世界遺産の舞台裏...巨大ビジネスの〝闇〟が明らかに:未来世紀ジパング

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7月18日(水)放送の「日経スペシャル 未来世紀ジパング」(毎週水曜夜10時~)は、30分拡大のスペシャル版。世界各地で問題が噴出している「世界遺産」にスポットをあて、登録をめぐる駆け引きなど、世界遺産にまつわる"光と闇"をレポートする。

発展か保護か...揺れる音楽の都ウィーン

世界遺産の登録は、人類の文化を後世に残していくという文化的な意義を持つ。歴史的建造物や街並み全体が対象となることもあり、日本でも各地で登録されるかどうかのニュースが注目される一方、管理する自治体などには景観の保護が義務づけられるケースがほとんどだ。

オーストリア・ウィーンは、2001年に街の中心部全体が世界遺産に登録された。モーツァルトが結婚式を挙げたシュテファン大聖堂など、17世紀から変わることのない厳かな街並みが観光客を魅了している。

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しかし現在、この景観のど真ん中に高層ビルを建設する計画が持ち上がっている。世界遺産の登録にあたってユネスコとウィーン市は規約書を交わしており、その規約書によれば、高層ビルなど歴史的景観を壊すような建造物を建てた場合は世界遺産の登録の取り消しもあり得る。生活基盤の発展を望むのか、それとも中世ヨーロッパの街並みを保護するのか、市民の意見も二分する中、現地に飛んだ取材班はウィーン市の担当者を直撃する。

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不可解な登録のウラに何が? ロビー活動の実態を追跡

自治体にとって世界遺産への登録は、観光資源として活用できるという魅力がある。登録をめぐるロビー活動も激化する一方だが、登録に至るプロセスには不透明さもつきまとう。世界遺産の登録はユネスコによって行なわれているが、登録前にはユネスコの諮問機関「イコモス」が学術的な価値を調査。建築や考古学の専門家が集まるイコモスでは、その土地や建造物などが世界遺産にふさわしいかどうか、専門家としての意見をユネスコに提出する。

昨年イコモスが調査依頼を受けたのは21件だったが、そのうち9件は「登録にふさわしくない」という主旨の意見を提出。ところが不可解なことに、最終的には21件すべてが世界遺産に登録されてしまった。

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世界遺産の登録をめぐり、その裏側で何が起きているのか――。番組では、登録の実権を握る世界遺産委員会、ユネスコに絡む汚職疑惑などを徹底取材。さらに、ナビゲーターの鎌田靖が、2013年まで日本のユネスコ全権大使を務めた木曽功氏にインタビューを敢行し、登録をめぐるロビー活動の実態に迫る。

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ユネスコの改革に挑んだ日本人の"奇跡"

世界遺産にふさわしい文化財の中には、地域紛争などによって破壊の危機に直面しているものもある。アフガニスタンのバーミヤン渓谷には6世紀に造られた大仏像があったが、2001年にイスラム原理主義組織タリバンがこの大仏像を爆破。当時ユネスコの事務局長を務めていた松浦晃一郎氏は、この行為に激しく抗議した。在任10年間で松浦氏が成し遂げたユネスコの改革を追いかけながら、彼の働きかけが起こした"奇跡"のエピソードを明らかにする。

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世界遺産の"知られざる実態"を独自取材で明らかにする「未来世紀ジパング」は、今夜10時から30分拡大スペシャルとして放送。お見逃しなく!

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