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第159回
警視庁心理分析捜査官・崎山知子2
雨に歪む女の殺意

テレビ東京 6/23(水)20:54〜22:48
BSジャパン 6/20(日)21:00〜22:54
原作
和田はつ子「ママに捧げる殺人」より(角川ホラー文庫)
脚本
吉田弥生
監督
佐藤雅道
キャスト
崎山知子
上原美奈子
松井良和
崎山タエ
上原麻奈
友部捜査一課長
上原秀一
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かたせ梨乃
吉田日出子
石井正則
平良とみ
大路恵美  
河西健司
松崎登
あらすじ

米国FBIで研修中の心理分析捜査官・崎山知子は、母親のタエと休暇中に訪れた鬼怒川温泉のホテルの浴場で、首を鋭利な刃物で刺された男性の刺殺体を発見する。現場には「狗(イヌ)」という血文字が残されていた。
駆けつけた地元警察の中に、知子と顔見知りの警視庁捜査一課刑事・松井の姿があった。東京でも似たような事件が2件発生しており、関連性を調べるために派遣されていたのだ。知子は休暇返上で捜査に協力する羽目になる。
 最初の事件は2ヶ月前、コンビニ店員が都内の公園で首を切られて殺されていた。そして1ヶ月前の雨の夜、個人タクシーの運転手が車内で同じような状況で発見され、どちらの現場にも「狗」の血文字が残されていた。


タクシー運転手は、深夜1時に女性客を乗せており、被害者の体に性行為の痕跡が残っていたことから、警察はその女性の犯行と睨んでいた。またタクシーの助手席からは、甲状腺ホルモン剤が入っていたとみられる空の薬のシートが見つかっていた。薬の使用者は、40代からの女性に多いという。


 ホテルの宿泊客の事情聴取も随時行われていた。その中には、エステサロン主催のエステツアーで来ていた団体客もおり、知子はそのツアーの企画者である「サロン・オーキッド」のオーナー・上原秀一と知り合う。ツアーには、上原の妻で料理研究家の美奈子と一人娘の麻奈、そして料理教室の生徒・田中エミも参加していた。
翌朝、松井と東京に戻った知子は、第一被害者の周辺を洗い始める。その中で「サロン・オーキッド」の場所が死体発見現場のすぐ近くであることがわかる。サロンを訪ね、会員名簿からツアーに参加した人物を調べていた知子は、鬼怒川温泉で会った田中エミもサロンの会員であることを知る。その後、エミは第一被害者と面識があったことがわかる。


 3人の被害者の共通点は不明、怨恨の線でも有力な手掛りが得られず捜査は難航する。知子はプロファイルから、犯行の手口は全て同じ「秩序型」だが、被害者の選び方には共通点がない「無秩序型」で矛盾が多すぎる点を指摘する。しかし刑事たちの反応は、ただ現場を混乱させるだけだと冷ややかだった。
そんな中、とうとう第4の被害者が出る。死体状況はこれまでと同じだが、血文字は「狗は 雨の夜 よみがえる」という長い文章だった。知子はその内容から、4件の犯行が全て雨の夜に行われていたことに気付く。
 一方、甲状腺の薬について新たな情報が入る。甲状腺の薬は「魔法のやせ薬」として人気があり、ダイエットの隠れサイトなどで取引されていた。


知子たちは再びサロンを訪ね、雨の日のサロンは来客数が少ないことを知る。営業時間について尋ねるが、上原の返答は曖昧だった。そこに麻奈とエミが現れる。上原は、エミのことは気に入っている様子だが、麻奈には素っ気無く、サロンの一人娘にしては地味な麻奈を気に入らない様子だった。
 松井がサロンの待合室で何気なく手にした民話集の中に、「狗塚伝説」という話を見つける。村人に殺された犬が雨の夜、亡霊となって村人を皆殺しにするという内容で、本は上原の妻・美奈子のセレクションだった。犯人を見つける手掛りになると直感した知子は早速、美奈子の料理教室を訪れる。美奈子の助手には、麻奈と料理人を目指す坂崎雅夫がいた。手際のいい坂崎に比べて麻奈はミスが多く、美奈子に冷たく当たられていた。


 帰り際、知子たちは坂崎に呼び止められ、事件と同一の甲状腺の薬を差し出される。後を追ってやって来た麻奈の制止も聞かず、坂崎は薬の持ち主はエミで、これは麻奈がエミに勧められて断りきれずに購入した2錠だと告げた。警察はエミに任意同行を願うが、エミは行方をくらましていた…。