がんは治る! ロボット、重粒子線...治療法が大変化:未来世紀ジパング

5月16日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング ~沸騰現場の経済学~」(毎週水曜夜10時~)は、大きな変革の時を迎えているがん治療の最前線をレポート。ロボットや放射線による治療の現場を取材し、アメリカで注目を集める最新のがん治療も紹介する。
がん最新治療が公的保険適用
がんは日本人の2人に1人がかかる病と言われているが、今年4月から日本のがん治療が今、大きく変わりつつある。今年4月から公的保険の適用範囲が拡大されたのだ。
中でも注目されているのがロボットを使った最先端のがん治療。これまでのがん手術では、胸を大きく開く「開胸手術」や、胸の横に空けた小さな穴からカメラや器具を入れる「胸腔鏡手術」といった方法が一般的だった。しかし保険適用の拡大を受けて、東京・順天堂医院では、現在、手術支援ロボット「ダビンチ」による手術が急増しているという。

手術では執刀医が操縦桿を握ってダビンチを遠隔操作する。取材班が立ち会ったケースでは、人間の手による開胸手術なら5時間もかかるところを、ダビンチによって40分ほどで終了。患者の肉体的負担が少なく、正確に腫瘍を切除できるメリットもある。そして公的保険が適用されるようになった。


愛知県豊明市・藤田保健衛生大学病院の宇山一朗医師は胃がん手術のスペシャリストで、2009年から600件以上もダビンチによる手術を手がけてきた"ダビンチ日本一の使い手"でもある。
保険適用の拡大後、別の病院で通常の手術を受けたという患者が宇山医師のもとへ駆け込んできた。取材班は手術室に同行し、宇山医師による最新型ダビンチを使った手術の様子を密着取材する。

このダビンチはアメリカの企業が開発。これに対抗するべく日本でも手術ロボットの開発が進行中だ。
ナビゲーターの鎌田靖が日本産ロボットの操作を体験する。
「切らずに治す」放射線治療 日米の最新療法
放射線治療も今、進化している。一般的な放射線治療にはX線が用いられるが、治療の最前線にはさらに進んだ重粒子線が使われている。その治療装置はサッカー場ほどの広さにもなるという。こうした重粒子線治療の技術は、日本が世界をリードしていて、実に世界10ヵ所の内、5ヵ所が日本に集中。治療費が高額だったが、日本ではこの4月から「前立腺がん」などに保険適用の範囲が広がった。
一方アメリカでは、未来を担う治療法が開発されている。光を使ってがん細胞だけを狙い撃ちにするという「光免疫療法」だ。6000人以上の医師や科学者を擁するアメリカ国立衛生研究所の施設にカメラが入る。そこに日本人の姿が...京都大学医学部卒の小林久隆さん。小林さんがこの研究所で20年以上かけて開発してきた「光免疫療法」の実力を見せてくれる。

自分自身のためだけでなく、家族のためにも知っておきたいがん治療の最新事情。今夜10時放送の「未来世紀ジパング」をお見逃しなく。
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