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第189回
人情刑事 宮本清四郎
死を招く山百合

テレビ東京 3/30(水)20:54〜22:48
BSジャパン 3/27(日)21:00〜22:54
原作
笹沢 左保『山百合殺人事件』より
脚本
石倉 保志
監督
大井 利夫
キャスト

宮本 清四郎(巣鴨北署巡査長)
佐々木 冬彦(巣鴨北署署長)
川名 弥生(フラワーショップ経営)
川名 綾子(弥生の娘)
村木 明代(久世家の家政婦)
井出 陽太郎(KR電機営業部長)
西田課長
井出政枝
室田警部補
久世 竜蔵(KR電機社長)

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愛川欽也
沢村一樹
酒井和歌子
菊池麻衣子
高畑淳子
天宮良
ベンガル
中村綾
菊池隆則
樋浦勉
あらすじ

巣鴨北署巡査長・宮本清四郎は、現場一筋40年の人情派刑事。朝、巣鴨の商店街でひったくりをした初老の男を捕まえた清四郎は、署内で尋問をしていた。


その頃、刑事課では35歳の若さで本庁の捜査1課から異動となり、巣鴨北署署長に就任したエリート、佐々木警視正の訓示が始まっていた。佐々木は遅れてやってきた清四郎を叱責し、清四郎はそんな佐々木に反感を抱く。


ある日マンションの一室で井出政枝が死体となって発見される。室内を物色した様子はなく、政枝は頭部を殴打されて死亡していた。第一発見者は政枝の実父で、KR電機を一代で大企業に育て上げた伝説の経営者、久世竜蔵。近くで商談があったため井出家を訪れたところ、家の鍵が開いており、政枝がリビングで倒れていたという。


KR電機で営業部長を勤める政枝の夫・井出陽太郎は、前日の夕方、友人の小野川正彦、杉森勇と一緒に車で出かけてから連絡が取れなくなっていた。政枝と陽太郎は結婚して約1年の新婚で、周囲の話からも夫婦仲は良かったという。


死亡推定時刻は前日の午後8時30分から9時30分の間。事件当日の夜8時45分、竜蔵は酒を飲んでうたた寝をして、家政婦の村木明代に起こされていた。自宅から現場までは車で1時間はかかり、明代の証言からも竜蔵のアリバイは成立した。


現場からは政枝の携帯電話だけがなくなっており、通信記録から夜7時には夫の陽太郎にメールを送っていたことが判明する。しかし、清四郎はリビングに飾られたサクユリが気になっていた。室内に飾られた花はどれも造花で、本物の花はサクユリのみ。サクユリは伊豆諸島でしか見られない珍しい花で、しかも6月から7月にかけて開花し、この時期に咲いているはずのない花だった。なぜリビングにだけ本物の花が、しかも時期はずれのサクユリが飾られていたのか?事件の真相はサクユリだけが知っているかに見えた。


夜になってようやく陽太郎が帰宅するが、「前夜は河口湖にある友人の別荘に泊まっており、午後7時に別荘に到着してからずっとそこにいた」「夜7時過ぎに政枝からメールを受け取り、折り返し電話をしたが電源が切られていて繋がらず、その後、仕事の電話が入らないようにと携帯電話の電源を切ってしまっていた」と話す。しかも、政枝から受信したメールも消してしまったという。


その後、清四郎は久世家の家政婦の明代から、政枝と陽太郎にそれぞれ愛人がいたことを聞き出す。政枝は行きつけの美容院の経営者・吉村亨と不倫をしていたのだ。


そんな中、吉村が陽太郎を夜の神社に呼び出し、なにやら密談を交わす。張り込んでいた清四郎は、二人が別れたのを見計らい、吉村を尋問。吉村は陽太郎を脅迫していたことを自白する。


事件当夜、9時に政枝と密会の約束を交わしていた吉村は、井出家を訪れた際に玄関から慌てて出てくる陽太郎の姿を目撃していた。その後、吉村は家の中で倒れている政枝の死体を目にし、その口止め料に1,000万円を脅し取ろうとしていたのだった。


捜査が進むうち、陽太郎の友人の小野川と杉森の会社が、2年半前、陽太郎が子会社からKR電機へ移ってから業績が伸びていることが明らかになる。大学時代からの友人だという3人の関係に警察の目が向けられるなか、杉森が何者かに刺殺される。一体誰が何のために…?事件の鍵を握るサクユリ…。清四郎は地道な捜査で、その悲しい過去を暴き出してゆく。