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第157回
密会の宿2
女と指輪の殺人

テレビ東京 6/9(水)20:54〜22:48
BSジャパン 6/6(日)21:00〜22:54
原作
佐野洋「密会の宿シリーズ」(徳間文庫文庫)
脚本
深沢正樹
監督
和泉聖治
キャスト
桑野厚子
番場周平
久保 隆
江島まり
山岸聖一
北岡美紀
渡部久美
古谷勝江
小泉彩乃
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岡江久美子
西岡徳馬
東幹久
国生さゆり
尾美としのり
高畑淳子
内田春菊
田根楽子
清水めぐみ
あらすじ

 北鎌倉の山あいにひっそりと佇む旅館「くわの」は、人目を忍んで利用する客が多いことから“密会の宿”とも呼ばれている。未亡人の美人女将・桑野厚子の気立ての良さが評判で、連日賑わいをみせている。
ある日、「くわの」に情報誌の記者・江島まりが取材に訪れる。まりは、推理作家志望の番頭・久保隆の昔の恋人だった。厚子に密かに恋心を抱いている隆は、まりに他人のふりを願い出る。するとまりは、5年前に大手出版社に務める男と結婚したことを告げ、逆に隆を励ました。

その夜、宿泊客の女性がロビーで突然、意識を失って倒れた。館内が騒然とする中、女性の亭主がかかりつけの医者を呼び、夫婦は医者の車で病院へ向かった。ところが翌朝、宿泊客のほとんどが現金を盗まれており、大騒ぎに。昨夜、病院に行った夫婦の客室はもぬけの殻で、病院の連絡先も出鱈目だったことから、夫婦とニセ医者3人組の泥棒に入られたらしい。

そこへタイミングよく、北鎌倉署の刑事で厚子の亡夫と友達の番場が旅館に現れる。しかし、番場の訪れた理由は別にあった。今朝方、腰越海浜公園でまりの夫・江島哲也が遺体で発見されたのだ。
被害者の死亡推定時刻は昨夜10時から11時の間で、背中を鋭利な刃物で刺されていた。携帯電話の通話記録から、被害者が最後に電話した相手はまりで、時間は午後10時10分だった。まりは「お金の都合がついた。今夜10時、腰越海浜公園で」というメールを送っていたが、気が変わったので行かなかったという。宿から現場までは車で往復40分かかる。隆は9時40分頃、まりに時間を聞かれたことを主張するが、10時以降のまりのアリバイはなかった。その後、警察で遺体と対面したまりは涙一つ流さず、番場らは疑いを強める。
宿に戻ったまりは、結婚生活の真実を厚子に話した。夫は仕事熱心だったが、リストラ後は就職先も決まらず、闇金に手を出すなどして毎日喧嘩が絶えなかったという。疑われても仕方がないと話すまりに、厚子はしばらく「くわの」にいることを勧める。

しばらくして、まりが昨夜10時頃、大浴場で一緒だった女性が忘れていったという指輪を持ってきた。指輪の裏には「TtoM」の文字が彫られていた。指輪の持ち主がまりのアリバイを証明できることから、宿泊客を撮影した記念写真を調べ、不倫カップルで訪れた女性であることを突き止める。宿帳の名前は偽名だったが、偶然写真を見た厚子の息子・翔太が、一緒に写っている男性が町のスーパーの店員であることを教える。
写真の男・山岸聖一に会いに行った隆だが、山岸は一緒にいた女性の名は明かせないと非協力的な態度をとる。しかし旅館に戻ると、入口の前でその指輪の女性と遭遇する。

厚子から指輪を手渡してもらった女性・北岡美紀は、まりの証言通り、風呂場でまりと一緒だったことを覚えていた。しかし警察での証言を拒否したため事情を尋ねると、1ヶ月前、山岸の働くスーパーで身に覚えのない万引き容疑をかけられ、そのことで山岸の言いなりになっていると告げる。美紀の家は鎌倉でも有名な資産家だった。主人にだけは知られたくないと、夫への愛を切々と訴える美紀は、親身になって話を聞いてくれた厚子に心を開き、山岸との関係が公にならなければ証言すると約束する。
翌日、警察を訪れた隆は、まりが夫からひどい暴力を受け、警察へ何度も駆け込んでいたことを聞く。そこで別の容疑で逮捕されたあの泥棒3人組と遭遇し、隆は番場に調査を依頼する。
その矢先、山岸がスーパーの屋上から転落死する。女2人を苦しめていた男の相次ぐ変死に、警察は疑惑の目を向けるが…。