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第179回
時効〜特命刑事・徳田左近

テレビ東京 12/22(水)20:54〜22:48
BSジャパン 12/19(日)21:00〜22:54
原作
西村寿行「原色の蛾」(徳間文庫)より
脚本
岡芳郎
監督
小田切正明
キャスト

徳田 左近
中岡 正範
新庄 彩子
原田 康行
菅沼 圭一
森 逸見
源馬 文人
神崎捜査官
徳田 幸子
柳沢 真里

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西郷輝彦
西村和彦
美保純
勝村政信
嶋田久作
未來貴子
平泉成
デビット伊東
今村恵子
真瀬樹里 
あらすじ

  警察庁捜査1課の徳田左近は、特別処理係長として日本全国の未解決事件を手掛けている。徳田はたった一人で2年間に3件の迷宮入り事件を解決に導き、周囲からも一目置かれる存在となっていた。しかし、そんな徳田にも未だに解決できない事件があった。


 15年前、警視庁に在籍していた徳田は、「世田谷美容師殺人事件」を担当していた。郷里を離れて東京で美容師見習をしていた植野美紀が、公園で絞殺死体となって発見された。事件現場で変わり果てた姉の姿を見た被害者の弟は「絶対殺してやる」と復讐を口にし、徳田はその弟に「犯人を必ず捕まえる」と誓った。しかし、その約束は未だ果たせずにいた。そして、事件はあと6日で時効を迎えようとしていた。


当時、現場の周辺では若い女性のレイプ事件が相次ぎ、捜査本部は同一犯の犯行と見て捜査を開始した。しかし今回の事件にはレイプの痕跡はなく、徳田は別人の犯行ではないかと睨んでいた。ところが上層部はその意見を聞き入れなかった。やがてレイプ事件の犯人は逮捕されたが、植野美紀を殺した犯人ではなく、いったん後手に回った捜査の遅れを取り戻すことはできなかった。
 事件があと6日で時効を迎えようとしていたある日、徳田のいる警察庁に神奈川県警から中岡正範という警部補が転属されてくる。


中岡はノンキャリながら、将来の幹部候補として経験を積むために警察庁へ配属されたエリートだった。デスクで15年前のファイルをめくる徳田を、冷めた目で見つめる中岡。この中岡こそ、じつは15年前の殺人事件の被害者、植野美紀の実の弟だった。不甲斐ない警察に業を煮やし、自らの手で犯人を探し出すため、刑事となっていたのだ。


 15年の歳月に埋もれてしまった過去を掘り起こすのは不可能なように思われた。しかしその矢先、宮崎で人身事故を起こした原田康行という男の指紋が、15年前の事件の指紋と一致した。宮崎へ急行したい中岡は、休暇が取れないなら辞職すると言い残し、飛び出していく。執念を燃やして原田を追う中岡は、すでに刑事ではなく、憎しみの塊と化していた。徳田はそんな中岡とともに宮崎へ向かう。


 しかし二人が宮崎に着いた時、すでに原田の姿はなかった。即日釈放となった原田は、職場に郷里の鹿児島県指宿へ帰ると話して仕事を辞めていた。二人は鹿児島へ駆けつけ、鹿児島県警指宿署の協力を仰いで県内に指名手配をかける。しかし、時効成立まであと4日と迫っている中での逮捕は不可能と思われた。また、既に両親が他界して肉親のいない原田が、なぜこの町へ戻ってきたのか、そして本当にこの町にいるのかさえ疑問だった。


 徳田は捜査を県警に任せて連絡が入るまで待とうと、のんびりとビールを飲みながら夕暮れを見つめていた。しかし、時効が刻一刻と近づく中、中岡は焦っていた。「あんたには所詮は他人事だ」と言い捨てる中岡。翌日から二人も聞き込みを開始するが、そのあとを尾行する指宿署の刑事の姿があった。管轄地域内でよそ者に出し抜かれるのを恐れた、鹿児島県警刑事課長・菅沼の差し金だった。


 やがて県警は、原田が女連れで不動産会社を訪れたことを掴む。原田は庭付きの一戸建て住宅を探しており、庭に薩摩柘植を植えたいと話していたという。この地方では娘が生まれると薩摩柘植を植え、嫁ぐ時にその木で櫛を作って持たせる慣わしがあるという。


 翌日、事務所を再度訪れるという原田を待ち構えるが、手柄を横取りされることを恐れた県警の失態で、もう一歩のところで原田を取り逃がしてしまう。迫る時効の期限。焦るあまり無謀な行動を繰り返す中岡…。果たして徳田は原田を時効前に捕まえ、15年前の中岡との約束を果たすことができるのか!?