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テレ東
命にかかわる病気や事故に見舞われたとき、助かるかどうかの瀬戸際で腕のいい医師に診てもらえるかというのは重要な問題だろう。
手術の際のちょっとしたミスが患者の命にかかわるため、医師の手技には失敗が許されない。
少しでもその精度をあげるために、医師は日頃から手技を磨くトレーニングが必要なのだ。
今回の「トレたま」は、そんな医師たちの技術向上につながる製品を紹介する。
心臓の形に整形されたこの透明な物体からは、ドックンドックンと音が聞こえる。
作ったのは、3Dプリント事業を手がける企業・株式会社JMC。この会社の技術に目をつけた大阪大学との医工連携のプロジェクトだ。
「ドクターに、(手術するための)手技をトレーニングしていただくキットです」と説明するのは、JMCの祐川直さん。
心臓の異常がある場所を調べるときに、足の付け根にある大腿動脈からカテーテルという細長い管を入れて注入した薬品の流れ方を見るという方法がとられるが、このキットでその練習ができるという。
北村まあさキャスターがキットを使って体験してみた。
心臓のくぼみの部分を示すこの赤い丸の箇所にカテーテルを入れる作業で、映像を見ながらくるくるとカテーテルの先端を手元で動かしているのだが、これがなかなか難しい。実践の手術であれば、ミスが患者の命にかかわるかもしれない手技だ。
管がしっかり入ったら次は薬品に見立てた色水を注入していく。すると、このようにしっかりと血管の中に流れているのが目で見て確認できるようになっている。
脈拍の速さも調節できるので、さまざまなタイプの患者に合わせた練習が可能だ。
「おそらく初めて手術に臨む先生がたは、かなりのトレーニングを行ってからでないと患者さまに危険が伴うので、こういったトレーニングキットを使っていただきたい」と祐川さん。この商品、心臓部分の付け替えができて、カテーテルの手術以外にも、血管を広げる、心臓の一部を摘出するなどの練習ができるそう。実践では医師もレントゲンの平面の映像を見ながら手術するので、さらに高度な技術が必要ということだ。
このキットが普及し、全国の医師の技術が今よりも向上すれば、さらに多くの患者の命が救われることだろう。
【商品名】
HEARTROID
【商品の特徴】
ドクターが手技をトレーニングするためのキット
【企業名】
株式会社JMC
【住所】
横浜市港北区新横浜2-5-5住友不動産新横浜ビル1F
【価格】
180万円~
【発売日】
発売中
※その他、先週の「WBS」"トレンドたまご"では、以下のトレンドを紹介!
●すだれのようなフェンス"ニットフェンス"
誰でも簡単に取り付けられる、すだれのような縦型のフェンス
●押すのにコツがいる"モアレハンコ"
正しく押さないと綺麗に捺印できないハンコ
●獣が通れないマット"わたれません LIGHT"
穴がたくさん開いている獣よけのマット
●魚専用ナイフ"サカナイフ(専用シャープナー付き)"
誰でも簡単に板前のように魚が捌けるナイフ
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