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第162回
刑務所の医者
若宮冴子

テレビ東京 7/28(水)20:54〜22:48
BSジャパン 7/25(日)21:00〜22:54
原作
二条睦「死刑台の女 監獄女医」
(ハルキ・ノベルス/角川春樹事務所)より
脚本
安井国穂
監督
児玉宜久
キャスト
若宮冴子
田島健司
若宮啓介
吉沢 隆
山村直美
岡本依枝
田野村和夫
三枝教授
戸田栄作
竹中 治
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浅野温子
布施博
谷 啓
渡辺裕之
渡辺典子
杉田かおる
寺田 農
原田大二郎
阿南健治
深水三章
あらすじ

 東都医大から半年の約束で、横浜女子刑務所に医務課長として派遣されている若宮冴子は、放火殺人の罪で服役している山村直美の自殺未遂を助ける。直美は運送会社の社長を殺し、その事務所に火をつけて死体を焼却。
懲役13年の重罪人だった。


 直美が自殺を図った理由は、胆道閉鎖症である娘の千夏に、自分の臓器を移植するためだった。服役中の人間がドナーになるのは認められず、自分が死んで娘に肝臓を移植しようとしていたのだ。直美の真剣な思いに、冴子は「何とかしてあげなければ」と立ち上がる。


 その過程で、冴子は直美の起こした事件に、冤罪の可能性を疑い始める。冴子が直美に優しく問い詰めると、直美は「私は殺していません」と告白する。冴子は、弁護士で幼馴染みの田島健司と真犯人をみつけるべく動き始めるが、事件を担当した重松刑事は「全ての証拠が彼女が犯人だと示している」と言い切る。直美は罪を逃れたいために嘘をついているのか?それとも真犯人はどこかに潜んでいるのか?


 そんな折、入院していた千夏の生命維持装置が何者かに切断される。千夏は一命を取り留めるが、ICUに入る。冴子が千夏を見舞うと、そこには兄・和人が心配な面持ちで千夏をみつめている。冴子が「ママも千夏ちゃんを心配している」と言うと、「ママなんか大嫌いだ!」と言い放ち駆け出す和人。冴子が追いかけると、和人が岡本依枝と親しそうに話しているのを見る。実は依枝は、直美によって殺された岡元社長の妻だった。


なぜ、被害者の妻が加害者の息子と親しくしているのか?二人の関係は一体どういうものなのか?


事件の真相を調べるべく、冴子と田島は、岡本が経営していた運送会社の元社員、吉沢を訪ねた。そこで、吉沢の同僚だった竹中と遭遇する。「どうして3年前の事件を今になって調べてるんだ?」「何か新しい証拠でもみつかったのか?」など、冴子達の動向にかなり関心を持ち、探りを入れてくる竹中。不釣合いな額の万札、キャバクラのライターを持ち、挙動不審な態度が多く見られる竹中は、必ず何かを知っていると確信する冴子。


 竹中の当時のアリバイを再調査すれば、事件のとっかかりがみつかるかもしれないと、二人が躍起になっている最中、不審な車が二人を襲う。


やっと糸口が見つかり始めた矢先、竹中の
水死体が発見される。警察は事故の可能性が強いとするが、その判断を冴子は訝る。冴子と田島は、もし竹中が殺されたとするなら、その発端は3年前の岡元社長殺しにあると睨む。真犯人は直美が千夏を思い、冤罪であることを声高に言われるのを恐れ、千夏の命を狙った。そして、竹中は岡本社長事件に深く関わっていたから殺された。だからこそ「真犯人に辿り着けば千夏ちゃんを助けることができる」と、確信していく冴子と田島。


 二人は、依枝が勤める弁当屋に出向く。そこで、吉沢が現在立ち上げている会社は、岡本運送を引き継いで独立した会社だと聞かされる。加えて、竹中を疎んでいたはずの吉沢が竹中と一緒にスナックへ出入りしていた情報も入る。吉沢が怪しいと思い始める冴子。しかし、吉沢には確固たるアリバイが証明されていた。


 糸口がみつかったかと思うと消え、目ぼしい人物にはアリバイがある。そんな煮詰まった状況の中、冴子はある重要な事実に気付く。それは、岡本社長が殺された日に、誰一人として彼を目撃している者がいないということだった・・・。


 この事実は一体何を示しているのか?やっぱり犯人は直美なのか?それとも・・・。事件の真相は切ないまでに、子を慮る母親の深い愛情に関わってくる・・・。