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第178回
刑事吉永誠一・涙の事件簿2
帰れない遺骨

テレビ東京 12/15(水)20:54〜22:48
BSジャパン 12/12(日)21:00〜22:54
原作
黒川博行「ドアの向こうに」(東京創元社)より
脚本
田子明弘
監督
赤羽博
キャスト

吉永 誠一
吉永 照子
古川 総次郎
古川 悦子
佐伯 和久
深町 剛男
小沢 慎一
相沢由夏
木島刑事
望月 哲也

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船越英一郎
中山忍
左とん平
秋本奈緒美
布施博
大杉漣
林泰文
仁藤優子
渋谷哲平
金田明夫
あらすじ

 神奈川県警捜査一課の吉永誠一は、仕事一筋の熱血刑事。しかし半面、家族を大切にする愛妻家でもある。非番のある日、久しぶりの休日を家族と過ごしていると携帯電話で呼び出され、殺人現場へと急行する。


 男の死体が発見されたのは建設中のビルの工事現場。布団袋に入れられ、コンクリートを流し込んでいるビルの基礎に投げ込まれていた。遺体は胸の前で両手を組み、その手にはノミが握られていた。司法解剖の結果、遺体は死後1週間か経過しており、凶器のノミで心臓を刺されてほぼ即死状態だった。殺された古川総次郎は、8日前に入院していた小田原の病院から抜け出し、捜索願が出されていた。古川は肺がんで余命わずかだったという。


 早速、殺された古川の娘・悦子が呼ばれ、身元確認が行われた。しかし、悦子は父親の遺体引き取りを拒んだ。その裏にはある事件が関連していた。古川は10年前、酔っ払って勤めていた会社の社長と口論になり、階段から突き落とすという傷害致死事件を起こしていた。そして、その3年後には失踪。残された妻は苦労の末、5年前に死亡していた。そのためか、悦子は父親を激しく憎んでいた。


 遺体の両手が組まれていたことから、殺害は近親者の可能性があると睨んだ吉永は、聞き込み調査を開始する。その結果、古川が起こした10年前の事件が原因で、悦子が離縁していたことが判明する。


 捜査が徐々に進む中、現在は鑑識課に所属する吉永の後輩・三上が別の捜査の相談を持ちかけ、吉永をある高層マンションの一室へ連れて行く。昨夜、そこで男女が青酸カリを飲んで死んでいるのが発見されたという。部屋のドアには鍵とチェーンが掛けられていた。窓には鍵が掛かっていなかったものの、ベランダから逃げることは不可能に思われた。一見、心中自殺のように見えたが、女の携帯電話がなくなっているのを不審に思った三上は、吉永に捜査を依頼する。他の事件に首を突っ込むことをためらう吉永だったが、その部屋から古川殺害の記事が切り抜かれた新聞が発見され、二つの事件は繋がりを見せ始めた。


 マンションで死んでいたのは、クラブのホステスの池内彰子、そしてホストの太田慎哉で、二人は恋人同士だった。聞き込み調査を進めるうち、彰子の同僚が事件の直前に彰子と携帯電話で話をしていたことが分かった。その時、彰子は部屋におり、「お客さんが来た」と言って電話を切ったという。そして、古川が殺害された日、彰子は店を休んでいた。


 一方、太田の銀行口座には150万円もの不審な入金があり、部屋からは建築関係の雑誌が見つかった。雑誌にはいくつもの折り込みがあり、それはすべて佐伯和久という設計者が手掛けた建物のページだった。


 その後、病院から抜け出した古川が甲府に向かったという事実を掴む。そして甲府には佐伯の別荘があった。タクシーの運転手から夜11時に古川を佐伯の別荘で降ろしたという証言を得るが、捜査令状が取れず捜査は行き詰まる。しかし、何とか自力で別荘に潜入した吉永は、そこで真新しい畳と電話の履歴を目にする。古川が殺された夜、この別荘から誰かが古川悦子に電話をしていた。さらに、佐伯は悦子の別れた夫だったことが判明する・・・。


 二つの事件が重なり、錯綜する愛と憎しみが一つに繋がる時、事件の真相が明らかになる…。吉永誠一は、複雑に絡み合う人間関係を解きほぐし、真犯人を突き止めることができるのか!?