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テレ東
ゲームは時代とともに進化を遂げ、専用ヘッドセットを装着し、バーチャルの世界で自分が動くなどの「VR」もメジャーなものになってきた。そんな中、最新のゲームが集合する「東京ゲームショウ2018」にて、異彩を放つゲームのブースがあった。
そこにいたのは、段ボールを上げたり下げたりしている男性。
ハイテクなゲームが並んでいる中、かなり浮いているブースのようだが...。
この段ボールは一体? 製作者の中野亘さんに尋ねると、「これはコントローラーです」という返事が。ボタンもスティックもない、そのあたりに転がっていそうな段ボールでどうやってプレイするのだろう?
画面には、まさに段ボールを持った通行人の男性が。「しゃがんでください」という指示に従って北村まあさキャスターがしゃがむと、画面の男性もしゃがんだ。
段ボールを床につけると、主人公もしゃがんで隠れるという仕組み。この段ボールの上げ下げで主人公のスピードを調節する。
こちらの主人公、野球拳で負けて服がなくなってしまった男の人という設定で、段ボールに隠れながら無事家に帰れるか...というゲームなのだ。
通行人に見つかってしまうとおまわりさんに通報されてしまい、ゲームオーバー。
仕組みはいたってシンプル。段ボールにつけられた赤外線センサーで床との距離を測定している。プレイ自体も楽しいが、プレイしている人を見るのも面白いというこのゲーム。
なぜ製作されたのかというと、「元々WEBでアホなゲームを作るイベントがありまして、本物の箱にしたら面白いんじゃないか、もっと間抜けで面白いものになるんじゃないかなって思って」と中野さん。
大きく出て、ライバルは「ニンテンドーラボ」だそう。だが、中野さんが趣味で作っているもので、発売される予定はまったくないという。
「くだらないけどハマって、何度もやるうちに汗をかくぐらい楽しんじゃいました」と北村キャスターも大満足。
ハイテクなゲームが並んでいる中、このブースにはひっきりなしに人が来ており、海外の人もお腹を抱えて笑っていたという大盛況ぶりだったそう。このゲームでイベントをやると、本当に人が集まるのだとか。
「ニンテンドーラボ」も、デジタルとアナログとの融合がウケて大ヒットしたゲーム。技術の進化が目覚ましいゲーム業界だからこそ、今あえてアナログなゲームの需要が高まっているのかもしれない。
【商品名】
箱だけのブルース
【商品の特徴】
コントローラーが段ボール箱のゲーム機
【発売日】
発売予定なし
※その他、先週の「WBS」"トレンドたまご"では、以下のトレンドを紹介!
●柱の傷を持ち運び!?"hashirano-kizu"
分解・組み立てが簡単、賃貸でも後付け可能。子どもの成長を刻む"柱のキズ"を開発
● バネ職人の洗濯ばさみ"まじかるピンチ"
この道62年のバネ職人が開発した、軽い力で大きく開き、しっかり止まる洗濯ばさみ
●物に言葉を与える台座 "STARGE(スタージュ)"
自動リアクション会話システムを組み込んだ台座
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騒音がある中でもクリアな音声コミュニケーションができる