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現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」。3月27日火曜日の放送では、ブームの兆しを見せるDIY商品や内装材関連の最新事情にスポットをあて、「理想の部屋づくり」市場で新規事業に取り組む企業の挑戦を追いかける。
DIY商品の新ブランドを空き家物件でアピール
自分の部屋を自分らしく飾るDIYブームの盛り上がりとともに、工具や材料を扱うホームセンターの数と規模も拡大。現在は4兆円市場にまで成長している。日用品の製造販売メーカー・平安伸銅工業が手掛ける「ラブリコ」は、壁に穴を空けずに壁面収納が実現できるアイデア商品で、消費者の人気を集めている商品の一つだ。
こうした一般ユーザー向けのDIY商品に可能性を感じ、業務用では老舗の内装メーカー「みはし」も一般向け新商品の開発に乗り出している。みはしが昨年からネット販売を始めているのが「ハンサムスタイル」というDIY商品の新ブランド。取り付け作業を簡素化した「カラーボード」や「ウッドパネル」などのラインアップは、老舗ならではの技術力も盛り込んだ自信作ばかり。しかし、販売開始から2ヶ月で販売サイトへのアクセス数が急落し、販売数が低迷していた。
同社の三橋英生会長がブランドの打ち切りも検討せざるを得ない状況の中、現場は"不動産業界とのコラボ"という立て直し策を実行に移す。
デニムを使った新しい内装材を開発せよ!
一方、異業種から内装市場へ参入したのが岡山県に本社を構えるデニムメーカー「ジャパンブルー」。メイド・イン・ジャパンの同社製デニム生地は世界でも評価されており、29ヶ国で販売されている。真鍋寿男社長は学生服向けに開発した新素材「シン・デニム」の用途拡大を狙って、内装材としての試作を始める。
大手住宅メーカーの大和ハウス工業と手を組んで、分譲住宅にシン・デニムの壁紙を試験的に取り入れる目処を付けた真鍋社長。しかし、住宅用の壁紙として使うためには防炎加工などを施した上で「燃えにくい」という国の認定を取得することが必要となる。デニムは本来燃えやすい特性の生地で、防炎加工によってデニムが持つ質感や風合いという魅力を失うことも懸念される。同社は壁紙の特殊加工の会社とともに試行錯誤を繰り返し、防炎と質感を両立させた「燃えにくいデニム」の完成を目指す。
自社の強みを活かしながらDIYや内装の市場に挑戦する――そんな彼らの奮闘に密着した「ガイアの夜明け」は、今日夜10時から放送。どうぞお見逃しなく!