ビジネス
テレ東
現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」。5月29日(火)はシリーズ「マネーの魔力」の第2弾を放送。女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を舞台にした不正疑惑を昨年秋から長期取材し、多くの一般ビジネスマンも陥った"落とし穴"を明らかにする。
「30年保証」はウソだった...サラリーマン大家たちが破たん寸前
今年5月、「かぼちゃの馬車」を運営していた不動産会社・スマートデイズの破産手続きが始まった。6年前から事業をスタートした同社は、都内を中心に約1000棟のシェアハウスを展開してきたが、これらのシェアハウスはいわゆる「サブリース」という形態で運営されていた。その仕組みは、オーナー希望者が銀行から融資を受けて、スマートデイズが販売するシェアハウスを一棟買い。それをスマートデイズが一括で借り上げて入居者を募り、集めた家賃から経費や手数料を引いてオーナーに支払う...というものだ。
「かぼちゃの馬車」の場合、オーナーは銀行から平均1億円の融資を受けてシェアハウスを購入し、スマートデイズは入居率にかかわらず「30年間の家賃保証」を掲げていた。オーナーたちにとっては、空室のリスクを最小限に抑えながら安定した家賃収入を得ることができる、という点が魅力的に見えたはずだ。
だが、そもそも不動産物件としての価値は高いとは言えず、9割以上という触れ込みだった入居率も実際は4割程度。スマートデイズの経営破綻によって、オーナーが夢見た「老後の安定した家賃収入」は泡と消え、代わりに巨額のローンが残ることになった。
"強引融資"の実態を告白...驚きの「改ざんテクニック」
取材を進めるうちに、シェアハウスのオーナーの多くが頭金なしで億単位のローンを組んでいたことが判明。スルガ銀行によるオーナーへの融資の過程で、審査書類の改ざんが行なわれていたことも明らかになる。
取材班は、実際に審査書類を改ざんしたという業者の証言やスルガ銀行元幹部の内部告発などを独自に入手し、スルガ銀行の"強引な融資"の実態を追及する。
ごく普通のサラリーマンたちが老後の安定を求めて頼ったものの、その落とし穴にはまった「かぼちゃの馬車」問題の裏側に迫る「ガイアの夜明け」は、今夜10時から放送。他にも、賃貸アパート大手・レオパレス21の物件に隠された、安心・安全に関わる大きな"隠ぺい疑惑"も追及する。どうぞお見逃しなく!
昨年12月放送のガイアの夜明け「マネーの魔力 第一弾」を見るなら「ビジネスオンデマンド」へ!