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「私、失敗しないので」という名医はいない:カンブリア宮殿特別篇

「カンブリア宮殿」最新医療スペシャル

「私、失敗しないので」という名医はいない:カンブリア宮殿特別篇

ビジネス

テレ東

2018.4.18 カンブリア宮殿

いま注目の経営者や人物に村上龍と小池栄子が迫る「カンブリア宮殿」。3月22日放送の「人生100年時代に光を灯す!すご腕ドクターの最新医療スペシャル」に登場したのは、細い管を心臓の血管に入れて血流を回復させるカテーテル治療の第一人者、千葉西総合病院院長の三角和雄さん。「カンブリア宮殿特別編」では、番組で放送されなかった三角さんのトークを映像と記事で公開する。


心筋梗塞は心臓の筋肉に血液を送る血管が詰まる病気で、狭心症はその手前の状態を指す。そうした心疾患は日本人の死因の第2位。実に年20万人が亡くなっている。三角さんが率いる千葉西総合病院は、同時に6人の患者を治療できる「カテーテルスタジオ」を持ち、心臓のカテーテル治療数は年3000例を超え8年連続で日本一となっている。



これだけは知っておきたい狭心症の前兆


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小池:私たちが普段の暮らしで絶対に見過ごしちゃいけない自覚症状にはどういったことがありますか?


三角:狭心症にフォーカスを当てて話すとすれば、簡単に言えば4つ気をつけていただければいいかと思うんですね。1つは、速く歩く。この電車とかバスに乗ろうと思って駆け出す。ジョギングであってもいいし、それからマラソンであってもいいし、それから犬を連れて散歩している時にちょっと速く歩く。その時に痛いんじゃないんですよね。胸の真ん中あたりがギューッと締め付けられるとか重くなる。人によっては首とか歯に響く。あるいは背中に響く。休めば良くなる。それが特徴なんです。他にどういう場合があるかというと坂道とか階段、自宅の階段を登ると、もう苦しくて登れない。それから「よっこらせ」と重いものを持つ。特に多いのは布団の上げ下げですね。ショッピングセンターかなんかで重いものを持って歩くとか。そういう時に出やすい。最後はやっぱり、ちょっと誰かと言い争いをしたり。平たく言えば、早歩き、階段、坂道、重いもの、誰かと口論するとかね。そういう時にギューっと締め付けられる、何か乗っかっている感じがする。重苦しい。圧迫される。で、休めば良くなる。これが狭心症の特徴ですね。


村上:痛みは関係ない?


三角:痛いという表現をされる方もいるし、痛いんじゃなくて重苦しいとか圧迫される。


村上:なんか乗っているような感じですか?


三角:そうです。


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カテーテル治療が患者にやさしい4つの理由


小池:研修医時代にカテーテルと出会い、結局カテーテルのスペシャリストになられるわけですけども、カテーテルのどこが魅力的だったんでしょうか?


三角:カテーテルそのものに惹かれたというよりは、要するに患者さんにやさしい治療ができるという点ですよね。大きく分けて4つメリットがあると私は思っています。1つは傷口が小さい。大きい手術みたいに全身麻酔もしないし、傷口も小さいので患者さんへの肉体的負担が圧倒的に少ないですね。その次にですね、痛くないですよね。胸を開いたりすると、とにかく痛い。


村上:確かに


三角:痛いのは嫌ですよね。


小池:はい、嫌です。


三角:精神的な負担がないですよね。


小池:はい。


三角:それから、入院期間が短い。ということは、医療コストが非常に安い。そうすると患者さんの負担も少ないし、仕事を休む期間も少ない。ですから、経済的負担が少ない。あとは社会的な負担、例えば1泊2日だったら、極端な話、土日しか休めない人でも土曜日に来て治療すれば日曜日に帰って、月曜日から働ける。そうすると、肉体的負担、精神的負担、経済的負担、社会的負担、この4つの負担がなくなれば非常にメリットが大きいんじゃないかと。これからは患者さんにやさしい治療が主流になっていくんじゃないかと思ったんですね。


村上:カテーテルでできることに興味を持たれたわけですね。


三角:ただ、カテーテルが全部できるわけではありません。例えば心臓の血管3本のうち、全部カテーテルをするのは非常に危ない。しかし高齢で、とても心臓手術はできないという場合はですね、1本だけ、真ん中の血管だけ、当院でやっている傷口の小さい手術で治療して、あとはカテーテルというハイブリッド治療というのがあるんですね。それこそ90歳ぐらいの人でも、傷口がほとんど残らないし、体にほとんど負担が残らない形で治療することができるんですね。そういうのもカテーテルの魅力ではあると思います。


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「私、失敗しないので」という名医はいない


三角:これは全く大丈夫だろうと思う症例に限っていろいろトラブルがあって、これは大変だと思った治療ほど意外とうまくいくんですね。もう絶対ピンチだと思っている時に意外とうまくいったり。有名な先生が仰っていますけど、人知を超えた何かがある。ですから院長室には必ず神棚があるんです。


小池:そういうものなんですね。


三角: 私も神社仏閣が好きで、必ずお墓参りに行きますし。意外とそういうところがあるんですよ。


村上:なんか分かるような気がする。


三角:だから自分の力を100%信じないことです。


小池: 「『私、失敗しないので』なんて言う名医はいない」と仰っていましたしね。


三角:それはない。いない。必ず失敗するものだと思って対処をする。よく言うのは、患者さんに説明しますけど、簡単という言葉を使っちゃいけませんよと。簡単と言うところに必ず油断があるんですね。ですから、世の中に簡単な手術というのはないと思ってくださいと。そういうものは存在しないから。普通か難しいかだと。あなたのは簡単じゃないですよ。普通ですよと。難しくはないと思いますが、普通です。でも簡単じゃありません。そういう言い方を必ずして、弟子にも絶対に簡単という言葉は使うなと言っているんです。簡単と言ったらやっぱりどこかに油断がある。


次回の「カンブリア宮殿」は4月19日(木)夜10時00分~10時54分放送。「地元客が熱狂! 元祖・鉄板ハンバーグ店 存続の危機から復活した感動の逆転劇!」をお届けする。


本編を見るなら、「ビジネスオンデマンド」へ!

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番組情報INFORMATION

カンブリア宮殿

カンブリア宮殿

多彩なゲストを迎え、村上龍が日本の今を切り取るトークライブ。

放送日時:テレビ東京系列 毎週木曜 夜10時

出演者

【ゲスト】慶應義塾大学医学部教授 坪田一男 千葉西総合病院院長 三角和雄 【メインインタビュアー】村上龍【サブインタビュアー】小池栄子

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