←第160回

第161回
25時13分の首縊り
小樽・記憶喪失の女

テレビ東京 7/14(水)20:54〜22:48
BSジャパン 7/10(土)21:00〜22:54
原作
和久峻三 「25時13分の首縊り」(光文社文庫)より
脚本
峯尾基三
監督
斎藤光正
キャスト
熊沢真琴
秋津香苗
谷垣弘 
雪子
十文字伍一郎
一ノ瀬僚子
泉原正一郎
丸岡
小村絹代
杉田
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
古谷一行
国生さゆり
田中実
かとうかずこ
平泉成
遊井亮子
ケーシー高峰
日野陽仁
絵沢萠子
正木慎也
あらすじ

ある朝、小樽中央署刑事・熊沢真琴と同僚・一ノ瀬僚子の乗った車の前を突然、赤いコートを来た女性が横切り、危うく轢きそうになる。女性は病院での診察の結果、「記憶喪失」と診断される。ただ、うわ言のように「25時13分」という時刻を繰り返し、さらに「人が死んだ」ともつぶやいていた。


その頃、小樽市内の住居で首吊り死体が発見される。被害者は住人の五十川直也で、床には「25時13分」で止まった懐中時計が落ちていた。現場には熊沢の知人たちの他、道警本部捜査一課・谷垣弘も駆けつける。


五十川は、6年前に亡くなった元道議会議員の次男でレストラン・バーの経営者だった。死亡推定時刻は午前0時から2時の間で、現場に残された、割れて時の止まった懐中時計の「25時13分」という時刻から、記憶喪失の女性が首吊り現場に居合わせた可能性が浮上。捜査本部は記憶喪失の女性の身許確認に乗り出す。


その後、女性は、五十川が経営する店の従業員・秋津香苗と判明。五十川が東京でクラブを経営している頃からの関係で、4年前に一緒に小樽に来ていることから、2人は恋人同士だと考えられた。


熊沢は香苗の記憶を甦らせるため、五十川の遺体と対面させ、香苗は断片的な記憶を口にする。香苗は「自殺現場で踏み台が倒れる音を聞き、訪ねた時には止める間もなかった」と証言する。恋人の首吊り死体を見てしまった香苗は、放心状態のまま死体へと近づき、その時懐中時計を踏んだ・・・。その時刻が「25時13分」だったのか?


捜査本部では自殺とほぼ断定されるが、熊沢はどこか腑に落ちないでいた。そして熊沢は紫外線を吸収する特殊レンズで、踏み台の足紋を調べる。するとそこには靴底の溝が浮かび上がった。五十川は靴を履いておらず、靴下のみで死んでいた。踏み台についた五十川ではない男の靴跡・・・それは首吊り偽装自殺の可能性を裏付けるものだった。第3の男の影が浮上する一方で、香苗の供述がにわかに矛盾を帯びてくる。


第3の男を捜す熊沢らは、五十川と店を共同経営していた大沢和男に注目する。五十川の生命保険金は、1億7千万円という莫大な金額で、それが共同経営の会社名義の受け取りになっており、実質的に大沢のものとなるのだ。さらに大沢の靴のサイズが現場の靴紋のサイズ、26.5センチと一致したことから、警察は大沢への容疑を強める。


一方、香苗の過去を洗うため、熊沢たちは彼女の出身地であるニセコ町を訪れる。香苗の実家は旅館を経営していたが、バブルの煽りで廃業に追い込まれた。その後、両親を相次いで亡くした香苗は、しばらく伯母・小村絹代の家に身を寄せていた。熊沢たちは絹代に香苗の過去を尋ねに行くが、絹代はなぜか多くを語りたがらない。やがて香苗が実子でなかったことがわかり、熊沢たちは再び絹代を訪ね、説得の末に香苗の出生に関する想像を絶する事実を聞かされる。