柴の会社を訪れた八木沢と部下の村岡は、田柴が夕べから行方不明になっている親友の娘・広崎明日香の家に行っていることを知り、広崎家を訪れる。しかし田柴は、榊田の事件に関する質問に何も知らない素振りを見せる。


 一方、明日香の帰りを待つ母・美穂は、田柴には日頃から世話になっていると話す。八木沢が事情を聞くと、昨夜、明日香から美穂の携帯に「中宮寺の弥勒菩薩に会ってきます」というメールが送られて来たのを最後に連絡がとれないでいるという。実は13年前、明日香の父で画家の哲士も「中宮寺の菩薩像に会ってくる」と言い残したまま謎の失踪をしており、美穂は不安を募らせていた。哲士が最後に泊まった奈良の宿に残されていたという中宮寺の如意輪観世音菩薩像のスケッチは、なんと榊田の部屋にあった写真の菩薩像と同じだった。


 その後、明日香が失踪当夜、交番で榊田の家の場所を尋ねていたことがわかり、何らかの理由で現場にい合わせ、事件に巻き込まれた可能性が強まる。
 翌日、八木沢たちは奈良へ行き、明日香探しに奔走する。そんな折、奈良県警に「広崎明日香の居場所を教える」との匿名電話が入る。飛鳥へ急行した八木沢たちは、廃屋の近くで倒れている明日香を発見する。


 病院で目を覚ました明日香は、失踪前夜、田柴の会社を訪ねると榊田がおり、5000万円を強請られていること、そして「13年前の広崎の亡霊に祟られているようだ」と話しているのを耳にしたと語る。そこで、榊田が父の失踪理由を知っているのではないかと思い、訪ねたところ事件に遭遇し、何者かに車で連れ去られたという。しかし明日香は、閉じ込められた廃屋で犯人の顔をはっきりと見ていた。


 同じ頃、興味深い事実が明らかになる。13年前、広崎哲士の失踪と同じ日に、奈良の豪農農家で現金一億円が3人組の強盗に盗まれる事件が起きていた。その後、事件は未解決のまま、時効が成立。当時、一万円札は既に福沢諭吉だったが、長年貯め込んだタンス預金だったため、聖徳太子も混じっていたと考えられた。


 明日香の証言で作成したモンタージュから、男は窃盗の前科のある木沼壮介と思われた。ところがその矢先、木沼の首吊り死体が発見される。現場に残されていたバッグの中からは、血の付いた包丁と明日香の携帯電話、そして封筒に入った数枚の聖徳太子の一万円札が見つかった。その後、包丁に付着していた血液は榊田と同じA型と判明し、榊田を殺害後、逃げられないと思った木沼が首吊り自殺したとの見方が強まる。しかし八木沢だけは、まだ見つかっていない500万円の行方が気になっていた。


 やがて、金に困っていたはずの木沼が、平成2年にパブを開店していたことが明らかになる。さらに榊田・田柴も同じ年に資金を投入し、会社を立て直していた。八木沢は、13年前の強盗事件に彼らの抱える共通した闇があると睨むが…。