AIで自分を複製!10人作れば儲けも10倍?:ミライダネ
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テレ東
バーチャルリアリティーや人工知能、私たちの生活をどんどん便利にしてくれる最新技術の数々。開発に携わる企業や人々に、まだ知らぬそのスゴさや、未来への展望に迫る「ミライダネ」(毎週土曜夜10時30~)。最終回となる3月31日(土)は、「AIが人間になっちゃう! で仕事もサボれちゃうかも!?」を放送。日々目覚ましく発展し続ける人工知能の現状と未来を紹介する。
東京・江東区にあるベンチャー企業・株式会社オルツへ。米倉千貴社長を訪ねると「弊社の代表になります」と、目の前に現れたのは、大きな画面に映し出された男性の姿。少し変な喋り方のこの男性は「パーソナルAi」といって個人の人格をコピーし再現する人工知能だという。
オルツが開発する人格を再現した人工知能。本当に人格をコピーしているのか、出張中の米倉社長ご本人と人工知能に「最初の印象でイケメンですねと思ったんですよ」と、同じ質問をする。
本物の社長「あはは、そんなことないですが、ありがとうございます」
人工知能「あはは、そんなことないですが、ありがとうございます」
では、次に質問のレベルを少しあげてみることに。本物の社長と人工知能、それぞれに「最近どこかに行きましたか」という質問を繰り返す。
本物の社長「最近、遠方ですと金沢行きました。それは仕事です。街並みが綺麗でごはんもおいしかったです」
人工知能「遠いところですと金沢に行きました。仕事で行きました。街の風景や食事がおいしかったです」
なぜ同じ受け答えが可能かというと、社長自身のフェイスブックやチャットでのやりとりを数年間分、人工知能に与え、癖や個性を学ばせた結果だという。社長は最初に日付、次に場所、そして目的という順番で話す癖があり、人工知能はこの流れを学習していたのだ。
どうしてこのようなAIを作ろうと思ったのか、本物の社長こと米倉社長を直撃。「自分自身を10人複製できれば、儲けも10倍になるのでは?」という発想から、開発をスタートさせたのが、自分の個性を再現した人工知能。そして、ゆくゆくはこの技術を進化させ、個人をPAI(パーソナルAi)で復活し、重要な岐路に立たされた時などにさまざまな知恵を借りたり、活用できればと考えているそう。
ほかにも、今まで見たことのないようなAIが続々登場。大学で研究されている「人間のように空気を読んで振舞うAI」や、赤ちゃんロボット「だいごろう」を育てるイクメン教授など、果てなく進化し続ける人工知能の今に迫る。