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テレ東
100均やホームセンターで部材を購入しての「理想の部屋づくり」市場が拡大している動きを捉え、これまでになかったDIY商品や内装材を開発、新規事業に挑む企業を追う。
大阪の中小企業「平安伸銅工業」が開発した「ラブリコ」
壁や天井に釘やネジを打たなくても、既成の木材と組み合わせて簡単に仮設の柱が立てられるという。安伸銅工業はもともと「突っ張り棒」などが主力商品だったが、価格競争で業績が停滞。そこで、3代目の竹内香予子さん(35)が、自社の技術を使った新たな事業ができないかと、女性でも簡単に使える商品を開発。
その使いやすさとデザイン性が注目され、順調に売上を伸ばしているという。竹内社長は、このDIYパーツを会社の新たな収益の柱に育てようと、新たに動き出した。
埼玉県・和光市に本社を構える内装材メーカー「みはし」
これまでは主に建設会社や工務店など業者への販売を行ってきたが、個人で部屋づくりをする人が増えている動向を捉え、一般消費者に向けたDIY商品のシリーズを立ち上げた。古材を集めたボードや杉を塗装した板材などの商品があり、両面テープや木工ボンドで貼るだけで、簡単に部屋をカフェ風やホテル風に変えることができる。
しかし、自社ホームページでの販売開始から間も無く、大きな壁にぶつかった。業者の間では実績がある「みはし」だが「個人消費者」にとっては無名の会社。売り上げは伸び悩んだ。
担当の森さんは、まずは1例でも個人宅での実績を作り、それをPRの材料にする必要があると感じていた。そこに、意外な販路の情報が...
国産デニム発祥の地、岡山県・倉敷市児島
ここに本拠を構えるジャパンブルーは、いまも国産に拘るデニムの会社だ。社長の真鍋寿雄さん(63)は児島のモノづくりを絶やさぬために日本製の高品質デニムを海外に売り込む一方、衣料品以外へ使い道を拡大することで地域産業を守ろうと動き始めていた。
そのジャパンブルーが去年新たに開発したのが、デニムの特徴である経年変化、いわゆる「色落ち」をあえてさせず、耐久性を大幅に高めた「シン・デニム」。
この新たなデニムを使って内装業界に革命を起こそうと打って出た。その行方は。