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注目のAIベンチャー創業者を勇気づけた人気声優の言葉:Newsモーニングサテライト”リーダーの栞”

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テレ東

2018.6.1 Newsモーニングサテライト

「Newsモーニングサテライト」(月~金 朝5時45分~7時5分)の人気コーナーが、話題の経営者が自身の人生や仕事に影響を与えた本を紹介する「リーダーの栞」(毎週火曜放送 聞き手は女優の宮澤エマ)だ。


AI=人工知能を開発するベンチャー企業で世界的に注目されるプリファードネットワークスの西川徹社長が登場したのは4月の放送。西川さんが東京大学の同級生だった岡野原大輔さんと4年前に創業したプリファードネットワークスに対しては、トヨタ自動車が自動運転技術を開発するため115億円を出資。さらに、インテルやマイクロソフトなど世界のIT大手も提携するなど西川さんたちの技術への期待は大きい。



人工知能は人間の赤ちゃんのように成長する


宮澤:プリファードネットワークスは何をしている企業ですか?


西川:自動車だとかロボットだとか、そういう機械に人工知能を埋め込んで賢くしていく活動に力を入れています。このおもちゃの車には人工知能を搭載していて、邪魔者がいたり障害物があってもそれを認識して避けたりしてるんですね。


宮澤:これは誰も操縦してないんですか?


西川:誰も操縦していません。自律的に機械が判断してやっています。特徴的なのは運転の仕方を全く教えてないんです。ハンドルを切ったりするわけですけど、どうやったらハンドルを切れるのかとか、そういったことを全く教えてないんです。360度ぐるっとセンサーが障害物との距離を測ったりしてるんですけど、その数字の情報が何の意味を持っているのかとか、そういったことも一切教えてないんです。運転の仕方とかデータの解釈の仕方を教えなくても機械がどんどん学習していく。動きながら覚えていく。


宮澤:人間みたいですね 。


西川:そうですね。人間の赤ちゃんは、最初は動かないですよね、ちょっとずつしか動かないのがだんだん動き方を覚えて、立ち上がる。立ち上がって転ぶようになると転ばないようにバランスを取ったり、人間は色んな状況に柔軟に対応できるような性質を持っている。そういったものを機械でも実現できると未知の障害物が出てきたとしても、正しく避けることができる。



信念を貫くことを教わった「深愛」(水樹奈々著 幻冬舎文庫)


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水樹奈々は声優としてデビューした後に歌手となり、紅白歌合戦にも6回出場した声優アーティストの第一人者。自伝である「深愛」では、デビューまでの苦労や最愛の父の死など数々の困難にも負けず、夢を信じ続けた半生を綴っている。


宮澤:「深愛」のどういったところに影響を受けたんでしょうか?


西川:もともと水樹奈々さんのファンで、今から10年くらい前に初めてコンサートに行ったんです。その時に凄く感動して、こんな凄い世界があるんだなと思って、それからファンになったんです。水樹さんは、いろんな凄いチャレンジをしていくんです。例えば西武ドームでライブをしたり、2万何千人も集まって、歌手で声優さんがソロでやることは本当に珍しいことだったんですけど、そういったことを成し遂げていく人がどういうことを考えて今に至ったのか、とても興味があったんですね。


宮澤:水樹奈々さんの声優、そして歌手としての生き方の中に、信念になるようなヒントが隠されていると思われたんですね。


西川:信念を貫くというのが非常に私自身強く受けたメッセージになります。経営をしているといろんな迷いもあるんですね、ピンチがあったりだとか、収益も上げていかないといけないけど究極的には研究開発を加速していかないといけないとか。いろんな選択肢がある中で、自分が進むと考えた道をどれだけぶらさずにいるのかっていうのは、私は経営においてきわめて重要なことだと考えているんです。信念を貫くっていうのは、理屈では分かっていてもなかなか実現できない。僕が信念を貫く上で非常に重要だったのが、水樹さんのライブとの出会いだとか、そういったものなのかなと思っています。


宮澤:ライブに行ったりすると勇気をもらうとか、自信をもらえるっていうことですか?


西川:そうですね。やっぱり音楽は凄く強い力を持っていると思っていて、その場その場で、その時にしか出せない音で、 もの凄く感動する、感銘する、心が揺り動かされる。そういった情熱みたいなものを常に持ち続け、こんなに凄いライブを実現している人が前にいるのに自分も頑張らなくてどうするんだという勇気を常にもらい続けていると。


宮澤:本から経営スタイルに影響を受けたことはありますか?


西川:本の中にいろんなことが書かれているんですけど、1つは基礎を大切にするというのが大きなメッセージとしてあるのかな。水樹さんは幼少の頃からトレーニングをずっと受け続けて、日の目を見るか見ないか分からなくても基礎をきちんとやることに情熱を燃やし続けて今に至ると。基礎は、どんなことにおいても重要じゃないかと思うんですね。
ITの分野は色んなテクノロジーがあって、これは言い過ぎかもしれないですが、有象無象の技術もあるんです。その中で技術力を見極めるって非常に難しいですし、また本当に手早く儲けるっていうのも可能な世界ではあるんです。僕らはそういう選択はしないで、あくまで技術的な革新を起こす。基礎研究から革新的なことをちゃんと実現して、その上に応用が成り立つ。そういうことを 今やろうとしているわけです。


水樹さんはデビューしてから本当に輝かしい経歴ではあるんですけど、基礎を大事にしていたからこそ、今があるんじゃないかなと。そこは強く共鳴できる。そういった基礎を大切にしていくことを学びました。


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「前例がないなら、それを作ってしまえばいい」


宮澤:「深愛」の中で特に印象に残っている個所はありますか?


西川:「前例がないなら、それを作ってしまえばいい」という所が、私がこの本を読んだときに衝撃を受けたところなんです。私自身も会社を作ったときに、会社を作るからには、これまで誰もやったことのないことをやりたいから会社を作ったわけです。大企業に入って、そこで仕事をする選択肢もあったんですけど、その企業の向かっている方向性を自分で動かすことって、それはもうトップに登りつめるしかない。


一方でベンチャー企業を作ると自分たちが目指した方向性で事業をやっていくことができる。そういうことをずっと、なんとなくは考えていたんですけど、実際に言葉にされると「前例がないなら、それを作ってしまえばいい」のを本当にやっている人が書いている。これに僕は、えらく衝撃を受けたんですね。


宮澤:他に印象に残ったところはありますか?


西川:「私自身ジャンルにとらわれることなく積極的にいろいろなチャレンジを続けたいと思っている」という後に「それはとても幸せなこと」と書いてあるんです。本当に今やっていることは楽しいんだなと。ライブとか見ていても本当に楽しいんだと思うんですけど、楽しい中で熱狂が生まれて、みんなが巻き込まれていく。その中から新しいチャレンジがどんどん生まれていく。自分自身が心の底から面白いと思うと、色んなチャレンジをどんどんしたくなるんだろうなと。


僕はずっと経営はやっているんですけど、自分自身も楽しまないといけないんだろうなって。幸せを感じて楽しいと思うと何か違った世界が見えてくるんじゃないかと。経営にはいろいろ重要なことがあると思うんですけど、私自身が重要だと思っている一つが、いかに未来を見通すか。要は見たことのない世界を見出すのを、とても重要視しているんですね。そのためには恐らく理屈で考えてもダメなんだろうなと。理屈で今これがうまくいってるから次もうまくいく、そういうことではない。何か人間しかないような情熱とか感情みたいなものを開放してあげないと見えてこない新しい世界もあるんじゃないかなと思います。



「前例のないことをやって世の中を便利にして生活を変えたい」


宮澤:プリファードネットワークスはどんどん規模が大きくなってきていますけど、今後のビジョンは何ですか?


西川:私たちはテクノロジーで前例のないことをやっていきたい。例えばマイクロソフトがウィンドウズを作って世界中にPC の概念を広げた。今当たり前のようにスマートフォンを持っていると思うんですけど、それって出てきた当時は「何だろう、これって」とみんな思ったと思うんですね。そういった世界中の人にインパクトを与えられるようなコンピュータの基本的な技術を作っていく。それでテクノロジーで世の中をどんどん便利にして、生活を変えていくことを目指していきたい。

詳しくは「テレビ東京ビジネスオンデマンド」へ!

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