北京オリンピックメインキャスター記者発表 (08/5/20)
ph
草野仁(以下草野)
こんにちは、草野仁でございます。アナウンサーとしてスタートしましてNHKに18年在籍しました時に、モントリオール、レイクプラシッド、ロサンゼルス、サラエボと4大会放送にタッチしてまいりました。
NHKを退社しました後も、ソウルオリンピックも取材にまいりましたし、あとラジオの放送として毎日バルセロナを追いかけました。ずっと情報番組にかかわってオリンピックは大変強い関心を持って見つめてきたと言えると思います。そういうところで、テレビをご覧の皆さまにとって、様々に展開されていく名場面、名シーンその背後に潜める要素が私たちの放送を通じて、テレビの前の皆さまが「よく分かったぞ。お前たちいいことを取材して教えてくれたな」と、
時間帯は中国ですので(日本と)基本的に変わりませんが、放送を見てくださった方が翌日会社など色々な集まりの所で、「昨日テレビ東京の放送でこんなことを言っていたけれど、なかなか面白かったな」と言っていただけるような、そういう放送に一歩でも近づけるように努めてまいりたいと思います。皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

荒川静香(以下荒川)
皆さまこんにちは、この度メインキャスターを務めさせていただくことになりました、荒川静香です。
競技を伝える立場からオリンピックに携わることができ、非常に光栄ですけれども、アスリート目線で、一視聴者としてオリンピックを生き生きと伝えられればと思います。
夏の競技に関しましては素人的なところもありまして、至らないところもあるかと思いますが、みなさんと一緒にオリンピックを応援していきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。


大橋未歩(テレビ東京アナウンサー)(以下大橋)
北京オリンピックのキャスターとして、お2人をサポートさせていただきます、テレビ東京アナウンサーの大橋未歩です。
前回のアテネオリンピックは、毎日のようにメダリストインタビューをしまして、確かに寝不足にはなりましたが、非常に幸福な3週間でした。
そして、様々な選手を取材してまいりましたが、北京オリンピックは、ある意味頂点を極めた選手にとっては「集大成にしたいんだ」とおっしゃる選手がけっこういらっしゃるんですよね。
なので、競技としてはもちろんのこと、人生の節目として北京オリンピックを迎える選手もたくさんいますので、その人生の節目に視聴者の皆さまも立ち会っていただけるような、そんな思いで放送してまいりたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

前田海嘉(テレビ東京アナウンサー)
私、前田海嘉もおよそ一ヶ月にわたり、北京での取材に参加させていただくこととなりました。2年目でこのような大きなチャンスをいただけたことを幸福に思うとともに、私にとって初めてのオリンピックということで、緊張と不安がないといえば嘘になりますが、その分、いっぱい取材をして現地からの情報をたくさんお伝えできればと思います。
よろしくお願いいたします。


Q.3人にお伺いします。これから北京オリンピック応援合戦になると思いますが、テレビ東京の放送でここは違うという意気込みを教えてください。

草野
放送に臨む姿勢としては「そこにスポーツアスリートありき」ということだと思うんですね。その方々が世界の第一線にたどりつくまでにどのようなご苦労をなされ、どんな思いで臨み、どんな結果になったのか。その部分がテレビを見ている方に、ずっと見ているとなんとなくわかった、いやこの人がこういう風に頑張ったなど、勝負の本質に関わる部分をしっかり、非常にやさしい言葉で解析的に私たちがお伝えしていくっていうことが、真の務めだと思うんです。
そうすれば見ている方々もスポーツの面白さ、すごさ、楽しさ、すばらしさを自然に分かってくるのではないかと、その方向を目指してがんばっていきたい。
他の局との違いというのであれば、そういうところはとりわけきちんとやっていけたらなと勝手に思っております。

荒川
お伝えするからには、その選手のがんばっている姿、一つでも上に一つでもいい記録をというのはどの選手も思っていますので、そういった選手のひたむきな姿、そしてアスリート目線で少しでも伝えられるように務めてまいりたいと思います。
どの局に対してもというのはないですが、できるかぎり与えられた伝えるという立場から、スポーツを伝えていきたいと思っています。

大橋
テレビ東京の強みとしましては「伝える側のスペシャリスト」である草野仁さん、どの選手も"のどから手が出るほどほしい金メダル"をとられた荒川さんがいらっしゃるということ、そんな説得力のある放送はないのではないかと個人的には思っていますので、それをサポートできるように、私は足でネタを稼ぎたいと思っております。


Q.草野さんにお伺いします。オリンピックを担当するのは今回で7回目ということですが、選手に何かアドバイスをされるとしたらどんなアドバイスをしてあげたいですか?

草野
ベストコンディションがきっちりはまるような形で、ぜひ、いい調整をして試合に臨んでいただきたいなと。持っている力を発揮するにはそういうところでないといけないわけですから、そのコンディションづくりというのを徹底的にいい形で本番に臨めるようにしていただければと、ただそれだけです。


Q.キャスターとしての楽しみは?

荒川
アスリートとしてオリンピックに参加してますとオリンピック全体をみることがなかなかできないのですが、こうして全体的に見られるチャンスをいただいた限り、アスリートが普段どのようにして過ごしていたのか、自分以外の選手がどのような調整をしているのかというのを垣間見れるのが楽しみなところですけども、正直自分が出るオリンピックよりもはるかに緊張しております。それは自分のことを自分の言葉で伝えることは簡単ですけど、選手が本質で思っていないことを伝えてしまったり、アスリート目線ということで勝手に間違ったことを伝えてしまわないようにということがあるので、非常に緊張しております。


Q.過去のオリンピックで印象に残っているシーンと、今回注目している選手およびその理由を教えてください。

荒川
鮮明に覚えているオリンピックシーンは、鈴木大地さんのバサロのシーン。そのとき水泳をやっていたので、フィギュアスケートを始める前にそのシーンを鮮明に覚えていますね。あとは高橋尚子さんの金メダルのシーンですとかいろいろありますけども、選手がいい顔してプレーをしている姿というのは非常に記憶に残っていますね。そのメダルを獲った瞬間やゴールをした瞬間よりも、そういったイキイキとしたプレーをしている姿に印象を深くもちました。
注目の競技は、個人的にもお会いした選手も何名かいますけども、やはりレスリングですとか柔道に非常に期待している、というよりも応援してしまうという立場で見てしまいそうな気がします。


Q.個人的なお付き合いをしている選手

荒川
吉田沙保里さんですとか、番組で浜口(京子)さんとかにお会いして、普段のチャーミングな印象とは違って、ひとたび競技に入ると戦う顔になる瞬間のギャップが私は好きで応援してしまいますね。


Q.特に注目している選手とその理由を教えてください。

草野
日本国民が「この人が金メダルを」と期待なさっている競技ももちろん注目しております。ただそれだけではなくて、当然二連覇がかかっている吉田沙保里さん。無敵といわれていて、大会前に連勝記録がストップするということがありましたけども、これも色々と聞いてみると、吉田対策を徹底的にして、吉田の弱点をえぐりだそうと外国人勢の努力の中から生まれたもの。タックルの中に入ってくるときにどこか「色」が出る。その「色」を見つけだすということで、その作戦が成功したと言われておりまして、オリンピック本番でその外国人勢の徹底研究をどういう形で跳ね返して、私はおそらくまた金メダルをほぼ間違いなくとれると思っているんですけども、それをうまい形で自分のものにしていくかっていうことにも注目していますし、同じレスリングの伊調姉妹の活躍も気になりますし、アニマル浜口さんの愛娘であります京子さんは、片腕で35kgのバーベル、ダンベルを持っていろいろトレーニングをなさるそうです。男でも35kgをうまく操作できる人はほとんどいないですけども、そういった鍛錬がどのように生きていくのかなど、いろいろと細かく注目している点が他にもあります。

大橋
すべてですが、あえて言わせていただくと、柔道81kg級の小野卓志選手です。この間のアジア選手権でやっとの思いで五輪出場の枠をとったわけですけども、そのときにやはり寿命が縮む思いで、あまりのストレスで一週間前に頭の一部分だけに白髪がバッとでてしまったらしいんですよね、それだけのストレスを味わって地獄をみたら、北京オリンピックは泣くかもしれないとおっしゃっていたんですよ。もしかしたらそれが功を奏して、北京オリンピックでイキイキとした試合を見せてくれるんじゃないかと思っております。